昨日から花粉症なのか黄砂症なのかわからないのですが猛烈に症状が出てきて死にかけています。

もしかしたらストレスかもしれませんけど…

 

ある原稿の締め切りが今月末に設定されていたのですが一週間ほど前にmailが来て2.5ヶ月後ろにずれて気が抜けてしまいました。

文字はほとんど並べ終わっていたのですがそれでは6合目くらいにしか過ぎないわけで今頃は泣きながら「寄せ」にかかっていたと考えると…

 


「小保方晴子日記」を読んで

証人喚問のex国税庁長官さんもなんか大変な時期に結構な事に巻き込まれちゃったなと自分の不運を嘆いてるのではないでしょうか。もう2年くらい早くても遅くてもこんな問題には巻き込まれなかったのですか。

あんなに頑張ってだれかが今後の保証とかしてくれることちゃんとなっているのでしょうか。ちょっと気の毒です。

「決裁文書書き換えー捏造ー問題」というのは書き換えられたことは確実でも「犯罪」として罪に問うことには結構大きなハードルがあると知って法律というのはそういう風にできているのだなと妙な感慨にふけっていました。

研究の不正も本人が不正事実を認めても刑法上の罪に問うのはやはりそれなりに難しいのと似ているのかもしれません。

しかし、政治と研究不正は一方で「倫理」の側面が強調されその段階となると何かよく分からん成り行きとなってしまいます。

 

最近「小保方晴子日記」を読みました。

精神科入院、博士号剥奪、手記の執筆…… STAP騒動を経て、壮絶な日々をどう生き延びたのか。 理研退職からの650日間を綴る。 〈『婦人公論』好評連載をもとに、その後の日々を大幅加筆〉 という触れ込みだったのですが特に有益な情報が得られたという感想はありませんでした。どうもいろんな温泉巡りをしていたようです。 しかし、この日記を読んでわかったことがあります。 

 

以前書いたことがあります

この本ー注「あの日」ーを読んで「STAP事件(と敢えて言います)」がよく解らなくなりました。 またはじめに書いておきますがぼくは小保方さんを擁護している訳ではありません。 内容は何人かの人が書いているとおりです。しかし、実際に読むとまったく印象が異なります。 これは妄想にとらわれた元研究者が小遣い稼ぎに書いた「手記」ではないと思いました。 あり得ないほど完成している部分と素人が書いたのだろうと一読して解るくらいの拙い部分が渾然としていてよほど実力のある編集者が伴走した結果だと思いました。 実に読みにくい箇所もありました。 しかし、第一章から第三章までは本当に読ませられました。第六章もリアルです。 関係者であればはっとするような内容を含んでいると思います。 取りざたされている人達はこの手記を黙殺するしか対抗手段はないのではないでしょうか。 これを読んで本気で「実際は」どうだったのかを単なる好奇心で知りたいと思いました。野次馬根性だと言われるかも知れませんが正直な感想です。 この本を購入して読むということに抵抗のある人もいると思います。

「あり得ないほど完成している部分と素人が書いたのだろうと一読して解るくらいの拙い部分が渾然としていてよほど実力のある編集者が伴走した結果だと思いました」 という感想は部分的には正しかったようです。 ライターさんとか編集者がかなり関与していたのですね。

しかし、今回の「小保方晴子日記」は既述は千々時乱れて最後まで読むとちょっと切なくなります。読まなくてもいいかもしれません。ほんと暗いです。温泉巡りをしていたのですが具体的な場所についての記述が無いのでなんか臨場感に乏しい感じはあります。

また寂聴さんに触発されて小説も書いていたようです。どこかに掲載されるかもしれませんね。

 

研究不正でいつも思うことは、論文に不正が「認定」されて最終的にretractされたとしてその論文の主張というは科学者間ではどう扱われるのかということです。

論文の不正が発覚するのが出版からかなりの時間を経てからという場合もあります。 可能性としては

  • 「あれは怪しいよ。だって誰も再現できないんだから」という場合
  • 皆が素晴らしい研究だと考えていわゆる追試的な論文も何報も出版されてからの場合 

二つはあってこれで感じ方も変わってくるだろとは思います。

これ不正事件があるたびにいろんな人に質問というか意見をお聞きするのですが当然のごとく明確な「答え」はありません。

また不正も結局再現性があれば最終的には許されるのか論文作成の手続きじょうどこかに瑕疵があればアウトなのか「倫理」の観点から考えると難問です。

小保方さんの場合は、とにかく彼女の主張を支持するdataが存在しなかったということだったのである意味単純だったのですが、再現実験を他人が行うなどの妙な儀式が行われました。これも結局は研究不正に対する対処法として妙な先例を作ったことになりました。


