昨日の見事な夕焼けから一転深夜から雪になりました。

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Natureのサイトに

Give postdocs a career, not empty promises
というタイトルのエッセイが出ていたので読みました。
まさにおっしゃる通りです。
実は,ぼくは,ポスドクをしたことがありません。
大学院を出るとすぐに助手にしてもらい研究面では独立しました。だれにも何にも言われなかったし逆に誰かにアイデアを頼ると言うことも出来ませんでした。少額ですが研究費も取って一人でやっていました。
この時期はよい論文(引用回数100回越え)を何編か書きました。

当時の恩師に「このままではお前はダメになる」と予言されて留学しました。留学してぶらぶらしていたら日本の某研究所の主任研究員にしてもらいました。留学中は午後5時以降に研究室に残っていたことはありませんでした。FIH-1も単離していたしAdCA5も作ったしこれまた結構引用回数が多い論文がいくつかできました。研究所への就職はコネがすべてだったような気もしますが業績もあることはあったと思います。
でも訳あって,一年半で某病院に移りました。組織上研究所の附属病院で研究をすることが奨励されていたので研究も続けてここでも自分として面白い研究をまとめることができました。収入は研究所時代に比べて減って家内に罵倒されました。
でもこの時期はとても楽しかったです。

しばらくして大学に移り今に至ります。もう6年です。普通これではいけないと思うくらいの長さです。
結局自分のやりたいことを出来る範囲でしてきただけなのですが,職に困ることもなく研究費も研究の遂行には何とか間に合う程度を自分でまた時には廻りの先生に助けてもらって得ることができました。

教科書に載っている業績もいくつかあるし自分では十分満足できる研究者人生ですーでした?−。

一方巷では次の職を探すポスドクであふれているようです。

こんなエントリーがありました。(参照:ドクター・ポスドク問題その後(完):ついに自分が「当事者」になった

なんとかしてやりたい気持ちもありますがぼくではどうも出来ません。ぼくが今の職を辞めてもその分が職がない人に当たるわけでは無いわけです。

Give postdocs a career, not empty promises

です。これって確か以前に御大が唱えていた考え方と同じだと思います。何も正規職員が偉いわけではありません。何が何でも PIになる必要もありません。

なったらなったで,したくない雑用も山の様に降ってきます。

会議に出るどころか会議を主催しないといけないときもあります。粗相をしたものの代わりに謝りにも行かねばなりません。自分が儲かるわけでも何でもないのに他人の稼ぎの心配をしないといけない場合もあります。

ぼくは大学を出たといっても医学部ですので基本的には職業訓練を受けたのです。
臨床系の授業にはほとんどでませんでしたー麻酔科の授業も出席0時間でしたーが卒業できました。
国家試験は半年はなかりまじめに勉強しました。
でも出身大学を卒業したからといって金銭的に得をしたことは多分ありません。
一方研究の面ではずいぶん得をしたのかもしれません。よその大学を卒業していたら大学院の時にお世話になった先生の所にはいか無かったと思いますしその後の研究者人生はずいぶん変わったものというより無かったと思います。結局総体的には京大を出て少しは得な研究者人生だったのかもしれません。

でも,何が何でも京大に入る必要ももちろんありません,医者になるのなら。他の業界は知りません。もしかしたら卒業どころか入学するだけでとくするのかもしれません。しかし,例の事件皆がいろんなことを言いますね。よっぽど悪い体験をしたんだろうな受験で。

同じくNatureで

Epidemiology: Study of a lifetime

Nature 471, 20-24 (2011) | doi:10.1038/471020a

これはすごい。こういう研究の重要性をきちんと認めて研究者のサポートをする仕組みがあったわけですごいです。

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時計台

日本経済新聞で建築家の安藤忠雄さんの「私の履歴書」連載が1日から始まっています。

テレビでも何度も取り上げられている今や日本を代表する建築家の一人だと思います。昨年には文化勲章を授章されました。

彼のドキュメントを以前に見たことがあります。

事務所の1階の出口付近に陣取り東大や京大を出た建築家を罵倒している姿が印象的でした。安藤事務所に入ることが出来るのですから未来が嘱望されている若者だったのしょうがケチョンケチョンです。あれくらい院生を罵倒したことはありませんが研修医はあれくらい罵倒したことはあります,実は。来年度も研修医に忌み嫌われる指導医になってやろうと思っています。

さて,本当にビックリしたのは彼のハーバード大学でのセミナーの様子を見たときです。大勢の聴衆が集まっています。どんなに上手に英語を話すのかと思っていたらやおら日本語で話し始めたのです。少なくとも生命科学の世界でハーバード大学で日本語でセミナーをすることを許される人がいるとすれば今上天皇と秋篠宮殿下だけでしょう。安藤さんはそれがOK。心底感動しました。

英語がどうのこうのというのはこのレベルの人には通用しないのです。日本語で全然OK。

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某論文のrevisionは順調に進んでいるようです。派生するいろんなものが得られたよいプロジェクトだったと思います。
某臨床研究の原稿ももうすぐ finish。

最期に
CDCから
Vital Signs: Central Line–Associated Blood Stream Infections — United States, 2001, 2008, and 2009
なる報告が出ています。
ホントならすごいね。というか本当なんだろうな。

追記:読み直したらつながりがおかしいところがあったので修正しました。風邪の余波だということで。

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