今年の本 2015

On 2015/12/30 水曜日, in hypoxia reseacrh, by bodyhacker

2015年のベスト本

毎年同じ事を書いていますけど本は基本的には通勤電車の中でしか読みません。

(25分+20分)が基本単位でこれに往路と復路があってこれがぼくの読書時間。


~フィクション~

小説は毎年再読する何冊かのものは読んだのですが新刊の小説は「読んだ」という程読んでいません-これも毎年書いていますね-

新刊書では、マキュアンの”The Children Act “の翻訳「未成年」は読みました。邦訳で読むとさすがに感情の機微が味わえました。

ピンチョンの”Inherent Vice”「LA ヴァイス」の映画も観ました。

亀山郁夫さんの「新カラマゾフの兄弟」は上巻をやっと読み終わるかという位しにしか進んでいません。

 

でbestは

あこがれ」としたいと思います。

 

きみは赤ちゃん」以来なんかすごく調子良い感じです。

川上さん無痛分娩を意図して硬膜外カテーテルを留置していたのに分娩が遷延して帝王切開だったようです。 手術は20分もあれば完了するといわれたそうですが20分は平均的ではないと思います 院長は10分でいけるという記述もありましたがこれもないだろうと。

とにかく硬膜外カテーテルを利用して帝王切開となったようです。 ぼく実は硬膜外カテーテルのみを使って帝王切開の管理をしたことはありません。どれくらいの率で完全な無痛と筋弛緩を保証できるのでしょうか。


~ノン・フィクション~

こちらは小説に比べると新書も入れると結構な数を読みました。あくまで相対的なものです。

友人に夏の頃に「ヒキコモリ漂流記」を読めといわれていたのですがつい最近まで未読でした。

なんかの拍子に山田ルイ53世が今年の初めに朝日新聞で受験生に向けて書いた文章(引きこもりからの栄光なき受験が糧に 髭男爵・山田さん )を読んで触発されたので本を買って読んでみました。紀ノ国屋ではタレント本扱いで水着グラビアの横に密かに置いてありました。

ちなみにこの小文すごくよくまとまっていて「ヒキコモリ漂流記」を過不足なく要約してあります。

「神童感」がじゃまするというのは解ります。ぼくも神童だったから。しかしぼくの場合中学受験とかなかったし高校受験も冗談みたいなものだったので大きな挫折を味わうことがなかったし何より誰にも何も期待されていなかったということが幸いして引きこもらずにすんだのだろうと。

 

福岡伸一さんの日本経済新聞の連載が本になりました。 「芸術と科学のあいだ」 これは本がキレイなので手元に一冊は置いておきたいと思うと思います。

 

佐藤優さんの「プラハの憂鬱」も読んでひっくり返りました。 この人には底なし感があります。 文庫本で「紳士協定 私のイギリス物語」の続編というか姉妹編です。こちらも慌てて読みました。

新書版になった「同志社大学神学部」も読んだのですがこういう人はどうやったらできるのかすごく不思議です。

 

最相 葉月の「れるられる」にも影響を受けました。 生む・生まれる、支える・支えられる、 狂う・狂わされる、 絶つ・絶たれる、 聞く・聞かれる、愛する・愛されるの六対のれる・られるの話です。 医学部の教科書によいと思うのですが採用はしないだろうな。

東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか」 も読みました。

迷っている人は読んだらよいと思います。

 

ネアンデルタール人は私たちと交配した

研究ってやっぱり執念がないと進まないということがよく解りました。

 

不健康は悪なのか

別に悪くないとぼくは思っています、といういういうな単純な話ではないのですが。

 

ある疾患というか病気が治るってそう単純なことではありません。がんなどでは完治ということをいうことができない場合もあります。完全寛解などという言葉も「治った」ということを意味する訳では必ずしもありません。

 「永久に治る」ことは可能か?―難病の完治に挑む遺伝子治療の最前線

完治――HIVに勝利した二人のベルリン患者の物語

この二冊はこれを考えるのに良い参考書となります。

後者は”CAN AIDS BE CURED?”で書かれている話です。

現在のAIDS治療は基本的にはHIVをdormantに追い込むという原理に基づいていますが「完治」はAIDSが完治するという話です。

 

哲子の部屋 II 人はなぜ学ばないといけないのか

NHKの「哲子の部屋」からの一冊で「環世界」がテーマです。

哲子の部屋」どの回も思しいですがこの回特にタメになりました。番組を見たら良いのですがこっちを読んでも同じようなものかもしれません。

生物から見た世界

もあわせて読みたい一冊です。つまり「環世界」のバイブルです。

 

DO NO HARM“はタメになりました。 ある脳外科医のメモワールです。 このブログでも紹介しました。

 

でbestは

生きて帰ってきた男――ある日本兵の戦争と戦後

雑誌「世界」に連載されているときから読んでいました。 インタビューを基に構成されたオーラル・ヒストリー研究なのだがこういう分野にすごく興味があります。

 


「次世代シークエンサーDRY解析教本」

ちょっと毛色の変わった一冊です。これは研究室のMacの前に座って読みましたというか体験しました。

この本内容もよいのですがその他にも興味深いポイントがたくさんあります。

形式的には各章は分担執筆されていることになっているのですが記述に統一感があります。皆さんの原稿をgoogle docで共有しながら積み上げていった結果だそうです。他の執筆者の進行具合が丸わかりなので極端に進行を遅らせることができずに結果として平行して作業が進んだ、ということです。 参考になります。

 

-追記-

New York Timesに覚醒下開頭術の記事が出ていました。

Do No Harmの著者のHenry Marsh氏も取り上げられています。

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