5月になりました。

 

N’oublie pas Mai 誰か教えて 私たちの5月はどこ?

N’oublie pas Mai 緑だけが街を染める-

1989年の曲です

 

最後に追加した項目-490

 


Cure: A Journey into the Science of Mind Over Body

 

先日梅田の紀伊國屋で『「病は気から」を科学する』という本を見かけました。

Jo Marchant氏の”Cure: A Journey into the Science of Mind Over Body“の邦訳でした。

New York Timesの書評でこの本を知って英語版を読んでいました。 (参照: Review: In ‘Cure,’ Accepting the Mind’s Role in a Body’s Health)

書評子はこの”Cure”が他の同種のものと異なって際だったこととして次の二点を挙げています。

First, Ms. Marchant writes well, which is never a guarantee in this genre; you often must make a choice between authors who understand science but can’t write, and authors who can write but don’t understand science.

Second, Ms. Marchant has chosen very moving characters to show us the importance of the research she discusses — we forget that those who turn to alternative medicine are often people in extremis — and she possesses an equal flair for finding inspirational figures. I will always like a book, at least a little, if it mentions a 102-year-old Costa Rican woman who can recite a six-minute Pablo Neruda poem from memory.

Jo Marchant氏は雑誌Natureにも寄稿するすごく「有名な」scientific writerでNatureだけでもかなりの分量彼女の論文というかessayが掲載されています。

最近のものはこの本の内容と直接に関連しています。 (参照) Nick LaneとかCarl Zimmerみたいな存在ですね。

 

調べてみると日本語でも書評がでていました。 例えば書評サイトHONZでは、 『「病は気から」を科学する』心に治癒力はあるのか? というタイトルの書評があります。

内容がよく要約されていると思います。

 

心(mind)と身体の相互作用は医者に限らず誰でも知っていることで、これを前提として臨床医学は成り立っているといっても言い過ぎではありません。

この本の邦訳のタイトルは『「病は気から」を科学する』 ですが、「科学」という言葉が示す内容はそうそう単純ではありません。

医者として患者と接したことのない医学・生命研究者は往々にして「科学的」という側面を理想化して捉えがちです。しかし実は世の中で行われている医療はそう単純ではありません。実例はこの本で繰り返し提示されています。

ぼくは、二十数年前医者になる時に麻酔科医として生きる事を選択しました。

理由はいろいろとあったのですがその一つは、麻酔科診療は患者の心との相互作用の影響を他の診療科ほど受けないだろうと考えたということがあります。

この考えは今でも変わっていません。

ぼくがペインクリニックを全くしない、するつもりがまったくない理由の一つでもあります。

この本に

  • TALK TO ME Why caring matters

との一章があります。

当時のぼくは”caring“が「ものをいわない」医療に参加したかったのです。

 

邦訳は読んでいません。

しかし、英語版の英語は特に難しくありません。 紹介したNatureのessayを読めば本を全部読む必要はないかも知れません。

日本語訳の目次を載せておきます。

  • 第1章 偽薬――プラセボが効く理由
  • 第2章 型破りな考え――効力こそすべて
  • 第3章 パブロフの力――免疫系を手なずける方法
  • 第4章 疲労との闘い――脳の「調教」
  • 第5章 催眠術――消化管をイメージで整える
  • 第6章 痛み――バーチャルリアルティと鎮痛剤
  • 第7章 患者への話し方――気遣いと治癒
  • 第8章 ストレス――格差と脳の配線
  • 第9章 マインドフルネス瞑想法――うつと慢性疾患
  • 第10章 健康長寿――老化と社会的つながり
  • 第11章 電気の刺激――神経で病気を治す
  • 第12章 神を探して――ルルドの奇跡と科学

この本びっくりすることがもう一点あります。 英国と米国でこの本が出版されたのは2016の二月と一月です。邦訳は4月に出版されています。 こういう時代に突入しているのでしょうか。

値段も日本語版が法外に高いわけではありませんというか十分に安価です。多分どちらを読んでも同じだと思います。

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昨日、最寄り駅前の書店で 蝶々、ママになる。 という本を見かけてあらかた読んでしまいました。 おもしろかったです。

本で使われている写真は川島小鳥氏の撮影です。

ネット検索するとこんな記事がありました。基本これをもっと面白く拡張した内容です。

 

以前に、「きみは赤ちゃん」をすこし紹介しました。(参照)

蝶々さんは硬膜外鎮痛は受けなかったようです。

 

とにかく子どもを産むという経験をすると他人に何か語りたくなるのでしょうか皆さん。

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最近は一日一回はこれ聴いています。

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