暑そう

On 2015/8/2 日曜日, in hypoxia reseacrh, by bodyhacker

暑そう

外は暑そうですが涼しいうちに病院に入ったってエアコンが効いたエリアにずっといるので実感はありません。

9時前に明日の実験の準備を全て終えてしまい午前中に締め切るのある日ごとは全て済ませてしまったのですこしゆっくりしています。

ここ一週間ほど救急外来経由の手術が増えているので手術室に呼ばれるかも知れませんけど… (まだ呼ばれていません 17:35)

 

〈追記〉
5時に起きて実験していたら結局呼ばれました。

 

 

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ここ三週間で病院・研究室に出なかったのは一日だけなのですこしバテ気味です。


New Horizons とPhilae

NASAのNew Horizonsには初代プレステと同じCPUが積まれているという記事を読みました。(参照1)

今週のScienceの特集は彗星67P/Churyumov-GerasimenkoにインストールされたESAのPhilaeが送ってきたデータの解析結果です。着地地点から二回バウンドして太陽光の当たりにくい場所に最終的に着地したため今年の6月まで休眠状態だったのですね。

Lancetにエボラ出血熱のワクチンの論文が掲載されています。 バカ効きするそうです。

 

人類も束になるとすごいことを成し遂げるのですね。


本二冊

今朝の日本経済新聞に「意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論」 の書評が掲載されていました。

評者は池谷 裕二さんです。

 

発刊当初も話題になった本です。

トノーニ 氏らは意識とは何かという様な一種の哲学的な問題を解明したと主張している訳ではないとぼくは考えているのですがこういうアプローチで得られた結果を「意識」とは、「こころ」とはという問題を解明したと解釈する人が時々いるのを妙なことだと思っていました。

この本は

筆者らは現象的な側面から、(1)豊富な情報、(2)単一的状態、という意識の二大公理を導きだす。ー中略ー

これは重要だ。なぜなら、この特性があれば、情報理論の手法で「意識量Φ(ファイ)」を記述できるからだ(本書には数式は出てこないので安心を)。つまり、意識レベルを尺度Φで定義できる。

一旦定義できれば、その性質や作用原理を解剖できるだけでなく、たとえば、植物状態の人に意識があるかを調べる方法など、役立つヒントも与えてくれる。ー中略ー

読者を落胆させないために書いておく。本書は意識を解き明かすことを意図していない。「まずはあらゆるΦ値を測定しよう」と意識研究の本格始動を宣言するものだ。

という内容なのです。(太字はぼく)

可逆的に意識を失わせる方策として麻酔があります。全ての全身麻酔薬は個々のニューロンの興奮・抑制という観点から観たら大きな違いがあるのだがTMS脳波計で測定すれば統合性が阻害されて複雑性を失うという似たような作用を脳に及ぼしてそれゆえ麻酔中に人は意識を失っているのだという主張をトノーニらはしていて大量の数の論文として発表されています。

ちなみに「意識」とは、「こころ」とはという問題を考えるのにとてもよい参考書があります。「心脳問題―「脳の世紀」を生き抜く」です。頭の体操になります。

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二冊目は「不健康は悪なのか――健康をモラル化する世界」。

英語のタイトルは”Against Health”です。「健康」の問題を道徳的自己変革の問題としてより現代的な視点から論じています。

イントロダクションでも触れていますがこのような問題と似た問題提起は1975年のイリイチの「脱病院化社会」でもなされています。

内容はそうそう平易ではありませんが医療に関わるクラスターが読み通すにのに問題は無いとおもいますが例えばこのようなブログエントリーでもほぼ同じ問題が論じられているのですね。

〈追記〉
出版社のサイトの目次へのリンクを張っておきます。

 

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嵐です。飛行機が飛ぶかどうかが焦点となっています。

服装コードは「クールビズでお願いします」と言われても結構困ることがあります。
それならポロシャツに短パンで良いのかというとやはりそうでは無いことがほとんどです。国会議員の爺さんのようなキモイノーネクタイのシャツというのもなんか嫌いやです。
何より冷房をケチっているのは私鉄だけでJR特に新幹線はまだまだ冷えすぎですよね。半袖のシャツでうっかり乗り込むと寒い思いをします。

