5時起きで東京日帰り出張をしてきました。
みなさんお世話になりました。明日は雪だそうですが気をつけてください。
次に東京に行くのは某学会への参加の時です。
キャパの一枚
皆さん日曜日のNHK特集観ましたか?
キャパの奴です。 うまく出来ていたと思いますが雑誌に掲載されたものはテレビに比較して精緻な検討が加えられたものなので「テレビを見て面白かった」と思った人は「本」を読んでください。
雑誌に比較して写真が鮮明になっていることが期待されますからかなり期待できると思います。
この番組実はぼくは録画で観ました。
この時間はNHK BSで韓国ドラマを観る時間だからです。
現在,放送中の「太陽を抱く月」快調ですね。
煙雨(ヨヌ)を演じている子役は日本では較べるべき者がいないほどうまいのではないでしょうか。これどうせ後半は,前作「王女の男」みたいなどろどろの愛憎劇となっていくのだと思うと今から楽しみです。
もう大河ドラマなんでどうでもいいとぼくは思っています。
「実験的精神」
日曜日に故あって梅田に出かけたのですが行き帰りの電車で,三木清と小林秀雄の対談「実験的精神」を読みました。今まで読み落としていた短い対談です。
例えば小林秀雄は実証精神について,「俺が現にこういう特殊な立場に立っているんだということが学問の切っ掛けにならなければいけないのじゃないか。そういう風な処が今の学者にないことが駄目なのだ」というようなことをいいます。
三木清はそれに「誰でも自分だけがぶつかっている特殊な問題がある。そういうものを究めてゆくことが学問だ。」と応えるわけです。
この対談は是非読んだらよいです。小林秀雄全作品14「無常ということ」に収録されています。amazonでは古本でも1500円しますね。
臨床医学のissueは全て特殊な問題だとぼくは思っています。
Chikirin氏のブログエントリー
Chikirin氏が
というエントリーを発表しています。
マルチタスク当たり前です。
どんな小さな役職でも自分に任された以上はそれに付随する職務はまっとうすべきです。他の仕事があって忙しかったなどは言い訳になりません。
誰かに何かを頼まれて承けたのであればそれもまっとうすべきです。当日になって忘れていましたではあなたの人間性に関わる問題となります。
やる気がないんですという意思表示であるのならそれはそれで以後そう対応するわけですけどね。
また「伝える方法」として4つを紹介して解説しておられます。
1)会って直接話す
2)電話で話す
3)メールで伝える
4)FB メッセージ、twitterDM、携帯メールその他の簡易メッセージツールで伝える
この部分,熟読して実践すると仕事がとっとと片づくようになると思います。
Nature Geneticsのコメンタリー
新幹線車中で Nature Geneticsに掲載された
Nurture your scientific curiosity early in your research career
というエッセイというかコメンタリーを読みました。
カロリンスカ研究所で行われた若手研究者対象のワークショップの報告みたいなものだと思います。
- Interactions with experienced researchers and with peers
- Information about publishing, funding, networking and selecting a research topic
が重要な点で
- The importance of good mentorship
-
How to develop leadership skills (motivation, budget handling and time management)
-
How to handle conflicts
- Practical tips
- Experience from successful junior researchers
- Alternative careers
などがもっと掘り下げるべきポイントと言っています。
“In light of the demand to produce publications rapidly, junior researchers fear that every experiment must produce a figure for publication”