喉頭鏡の持ち方から

ぼくは麻酔もするのですが前日手術室で研修医君に喉頭鏡ー知っている人は知っているのですが知らない人は何って思うと思います。実はこんな物を口に突っ込んで喉の奥をのぞいて管を人間に突っ込みますーを持ってもらいました。

彼はこう持つのですがぼくは30年くらい前から自分では

こう持つ習慣が付いているのでちょっと違和感を覚えました。

興味があってtwitterで簡単なアンケートをしてみました。

32人の参加者があって

  • 1の持ち方が22%
  • 2の持ち方が78%

という結果でした。

バイアスもありまくるだろうし、どっちが正しいとか正統だとかいうつもりはありません。

しかし少なくともぼくは少数派ではなかったという事がわかりました。

 

医療がエビデンスに基づいて行われる時代になってもこういうベタな事についても意見が一致しない場合があります。管がちゃんと入れば持ち方などどうでも良いともいえます。

でも他人はどうしているのだろうという事には興味があります。東と西では麻酔のやり方が結構異なるよという話もあります。

 

他人がどんな麻酔をしているのかということを知る手段として麻酔記録を閲覧するということがあります。現在では電子的に記録されてPCから見ることができますが通常は自分の所属する病院の記録しか閲覧できません

例えばぼくが東京のある病院の麻酔記録を大阪にいるまま閲覧することは非常に難しいのです。

しかし多分これは技術的には可能なのだと思います。

 

例えば帝王切開の麻酔を脊髄くも膜下麻酔ー腰椎麻酔とも言いますーで行うとしてくも膜下腔に注入する薬剤の選択またdoseの選択をどうするのかについては最終的にはその場にいる医者が決める事になります。

日本全国でリアルタイムに帝王切開について薬剤とそのdose情報が得られるシステムがあれば日本の「今」が分かるのですが残念ながら今現在そのようなシステムは存在しません。腰椎麻酔の効果が弱くなった時にどう対処するのかなどの情報も得ることができます。通常このような事はいわゆる教科書には書いてありません。

今まで経験したこ事のない症候群を持つ患者の麻酔を担当する場合検索を行いどのような麻酔管理が行われたかについて学ぶことができたらこれはすごく有益です。

でも一方日本では、エアウェイスコープを使って挿管して、デスフルレンデ寝かせて、ロクロニウムとレミフェンタニルで維持して最後はスガマデクスを何でもかんでも200mg使って一丁上がり的な麻酔法が主流でこれって多分誰でもできるんじゃない?とかが明らかになったり、ある術式の病院ごとの手術時間とか出血量が瞬時に分かってこれは問題だという事にもなり兼ねないですね。#知らんけど

 

かつて師匠に「お前の研究で臨床を変えようなどと努努考えるな。臨床は日々自立的に新婦するのだから」と言われた事があります。

日本全国の全麻酔チャートにタグがついて自分のパソコンとかiPhoneから検索して日々の臨床に活かせるなら学会で誰かのありがたい()お話を聞かなくとも自分の医療は進歩していくと思います。


「雪の階」を読みました

奥泉 光 さんの「雪の階」を読みました。読み始めたら止まらなくなって5時間くらいで読みきりました。

東京自叙伝」もすごかった。

でもこっちもすごい。

各紙で書評がちらほら出てきています。


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最近のこと

On 2018/3/11 日曜日, in anesthesia & critical care medicine, book, books, Kindle, by bodyhacker

前回いつ書いたのかよく覚えていないのですが先日これをちょっと楽しみにしているという人がいると聞いたので書いてみました。

 

先週の日曜日に引き続きさっきまで24時間の日当直をしていました。学徒動員の大学院の先生に引き継ぎました。

24時間も病院にいると出動要請があるものでそれが普通の人間が起きている時間だとそれはそれで問題はないのですが普通の人達が寝ている時間だとやっぱり朝起きてそれなりにしんどいということになります。

日当直の場合、いつ出動要請があるか分からないので途中で中断されるとちょっと困るというような仕事を入れておくと困った事になる場合があるのでそうでない仕事をしている訳ですがそれでも〆切が迫っているというような場合は当直が明けた今のような時間を使うしかないという事になります。

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Dr. Bonoの生命科学データ解析-読書会 @大阪ですがついに満席となりました。

ありがとうございます。

当初席が埋まるかなという心配があったのですが現在「補欠者」5名という事になっています。


 

実は先週の日当直の時にこんな事書いていました。

オリンピックも終わってみればメガネ先輩と金メダル二つのお姉ちゃんの方に完全に話題が持って行かれてしまいましたね。

家内は、NHKがパシュートにfocusした番組を観て完全にはまってしまったようです。

個人的にはジャンプの高梨沙羅さんがとにかく銅メダルとって安心しました。メダルに届かなかったらちょっとやばい感じになるんじゃないかと思っていましたから。

昨日の夕方の麻酔反省会ーただの大阪王将をつまみながら麻酔関連の諸問題を討論する会ですーでも話題になりました。

 

