麻酔科学会学術集会が終わりました。 来年は横浜での開催です。

今回の学術集会のキャッチコピーが「 今一度,知識に知恵を重ねて社会貢献を考える」 だと知ってのけぞってしまいました。金曜日のランチョンセミナーの演者の先生はこれを引用されていたのですね。

カメラロール-3692

円山公園近くの寿司屋さんにあった縄文時代の土偶,な訳はありません


学会は比較的まじめにいろんなセッションに参加することにしています。

それが残ってくれている先生方へ礼儀だと思っているということもあるし,日頃何も麻酔について勉強していないので何を皆が考えているのか知りたいということもあります。

感じたことを連ねてみたいと思います。

  • 書かれたものを読めば10分で終わるようなことを延々と聞かされると何か損したような気持ちになります。大抵こういう場合「書かれたもの」がすでに存在します。 これには閉口します。

  • いい加減な事をさも本当の事のように話す人がいることは問題というか困ります。薬理学的,生理学的,生化学的,分子生物学的に考えれば「それは無いだろう」ということを数百人の前で「堂々と」語られてもなー。

  • 持ち時間を全部使って自分が如何に「物知り」であるかを誇示する必要などないのですから講演は時間の8割くらいで切り上げて残りは質問時間に使ってもらいたいと思います。議論の時間が無いのであればビデオを見ているとの変わりはありません。

  • 同じテーマがいくつかの規格で繰り返し取り上げられることにも閉口します。麻酔科学会はネタ切れなのでしょうか?もっともっと重要なissueを発掘して皆で議論するという方向にむかってほしいです。予定されるシンポジウムは一般演題募集時には明確に会員に提示してそこへ公募を募り新鮮な発表を拾っていくという視点がないと「いつもの年寄り」がいつもの話をちょっと上手に話すというものになってしまいます。

  • 聴衆の皆さんが「おとなしい」ことも気になります。大会場で行われるシンポジウムなどの場で発言することには勇気が必要だと思いますがポスターセッションやポスターディスカッションのセッションなどではもっと自由に発言したらよいと思います。今回のポスター会場はその点十分な配慮が行われていたと思うのに質問やコメントを述べる聴衆は余り多くなかったと思います。

  • 優秀演題の制度はとくに演題のピックアップ法をもう少し工夫をしてもよいかも知れません。一人か二人が独断と偏見で演題を選んでしまうような方法でも面白いセッションになるかも知れません。

最終日は

S14:脳を護る「今一番良い麻酔薬・麻酔法とは!?」 を聴きました。

橘かおり先生の「[S14-4]幼若動物における麻酔薬の神経毒性:臨床との関連性は?」 がすごくためになりました。

カメラロール-3702

植物園の近くで見かけた変な建物です。これであと3階くらい高ければ倒れちゃいそう。

 というわけで今回最もためになった講演は二日目に聴いた東京歯科大学市川病院の麻酔科の大内貴志先生の手術中の低体温予防」でした。ビデオができたら配ってください。うちの看護師さんにも観てもらいたいと思います。


一緒に研究を進めてきた田中先生が「Q11:救急ICU 優秀演題(基礎)」部門の最優秀演題賞を獲得しました。

おめでとうございました。

カメラロール-3689

といった後からで恐縮ですがこれはセッションに参加した演題の中で一番マシであったというほどの意味合いですので広く世の中で価値のある研究として認められるためにはたぶんもう少しの追加の実験が必要だとぼくは思っています。


ランチョンセミナーに向かう途中でぼくの麻酔科医人生の初めての症例を一緒に担当してくれたK井先生と出会い結構長く話せたり,千歳空港でこの三月まで通った某病院の院長先生と30分くらい,また飛行機に乗り込むと懐かしい先生と大阪伊丹まで話すことができました。

これは学会の効用ですね。

カメラロール-3696

カメラロール-3695

2.7とか1.7って北二条西7丁目とか北一条西7丁目ということなのでしょうが,南一条東7丁目とどう区別するのでしょうか?

 


PDF
Tagged with:  
madeonamac.gif Creative Commons License