手術室でも夏はかえって「寒い」思いをします。年間を通じて手術中は温度は一定に保たれているはずですが夏は寒く感じて手術着の上にガウンを羽織ることになります。麻酔科医のぼくらは手術中は基本的には麻酔モニターの近くでじっとしていますので余計寒く感じます。体温を維持するためにものすごいエネルギーを消費しているはずで10時間もあの環境内でがんばっていると終わった後どっと疲れます。
結局「クールビズ」って何なのでしょうか。経済ネタと一緒に語られることが多く要するに洋服をたくさん売りたい人達が考えているbuzzの一種などだと思っています。

Macbook pro
Appleから新製品がいくつか発表されました。今回ぼくが期待していたのは新iMacでした。数年前のものを使っていてMBAの動作の機敏を考えると不満が募ってきたのでここでSSD入りの新機種を,と考えていました。その意味では残念でした。今年中に出るのでしょうか,出るなら待つのですがいっそこの際出ても出なくとも,MacBook Proに乗り換えても良いかなと考えています。MBPと外部モニターの使用で今とくらべて遜色ない環境が築けるのではないかと思っています。
Apple製品ってまずApple製品ありきでそこに従来の習慣を変えてまで自分をあわせていくと実はそちらの方が快適になるという不思議な力があると思います。
しかしMBA 11inchにRetina Displayが載った奴がでたら結局そっちに行っちゃうんだろうな…そうでなくとも素直にMBA 11 inchの新しいのを手に入れるだけですごく快適になるだとは思っています。

「科研費ロゴタイプ」できたそうです(参照)。
クールすぎてのけぞりました。

KAKENHIlogoM

ホームページ、発表資料、ポスター・パンフレットなどにおいて積極的にご活用いただけます。

ということです。
実はこれ

あの科研費ロゴを誰がデザインしたのか気になって文科省の中の人に聞いてみたら、学術振興会と文科省共同の案件で、内部から色やフォントの希望を出して、デザイン会社に整えてもらった、という経緯だそう。てっきりコンペだと思ってたんだけど(それもアレけど)、純粋に中の人の好みなんだね…。

(参照
ということらしいです。
確かにこれを佐藤可士和さんに頼んで数億円はらうというのは納税者と言うよりその分研究費に廻せという批判に耐えられないと思います。
いっそコンクールとして採用者には科研費10年分保証とかしたら「盛り上がった」と思います。
多分今度の分生とか生化学会ではこのT shirtとかトレーナーとか来ている人が出てきそうです。
秋の「季節」に向けて作ってみようかな。

Natureの”FEATURES”という特集に”The mind reader“というタイトルの小文が掲載されています。
神経学者Adrian Owenを取り上げたものです。
彼の研究グループは,fMRIを用いてminimally conscious stateにある患者つまり植物状態にあるヒトの「多く」には意識がありそのような患者と”communicate”が可能なのだと主張して多くの論文を発表しています。
特に2010年にNEJMに発表された
Willful modulation of brain activity in disorders of consciousness. N Engl J Med. 2010 Feb 18;362(7):579-89

はそのなかでも特に有名です。
fMRIを臨床の現場に持ち込み患者とのcommunicationのツールとして日常的に利用する事には困難が伴うということで脳波を解析することにより同等の成果を上げようという計画を彼らがすすめているという内容になっています。
彼らの方法には批判も多いですがその批判の論理も含めて,麻酔科医なら一度は真剣に検討しておくのがよい問題だと思います。

麻酔薬の影響下の人間の意識の有無を判定する方法の開発は古くから行われています。
脳波を採取して解析することによるモニタリング法もいくつか存在して臨床現場ではBIS monitorを用いる方法はかなり普及していると言えると思います。
しかし様々な報告によればこの様なモニタリングをしても術中覚醒の発生を完全に防ぐことはできません。呼びかけに応じて握手するとか開眼すればその人間には意識があるといってもよいと思いますが,呼びかけて握手・開眼しないといってもその人間が意識がないとは言えません。
またある「瞬間」に意識の有無が判定できたからといって次の「瞬間」の事が解るかどうかも誰も解らないしね。
「意識」があることを知ることと,「無意識」であることを知ることは同じことを別の側面からみていると見せかけて臨床上は全く異なる事だと思います。

Owen氏らの仕事について参考文献を挙げておきます。


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