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Nature誌にこんな記事が出ていました

bioRxivに出ているこれが

この論文原稿の記事です。

 

manuscriptsのテキストベースの重複はすでに検出するアルゴリズムが存在していますがfigureの重複も見つけちゃうよという訳です。

figureの画像などを使いまわす人なんているのかなと思うのですがいるんですね。時々manuscripts内での使いまわしもあったりしてバカじゃないのかと思う時もあります。

これを指摘しても無視する雑誌もあってそっちの方がびっくりするのですが。


プレスリリースをしました

詳しくはこちらをどうぞ


勉強の哲学

勉強の哲学のメイキングが出版されました。

「メイキング・オブ・勉強の哲学」

ぼくはしばらく前にkindle版で読みました。

メイキング・オブ・勉強の哲学 (文春e-book)


「勉強の哲学 来たるべきバカのために」 を読んでいるいないに関わらず楽しめる一冊になっています。

研究と勉強は違うのだという言い方もありますがぼくの中では小学生時代からづっと意識的に行ってきた勉強の延長線上に研究があります。

なので研究をする事になんの苦もなくやりたいことをやって給料がもらえるのだからこんな幸福な事はないなという感じなのですが時々「正気に」なって「俺ってなんでこんな事しているのだろう」と思わない事もないのこういう本が出るとやっぱり読んでしまいますね。

 


ぼくの半径200mくらいで盛り上がっていました

なお写真集は買っていません。

 


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「足蹠を残す」

On 2018/2/15 木曜日, in hypoxia reseacrh, iPhone/iPad/Mac, by bodyhacker

Dr. Bonoの生命科学データ解析-読書会 @大阪

参加者募集中です。


研究室でどう集中力を持続するか-2

 

前回「研究室でどう集中力を持続するか」が結構ウケたので今回も。

研究室に入ると靴を脱ぎ基本的には靴下ー夏は素足ーになります。床にはマットが敷いてあり足の裏の感じが良いのです。

本気で集中したい時は、文章を書く必要最小限のアプリしか見えないようなアカウント(Macで別に”ユーザー”を作っておくのです)に変更するなどもします。

そのアカウントでは、web browserのbookmarkも論文の作成に必要なpubmedやライフサイエンス辞書のページしか見えないようにしてあります。

 

mailのチェックもその間はしません。

 

iPhoneでmailを受信しても「通知」をネグレクトできるように机の引き出しとかカバンの中に入れてしまいます。

 

そうして足蹠を残すです。ライフハック大全のHACK077にある「48:12時間分割法とダッシュ法」にある48:12時間分割法を採用しています。

タイマーはHACK009で紹介されているTANITA バイブレーションタイマー 24時間計 クイック ブラック TD370N-BKを使っています。

音でなく振動でタイムアップを知ることができます。マックの画面にタイマーを表示したりはしていません、うざいので。

これで(48+12)が3セットこなせればかなり進むはずなのです。

しかし、(48+12)3セット以上を連続で集中を持続するのは至難です。

 

午後になると集中力は低下していきます。

午後は、ノイズキャンセリング機能のついたヘッドフォンを装着することが多いです。

音楽を聴きながらでなくノイズをカットするためにヘッドフォンを装着するのです。以前に使っていたもの(すでに販売停止)がボロボロになりBOSEに相談したら新品になりました。現在使っているのはこれです

この特異な環境も長くは続かないのでその後はもう集中するのは諦めます。

 

するべき事は無数にあるのでほんとに進めたいときは確実に進むtaskしか実行しない時もあります。


「足蹠を残す」

こんなtweetがありました。

研究も「足蹠を残す」ことが重要だと思っています。

もうimpact factorとか全く考えていません。そんなことはこれから出世したい人が考えれば良いことだと思っています。

ぼくはもうとりあえず多くの人が名前を知っているopen journalなら良いだろうという方針で。

 他人に知らないところで何か言われているかも知れませんが知ったことではありません。


バレンタインデイ

バレンタインデイは日本だけで流行っている習慣ではありません。

米国にもバレンタイン商戦はありますしこの日に各メディアは何かを仕掛けてきます。

雑誌Natureのそのメディアの一つです。

“From proposals to snarks: the messages that scientists sneak into their papers”

論文にはacknowledgementー謝辞ーを記載する欄があって研究に協力していただいた研究者や研究資金を提供してくれた機関に対して謝意を表明したりするのですがこの欄に「こっそりと」プライベートな事項ー結婚のプロポーズとかーを書いたりする研究者がいてこのエッセイはそれをまとめてみましたという趣向です。

“Bonded by science: researchers describe their nerdy proposals”

 

2017年のこの時期にもこんなのがあったみたいです。

“Relationships: Sweethearts in science”

 

ぼくもこんなことをする人生だったらなとは思いました。


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