こんな現状があるともいっていて確かにこういったプレッシャーはないわけではないですね。
国際硫化水素カンファレンス 京都
3rd International Conference on H2Sが来年京都で開催されます。 会長はわれらがキム兄です。
マイブーム-なんてレトロな言い方ですけど-のtwitter accountがあるのですがここでは詳しく書けません。
でも誰かにしゃべりたい。今日も東京で聞いてもらいました。
10月末から断続的に続いていた出張生活が土曜日で終わりました。日曜日の日当直でいきなり通常業務に戻りました。すでに3つの会議が終わって明日も出席する必要のある会議がありまs。
今年は来月上旬に横浜で開催される「がんとハイポキシア研究会」と中旬に福岡で開催される生化学会のシンポジウムを残すのみとなりました。若い皆さんに誘っていただきました。ありがたいことです。
しかし原稿はたまりにたまっています。「がんとハイポキシア研究会」までに明確な〆切があるものが残り3つ(と昨晩書いて今日一つ処理してしまいました。時間がみつかって集中すれば何とかなるものです)。〆切のないものはいくらでもあります。
日常と非日常
出張慣れしている人たちは,飛行場や新幹線の中での過ごし方を確立しているのだと思います。
出張が日常化している状況でなのでしょう。
ぼくにとって出張は日常とは言えずある意味祝祭的な意味合いを持つのでついついウキウキして前の日から荷物を詰めたり当日はすこし早い目に飛行場や駅に出かけてしまいどんどん無駄な時間を作ってしまうのだと思います。また主張先で会長招宴などに誘われれば迷わず出席してしまい呑みすぎて部屋に戻っても寝るしかない状況に追い込まれるわけです。 出張中は一番あまたを使う論文執筆がぼくは止まってしまいます。査読とかぼくの運命にはほとんど関わりの無い一種の「作業」のみをすることになります。
このような状況を打開するために取るべき道は二つです。
- この際極めて,こういった生活を日常化してしまいこれにあわせた方法を確立する。
- 隠遁する。公務の出張も極力断る。
どちらかに向かわないと時間がどんどんどんどん失われてしまいます。
札幌
北大の麻酔科の森本先生が主催された「第47回高気圧環境・潜水医学会総会」に参加の為に札幌市を訪れました。
木曜日の夜には宴会に呼んでいただきやっぱり参加しました。
同じテーブルのこの学会の重鎮の先生方の話がすごく面白くあっという間の二時間でした。
アトラクションとしてバイオリンの小林佳奈さんとピアノの池田小夜さんの演奏がありこれまた大満足。
翌朝の朝ご飯は北大が一望できるレストランで最晩秋の景色を堪能できました。この時間中またまた川嶌先生の話を聞かせていただき何時か必ず大分の中津を訪問しようと決意しました。
金曜日の学会で高圧酸素療法の演題を大量に聞かせていただきました。皆さん「効く効く」とおっしゃるのでぼくも高圧酸素の実験をして見ようと決意。
この学会は濃いです,内容が。年間に数百例の患者さんを扱っている病院がある事を知りびっくりしました。
会の合間にH田先生とも結構お話できました。
東京
金曜日は,21:20千歳発の飛行機で金曜日中に東京に移動しました。
東京の夜景はすごくきれいですね。東京スカイツリーと東京タワーの両方が確認できたと思います。
夜間飛行を堪能しました。
翌日は6:30に起きて朝ご飯の後「日本医療ガス学会」の会場となっている東京駅に向かいました。サピアタワー内の東京ステーションコンファレンスが会場でした。
有楽町からガードに沿って歩いたのですが途中東京フォーラムを過ぎたあたりに「はとバス」の乗り場がありました。すごい人の数でした。ガード下がはとバス関連の事務所でバスが10台くらい横付けされていました。この類いのバスツアーは結構好きです。
今度一度乗ってみようと思います。これなんてよい企画だと思います。
Kindle Paperwhite
注文してたKindle Paperwhiteと画面にはる保護フィルムが昨日届きました。
