今週の一押し:2008-#34: "Bad science"

On 2008/11/24 月曜日, in 今週の一押し, by bodyhacker

一昨日についで今日も日当直です。朝から緊急手術はなく結構仕事は進みました。

今日夕ご飯の時にテレビを見たのですが巷では驚くようないろんな事件が起こっているようです。

“Bad Science” (Ben Goldacre)

エセ科学とか疑似科学とかいう言い方がありその例としてマーチン・ガードナーが『奇妙な論理』が例として挙げたものがwikipediaで見ることができます。

思い切って云えばこの “Bad Science” はそういったものの批判書です。著者が英国のGuardian紙で連載していいる”Every Bad Science column”への寄稿をふくらませたものです。表現は激しい場合もありますが基本的には常識的な内容です。それでもおもしろいエピソードや表現は満載です。

例えば

If you want to your research in the media, throw away the autoclave, abandon the pipette, delete your copy of Stata, and sell your soul to a PR company

などの”毒”も随所にちりばめられ結構楽しめます。学会なのに手術室に引きこもっていては”有名には”確かになれません。

“Bad Science” (Ben Goldacre)

目次を挙げておきます

1. matter

2. brain gym

3. the progenium XY complex

4. hemopathy

5. the nousence du jour

6. Dr. Gillan McKeith PhD

7. ‘Pill solve complex social problem’

8. Professor Patrick Holford

9. Is mainstream medicine evil ?

10. How the media promote the public misunderstanding of science

11. why clever people believe stupid things

12. bas stats

13. health scares

14. the media’s MMR hoax

突然小林秀雄です。

小林秀雄の講演のうち録音のよいものはCDで売られています。ぼくも数枚持っています。

“信ずることと考えること―講義・質疑応答 (新潮CD 講演 小林秀雄講演 第 2巻)” (小林 秀雄)

は昭和49年の講演を収録したものでとっかかりでユリゲラーの話が出てきます。

「”念力”などというものはある」のであり「魂はあるか? あるに決まっているじゃあないか。」 などと聴衆を挑発しつつかれの主張が展開されていく非常におもしろい講演です。ーちなみに小林秀雄はバカみたいに話がうまい。養老孟司のCDももっているが養老さんも小林秀雄には完全に負けていますー

これでたったの4200円ですよ。
でもびっくり何と4200円の講演がここで聴けるようです。freeだといっていますが…

【追記】今現在つながらないようです。

本にも収録されています。こっちのタイトルは”信じることと知ること”“小林秀雄全作品〈26〉信ずることと知ること” (小林 秀雄)

こういった話を聞いてしまうとbad scienceとかいってもそれは何なんだというような気分にもなってきます。

自分が科学者だと思っている人や医者だと思っている人は一回は聴いてみたらいいと思います。

先日観た映画で、

「全ての現象には、必ず理由がある」とかいっていた探偵役の学者がいました。相方の刑事に「科学で証明できない事は、サッパリ理解不能なくせに」といわれて「そんな物はどこにある?」と問い返すのですが「ありますよ。たとえば“愛”」との答えに「愛?もし三角形の面積が底辺×高さ÷愛だったら、半径×半径×愛だったら・・・」とおどけて「誰にも解けません」「つまり愛などという物について考えるという事は・・・」「もう結構です。時間の無駄でした」「解ればよろしい」とつながっていきます。

魂や神について考えるのは時間の無駄なのか考えても仕方ないかのか、重要なのは魂を売り渡さないことなのか

ちなみにこのbad scienceも”Nature”で紹介されていました。

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