New York Timesの記事からです。
”人殺しが医者になりたいと思ったとき”というショッキングなタイトルがついています。

When a Murderer Wants to Practice Medicine – New York Times
Swedes Ponder Whether Killer Can Be a Doctor – New York Times
スウェーデンのKarolinska Instituteのmedical schoolに入学したKarl Helge Hampus Svenssonさんに殺人で有罪となり服役してたという過去があった事が判明して、結局はhigh schoolの成績の申告に虚偽があったという理由で放校になったという事に端を発する考察です。服役中に名前を変えて刑務所内でInternetで勉強して医学部の入学に成功したそうです。入学の面接もあったようですが、服役中の履歴の空白について質問される事なく成績がよかったので入学を許可されたのですが匿名の告発があり殺人で有罪となり服役したことが明るみに出たそうです。ちなみに、本人はこの殺人は否認していたそうです。医学校で医学を学ぶ事が即医者としての免許を取得できる用件ではスウェーデンでもないようです。日本でも最終的に或る人に医師免許が交付されるかどうかは、行政の考えに寄ります。つまり医師国家試験に合格しても医籍に登録してもらえない人はいます。

端的に言えば殺人者は服役して”罪をつぐなった”としても医者になる事ができないのか、というか社会はそれを許容するのかという問題です。もちろん法律的にはスウェーデンでも日本でも殺人の罪で有罪判決を受けて服役した者が医者になる事ができないと明確に定めた法の規定はありません。むしろ殺人者が罪を償い更生して医師として他人の為に尽くすというのは美談かもしれません。
このNYTの記事では

Integrity and trust are the core of the patient-doctor relationship. Any erosion of them could harm the healing process.

How many patients would feel comfortable being put to sleep by an anesthesiologist who once murdered?

Most medical institutions do not want murderers in their midst.

How many patients would go to a hospital where a doctor was a convicted murderer?

How many doctors and nurses would feel comfortable on the same team as a murderer, particularly a perpetrator of a hate crime against one’s own group?

と言う問いを投げかけています。

それでは、どのような罪を犯した者は医者になるべきでないのでしょうか。
このケースは殺人の罪でしたが例えば以下の”罪”のうちどれを犯したものは医者として不適格なのでしょうか。

1. わたしのほかに神があってはならない。
2. あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。
3. 主の日を心にとどめ、これを聖とせよ。
4. あなたの父母を敬え。
5. 殺してはならない。
6. 姦淫してはならない。
7. 盗んではならない。
8. 隣人に関して偽証してはならない。
9. 隣人の妻を欲してはならない。
10. 隣人の財産を欲してはならない。

難しい問題です。

米国では2002年からmedical schoolに入るときに犯罪歴を申告する必要があるのだそうですが、スウェーデンではそのような制度はないそうです。

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