今まで使っていたKindle3に較べると小さく明らかに軽いです。しかし操作性は劣ると思います。ページ送りが画面をタッチすることでしか実現できないからです。Kindle3にはページ送りのボタンが4っつもついていてこれが便利なのです。片手でKindle3を持ちそのままページ送り・戻しができます。Kindle Paperwhiteではいろいろとやってみましたが無理です。
さらに研究室のネットにうまく接続できません。すこし調べてみる必要があるようです。
不満は今の所それくらいです。 ぼくはwifi版を買いましたがやっぱり3G版にしておけばよかったとすこし後悔しています。大した後悔ではありませんけど。
iPadやiPhoneのKindle readerでも読書はできます。しかしiPadは重すぎますしiPhoneは小さすぎます。また文字を追うため画面を長い間見つめると眼が疲れます。この点はe-inkに軍配が上がると思います。
調子に乗ってすでに持っている本を10000円分くらい買い込みました。いつでも読めることになります。
Kindle版が高いか安いかは本によります。文庫本であれば出版されてしばらくすれば1円つまり送料を入れて250円位で買えるようになります。読むためだけであればKindle版を「買う」必要はありません。またKindle版の「書籍」は二次利用ができません。cut & copyのような操作ができないのです。これについては誤解している人はいるかもしれません。 また青空文庫にはいっているような無料のものを大量にKindleに保存しておくのは余り意味がありません。こんなのはbrowserが利用できる環境にあればいつ何時でも呼び出しす事ができます。「本」が探しにくくなるだけです。
Kindleは基本的に「本」を読む道具ですからこれで何か革新的な事ができるということはありません。本を月に一冊読むかどうかくらいの人は無理をして買う必要はありません。
読むということだけに着目すれば絶対に紙の本です。ぼくは気合いを入れればすごい速読ができますがKindleではあの速度は出ません。
Daniel Kahnemanの昨年出版された“Thinking, Fast and Slow”の翻訳が出版されるようです (参照)
「ファスト&スロー (上)」, 「ファスト&スロー (下)」です。
上・下で4410円です。英語なら1085円でKindle版なら774円ですから日本語を買うのは勇気が必要です。
今週の出張第一弾が終了しました。
全国国立大学手術部会議です。今回で49回目。文字通り全国の国立大学病院の手術部の代表の面々が集結です。 手術部の医者と看護師長さんが集まるのですごい数です。うちは副部長のぼくだけですが部長,副部長と二人で参加の大学もあります。気合いが入っているわけです。
今年は広島大学が「当番校」ということで会場は広島市内の航空会社系の某ホテルでした。会場入りしてe-mobileのPocket WiFiのスイッチを入れると圏外でした。ホテルのものは二つ見えたのでパスワード教えてくださいと頼むと快く教えてもらえました。
北から順番に着席するのでぼくの右隣は滋賀医大の先生で左隣は阪大の先生方でした。皆さんすでにこの会の常連のようで旧交を温めておられるのですが始めて参加したぼくはいまいちノリについていけずにいろんな質問を隣の阪大の南先生に浴びせていました。
朝から晩まで事前に提出している各種統計の解析結果などが報告されていきます。結果をよく見るといろんな事が解ります。麻酔科の学会でも発表されたら皆さんに役立つと思います。
よいことかどうか冷静に考えると解らないのですが昨年度の手術件数は某東大を抜き去り京大が全国一位でした。誰にもほめてもらえませんが皆さん少しは気にしていて後の意見交換会という名の呑み会ではそれに触れてくれる先生もいらっしゃいました。
どの世界にも専門家というかオタクがいらっしゃり手術部の世界も例外ではありません。手術部の精とは到底云えないがこの統計が命という先生がいらっしゃいました。北陸地区の縦に長い県の先生なのですがそこの麻酔科の教授のB場先生によれば毎年嬉々としてデータを解析しておられるのだそうです。
これまた貴重な体験をしました。一生に一度くらいはこの会に出たらよい経験になると思います。
今日得た教訓
- 手術部にもオタクがいる
- 当番校になると大変な目にあう
- 広島の料理は豪華だ
- 名刺は作った方がいい。いい加減に。
でした。
この会議,来年は札幌で次は甲府が会場だそうです。-他人事みたいですけど-