今日ちょっと調べたいことがあってGoogle Scholarのぼくの論文のcitation情報を見てみたら某論文の被引用回数が一気に1006回になっていました。 遂に1000回越えです。google sholar調べですからweb of science調べより回数は多いと思いますがそこら辺は気にしていません。

嬉しいです。

1000回越えを目標にしていたのでもう思い残すことはありません。

この論文2001年の10月に出版されました。

コツコツと引用されて1000回です。ここ数年全く安定して引用されてきました。

1000

FIH-1 cloningの手記を書きたいくらいです。

この論文投稿してから結構しばらく待たされたのですが、追加実験無しでreviseはGreggががんばって4時間位で終わり即日送り返したはずです。

このproject中、FIH-1はコードネーム518と名付けていました。分子名もHIP-1にしようと思っていたらそういう名前の蛋白質がもうあるよとGreggがいうのでFIH-1になったんです。アイルランドから来ていたConner君はぼくとGreggのプレッシャーに耐えきれず一週間ほど登校拒否となってしまったのですがそれも今となってはよい思い出です。

ここら辺はほとんどの人が知らん話ですね。当たり前か。

【追記】

 恩師森健次郎先生に「精進してせめて二流研究者になれ」と遺言されました。何とか約束を果たせたと思いたいのですが。

 もう許してください、これ以上は無理です。

 


手記と言えば小保方晴子さんの手記「あの日」を読みました。

 

目次は公開されています。

  • 第一章 研究者への夢

  • 第二章 ボストンのポプラ並木

  • 第三章 スフェア細胞
  • 第四章 アニマル カルス
  • 第五章 思いとかけ離れていく研究
  • 第六章 論文著者間の衝突
  • 第七章 想像をはるかに超える反響
  • 第八章 ハシゴは外された
  • 第九章 私の心は正しくなかったのか
  • 第十章 メディアスクラム
  • 第十一章 論文撤回
  • 第十二章 仕組まれたES細胞混入ストーリー
  • 第十三章 業火
  • 第十四章 戦えなかった。戦う術もなかった
  • 第十五章 閉ざされた研究者の道

 

この本を読んで「STAP事件(と敢えて言います)」がよく解らなくなりました。 またはじめに書いておきますがぼくは小保方さんを擁護している訳ではありません。

内容は何人かの人が書いているとおりです。しかし、実際に読むとまったく印象が異なります。 これは妄想にとらわれた元研究者が小遣い稼ぎに書いた「手記」ではないと思いました。

あり得ないほど完成している部分と素人が書いたのだろうと一読して解るくらいの拙い部分が渾然としていてよほど実力のある編集者が伴走した結果だと思いました。 実に読みにくい箇所もありました。 しかし、第一章から第三章までは本当に読ませられました。第六章もリアルです。

関係者であればはっとするような内容を含んでいると思います。 取りざたされている人達はこの手記を黙殺するしか対抗手段はないのではないでしょうか。

これを読んで本気で「実際は」どうだったのかを単なる好奇心で知りたいと思いました。野次馬根性だと言われるかも知れませんが正直な感想です。 この本を購入して読むということに抵抗のある人もいると思います。

しかしこれはおもしろいです。少なくとも「火花」よりは。

 

小林秀雄は

歴史は元来、告白を欠いている。歴史のこの性質を極端に誇張してみたところに唯物史観という考えが現れた。奇妙な事だが、どんな史観も歴史を覆うことはできないもので歴史から告白を悉く抹殺したいという考えが通用する為には、一方、告白なら何でも引受けた文学が発達していなければならない。歴史はいつもそんな風に動く。

と書きました。

それでぼくも

しかし告白と言っても「藪の中」的な告白ではやっぱり「真相」など明らかにはならないかもしれません。仕方ありません。

書きました

この「手記」が出た後も「真相」はやっぱり藪の中のままです。

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