「細雪」読み返しています

On 2011/2/6 日曜日, in book, books, Thus Spoke Dr. Hypoxia, by bodyhacker

大阪はぽかぽかでした。

今日映画「冷たい熱帯魚」を観ました。
これにはヒットされました。でも家内は気分が悪くなったそうです。ゲラゲラ笑うテーマでは無いのですが否応なく笑ってしまうシーンが随所に登場するのもこの映画の妙な所だと思います。

テレビで放映されることは絶対にありません。

これと較べると「ノルウェイの森」とかタダのおとぎ話ですね。

こんな tweetがありました。(参照

ある事象に詳しい人A、積極的に外部発信する人B。必ずしも、知識レベルで、Bの方が、Aより上とは限らない。しかし、知識と外部への発信力は、まったく別次元の能力である。

これって受け手の側からすると悩ましいです。 基礎的な学問の領域,実は臨床でもBのような人のからの発信のレベルでは信用できない場合があり,やはりAの人の意見は常に参照したいと思います。しかし自分の目の前にいる人がAなのかBなのかはその分野に詳しくないと解らないという問題があります。そもそも自分がレベルAであれば人の話など聴く必要は無いのでしょうから,結局,自分が詳しくない分野に関してはその分野のAレベルの人の意見を聞くまでは判断できないということになります。
学会・研究会でのプレゼンテーションにもこの問題はつきまといます。弁舌鮮やかに話す人には声がかかり講演の機会は増えるでしょうし寡黙な専門家の講演の機会は少なめになると思います。何度も登場する人がAレベルの人なのだと誤ってしまうこともあります。

もう少し続けてみます。

この場合の「外部発信力」って,単純に話がうまいとかそういったことではなく発信への意志なども含む総合的なものだとは思いますが話をすこし単純化して学会などの講演に話を限ってみました。

いろんな学会,研究会があります。ほんと無数にあると言っても良いくらいです。麻酔関連でも麻酔科学会,その地方会,臨床麻酔学会,集中治療学会,小児麻酔,産科麻酔,老年麻酔,静脈麻酔などなどこれ以外にも,もっとあります。

こういう会では一般的な演題の他に教育的な講演がセットになっていることが多いです。

新薬の紹介などがテーマになることが多いと思います。

しかし,例えば米国ですでに何年間も使用されているような薬剤の場合すでに総説も何編も出版されています。要するに総説を読めば済むような講演を何度も聞かされるのは苦痛です。

またいまだに末梢神経ブロックだとかERASだとか言われても困ってしまします。

新しい視点を提案してもらうとありがたいです。

このような,基本的な知識を伝達するような教育的な講演は学会がアレンジしてそれをweb上に公開してもらいたいと思います。内容の面でもそのプレゼンテーションの面でも水準以上のものができあがると思います。

また臨床系の学会に基礎研究の講演が企画される場合があります。

明らかにその分野の権威が招待されて登壇される場合もありますし学会の中で基礎的な研究をされている人が登壇する場合もあります。前者では時々聴衆のレベルを超えたり興味と合致しない内容になる場合があります。しかしこれは問題では無いと思っています。最先端の研究を牽強付会的であっても臨床医学にひねって結びつけたようなその意味では「面白い」研究が聞ける場合もあります。うまく合致しなくともこれは選んだ人の問題だと思います。

一方「中の人」なのに聴衆のレベルを無視したようなおどし的に大量のそれも他人のデータを突っ込んだものを出されても理解できるはずがありません。またどうせ麻酔科医にはこんな「高級な」ことは理解できないだろうという感じの講演もno thank youです。さらにストーリーありきの講演も困ります。

そんな場合,突っ込んだ質問をするとたいていはぐらかされます。

職業としての科学 (岩波新書)
をざっと読んでみました。
気体が大きかったのですが大当たりとは言えないと思いましたがそれでもなお職業科学者になろうと思うひとは一回は読んでおいて損は無いと思います。

心臓外科医の覚悟 角川SSC新書 医師という職業を生きる (角川SSC新書)

この外科医のいる病院の麻酔科に勤務してなくてよかったと思いました。
ぼくは自分が平凡な医者なので「名医」は苦手です。理解のできないことを頭ごなしに言われると反発してします。「名医」とはそりが合わないのです。

先週から思い立って「細雪」読み始めました。文庫本で900ページくらいあります。
これで三回目です。

やっぱり面白いですね。あと一週間くらい楽しめます。

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