昨日の日曜日は日当直でした。

何も注文が無く朝からひたすらMacの画面を見つめて仕事をしていたら頭痛がしてきたのでくらくなる頃で切り上げて機械的な仕事に切り替えました。

朝になって何も無かったなと思って朝食を食べようとしていたら「注文」がきて少し働きました。 という訳で今研究室にいるのは、深夜勤務後の「勤務」と言うことになるのですがこれに時間外手当が出ているわけではありません。

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宗教改革500周年

twitterのぼくの time lineにMartin Lutherの話題が増えてきたなと感じていました。 調べるとLutherが「95ヶ条の提題」をヴィッテンベルクの城教会の門扉に打ち付けて張り出したのが1517年10月31日だと伝えられているのだそうです。 つまり宗教改革500年周年というわけです。

 

まずこれを読みました。

雑誌Natureにもこんなessayが出ていました。

 

これは是非皆さんも読んで見てください。タダだし。

 

こっちも読んでみました。

ついでに何冊か読みました。

マルティン・ルター――ことばに生きた改革者

宗教改革三大文書 付「九五箇条の提題」

プロテスタンティズム – 宗教改革から現代政治まで

「九五箇条の提題」はもともと「贖宥の効力を明らかにするための討論」というのもだったと初めて知りました。

 


「戯作三昧」

職場には研究医を養成するプログラムがあります-全国の大学医学部・医科大学には同等のプログラムが大体走っています-。 職場では,そのプログラムを選択する前に2年間「研究マインド養成プログラム」というものが用意されていて毎週ミーティングが開かれています。 今週、10人の参加者-ちなみに半分は女子学生です-の前で一時間半ほど話す機会がありました。ぼくの研究を紹介する,それに加えて研究の「面白さ」を語るみたいな内容です。F沢先生にどんどん当ててもいいと言われていたのでどんどん当てたのですが結構答えてくれました。勉強の成果が結構ありますね。 皆さんあんまり高い山に登ったことがないようです。一度富士山とか挑戦してください。

芥川龍之介に「戯作三昧」という小品があります。 青空文庫で全文を読むことができます。 このブログでも何度も紹介しています。

芥川龍之介が「芸術至上主義」を直截的に記述した「小説」です。

要約すると

・自分がこれだと考えた道を歩いていけばよい。良くも解らん他人がいろんなことをいうけど別に気にする必要はない。

・金のために小説を書くのはまっぴらだ。

・道徳(小説の中ではこういう表現なのです)と芸術の狭間で苦悩しても、やはり芸術を至上とする自分は欺けない。

・とはいえなかなか自分が納得のいくように筆が進むわけではないのだが瞬間的に「観音様」に啓示を受けたかのように筆が進んでいくことがあってこれこそまさに戯作三昧の心境である。

というような感じでしょうか。

芥川龍之介でさえこのような悩みを抱えて創作活動を行っていたのですね。

 

章に番号がついています。第15章まで徐々に盛り上がっていくという構成になっていますが最期の最期にオチがあります。これがまた素晴らしいです。

皆読んだかな。

 

梅田の紀伊國屋に寄ったら文庫コーナーで「乃木坂文庫」というのをやっていました。

「創刊46周年を迎えた講談社文庫が、〝46〟という数字のご縁から「乃木坂46」とコラボレーションフェアを開催します」

という惹句ですがもちろん牽強付会というものでしょう。

紀伊國屋でも46作品を各10冊以上揃えていて売れ切れていたのもあるのですごい販売促進効果です。

「星に願いを」はよい小説だと思いますが一気に10冊以上売れるようなものでもないと思います。

 

ラインナップから5冊推薦しておきます。最後の名前はカバーの写真が誰かという情報です。

スペードの3 朝井リョウ 伊藤純奈

ヘヴン 川上未映子 桜井玲香

コインロッカー・ベイビーズ 村上龍 松村沙友理

喜嶋先生の静かな世界 森博嗣 山下美月

尼僧とキューピッドの弓 多和田葉子 鈴木絢音

「コインロッカー・ベイビーズ」・「喜嶋先生の静かな世界 」がこれで売れてちゃんと読まれるとすれば素晴らしいです。

ぼくはといえば 「しずかな日々」与田祐希さん を買いました。

 

吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」を漫画家したものがバカ売れしているようです。

43万部というのですからすごいです(amazonによる)。

この本は1948年に発表されたそうなのですがぼくは岩波文庫版で大学に入学した年くらいに読みました。 漫画版も読みましたがどちらでも一緒だと思いました。

ぼくは岩波書店の「世界」を高校生の時から医者になるくらいまで毎月読んでいましたのでこういう価値観を至上のものと今でも本気で思っています。 時間があれば皆さんも読んでみてください。

漫画 君たちはどう生きるか

 


High Sierra

持ち歩いているMacBookのOSをHigh Sierraにしました。

日本語変換を今までのATOKからOS標準のものにしてみました。これが素晴らしい。

はじめ戸惑いますが慣れるとすごく快適です。

母艦のiMacもこれにしたいのですがコケるアプリとかあると面倒なので次のreplaceまでは我慢しようと思っています。ぼくのiMacは去年の某案件でロジックボード・電源・HDまで全て新しくなっていてなかなか潰れそうもないのが問題ですけど。

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涼しくなってきました。

研究室ではエアコンが作動している時間が圧倒的に長いのですが、あのブーンという音が耳障りで集中できない場合があります。そのためにBoseのnoise reduction systemを内蔵しているheadphoneを持っているのですが、耳を完全に覆うすこし古い機種なので長時間の装着で耳が痛くなってしまい、一時間が限度です。

初夏と初秋の極短い期間だけエアコンのスイッチを切っても快適に過ごせる期間があります。ぼくのiMacは大変静かなのでエアコンを切って部屋を暗くして作業をしているととってもはかどると思う時があります。
芥川龍之介の小説に「戯作三昧」というのがあります。青空文庫にも収録されています。八犬伝の作者滝沢馬琴が主人公です。
終り頃の一章に以下のような節があります。長いですが引用してみましょう。

その夜の事である。

馬琴は薄暗い円行燈の光の下で、八犬伝の稿をつぎ始めた。執筆中は家内のものも、この書斎へははいつて来ない。ひつそりした部屋の中では、燈心の油を吸ふ音が、蟋蟀の声と共に、空しく夜長の寂しさを語つてゐる。

始め筆を下した時、彼の頭の中には、かすかな光のやうなものが動いてゐた。が、十行二十行と、筆が進むのに従つて、その光のやうなものは、次第に大きさを増して来る。経験上、その何であるかを知つてゐた馬琴は、注意に注意をして、筆を運んで行つた。神来の興は火と少しも変りがない。起す事を知らなければ、一度燃えても、すぐに又消えてしまふ。……

「あせるな。さうして出来る丈、深く考へろ。」

 馬琴はややもすれば走りさうな筆を警めながら、何度もかう自分に囁いた。が、頭の中にはもうさつきの星を砕いたやうなものが、川よりも早く流れてゐる。さうしてそれが刻々に力を加へて来て、否応なしに彼を押しやつてしまふ。

 彼の耳には何時か、蟋蟀の声が聞えなくなつた。彼の眼にも、円行燈のかすかな光が、今は少しも苦にならない。筆は自ら勢を生じて、一気に紙の上を辷りはじめる。彼は神人と相搏つやうな態度で、殆ど必死に書きつづけた。

頭の中の流は、丁度空を走る銀河のやうに、滾々として何処からか溢れて来る。彼はその凄じい勢を恐れながら、自分の肉体の力が万一それに耐へられなくなる場合を気づかつた。さうして、緊く筆を握りながら、何度もかう自分に呼びかけた。「根かぎり書きつづけろ。今己が書いてゐる事は、今でなければ書けない事かも知れないぞ。」しかし光の靄に似た流は、少しもその速力を緩めない。反つて目まぐるしい飛躍の中に、あらゆるものを溺らせながら、澎湃として彼を襲つて来る。彼は遂に全くその虜になつた。さうして一切を忘れながら、その流の方向に、嵐のやうな勢で筆を駆つた。

この時彼の王者のやうな眼に映つてゐたものは、利害でもなければ、愛憎でもない。まして毀誉に煩はされる心などは、とうに眼底を払つて消えてしまつた。あるのは、唯不可思議な悦びである。或は恍惚たる悲壮の感激である。この感激を知らないものに、どうして戯作三昧の心境が味到されよう。どうして戯作者の厳かな魂が理解されよう。ここにこそ「人生」は、あらゆるその残滓を洗つて、まるで新しい鉱石のやうに、美しく作者の前に、輝いてゐるではないか。……


瞬間的にこのような境地に達することができることがあります。

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京都大学ではホームカミングデイというものが設定されています。今年で5回目です。
同窓会のようなものなのですがなかなか多彩な出し物があります。
例えば、小惑星探査機はやぶさ」プロジェクトマネージャー 川口 淳一郎 先生の講演などが今年はあります。川口先生は京大の同窓生なのだそうです。
しかし笑ってしまうのは、懇親会です。
学生サークルTREVISによるチアリーディングがあるのだそうです。
なんかちょっと…ですよね。

明日からちょっと本腰をいれて取り組んで来週中には懸案を90%以上まで進めたいと思います。昨日の朝から病院滞在が40時間を超えました。revise一つ片付いたので、今日はもう帰って寝ます。

一昨日のエントリーは小林秀雄のパクリです。すみません。

モオツァルト・無常という事 (新潮文庫)


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