ある対比列伝

On 2014/3/21 金曜日, in hypoxia reseacrh, by bodyhacker

老眼鏡またはお手元用眼鏡

老眼鏡を作りました。

bifocalなレンズの入った眼鏡を作ったことがあったのですが全く効果が実感できず普通の眼鏡として使っていました。

最近特に見えにくくなったのでとうとう読書専用の老眼鏡を作ることにしました。

グランフロント大阪の眼鏡屋さんで老眼鏡を作りたいのがだと告げると「お手元用の眼鏡」ですねと言い換えられました。そのチェーン店ではそう呼ぶようです。確かに自分はまだまだ若いと思っている人に「老」眼とかいうと怒り出す人もいるかもしれません。

面積の大きいフレームを選択するとレンズが取り寄せになる場合があると言われたので結局店の人に推薦してもらったフレームにしました。いま普段使っている眼鏡と外観は区別がつかないようなフレームです。

今までスマホを使うような場合は眼鏡を外して10cmくらいまで近づけていたのですが老眼鏡を使えば30cm位離れていても普通に見えます。大満足です。

一緒に眼鏡を首にかける為の眼鏡ホルダーも買いました。眼鏡を首からさげるとたんにじじいくさくなりました。

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ある対比列伝

プルタルコスに対比列伝があります。 高校生の時に読みました。

スポーツでも学問の世界でもどの分野でもいわゆるライバル関係があって対比すると話が大変おもしろくなります。

「辞書になった男 ケンボー先生と山田先生」を読みました。

第30回ATP賞最優秀賞に輝いた『ケンボー先生と山田先生〜辞書に人生を捧げた二人の男』が書籍化!

誰もが一度は手にしたことがある国民的国語辞書に秘められた驚くべき人間ドラマ。


累計約二千万部。独特の語釈や用例で知られ、今、日本で最も売れている『新明解国語辞典』。その生みの親“辞書界の革命児”山田忠雄が『新明解』を生み出す背景には一人の男との決別があった。
その男こそ累計約一千万部の『三省堂国語辞典』を編んだ“戦後辞書界の巨人”見坊豪紀。
東大の同級生として二十代の頃から協力し、一冊の辞書を編んでいた二人は、ある日を境に
決別。その後、全く性格の異なる二つの辞書を生み出し、改訂作業を続けた。

一冊の辞書がなぜ二つに分かれたのか?二人はなぜ決別したのか?

国語辞書に刻まれた記述をたどりながら、昭和辞書史最大の謎に迫る!

「字引は小説よりも奇なり」。ことばに人生を捧げた二人の男の情熱と相克の物語。

NHKで放送された「ケンボー先生と山田先生〜辞書に人生を捧げた二人の男」を担当のディレクターが本にしたものです。

番組を観ておもしろいと思ったので本も読みたいと思っていましたがやっと時間ができました。 内容は番組を忠実になぞったものです。

新明解国語辞典の三版では

よのなか【世の中】

同時代に属する広域を、複雑な人間関係が織り成すものととらえた語。

愛し合う人と憎み合う人、成功者と失意・不遇の人とが構造上同居し、常に矛盾に満ちながら、一方には持ちつもたれつの関係にある世間

 

とあったそうです。

この解説こそ二人の辞書編纂者の関係そのものなのです。

 

結局

「辞書を編む」

「辞書の仕事」

「うめ版 新明解国語辞典×梅佳代」

を読み

「舟を編む」は本でなく映画をDVDで観ました。

 

科学の世界でもこのような物語があるととたんに面白くなるわけです。

例えばノーベル賞の決闘」のシャリーとギルマン。

ノーベル賞を受賞の理由となった、視床下部ホルモン特に甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TSH)や性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)の抽出で繰り広げられた二人に率いられた研究室同士の競争を描いたドキュメンタリーです。(参照)

日本では1984年に岩波書店から丸山工作先生の翻訳で出版されました。

ぼくは大学生の時に読んですごいものだな、ノーベル賞ってこんな感じで取りに行くんだという先入観を植え付けられました。 とにかく聖人君子みたいな科学者が努力して何か見つけてノーベル賞みたいな話は面白くありません。

科学者はいろんな動機で研究を続けているのです。この動機というか理由は常に同じとは限りません。ある局面では「彼奴にまけたくない」という理由かも知れませんし「脚光を浴びたい」という理由かも知れません。とにかく研究を推進する力は辺縁系にドライブされているとぼくは思っています。

今回の一件も「なんであんなことするの?」という素朴な疑問はあってそれに対する答えをぼくは知りたいと思っています。

出版後査読で直ぐに明らかになるようなあんな杜撰な論文で何がしたかったのかが知りたいのです。

無理かもしれませんけど。

 

新聞報道によれば今回の一連の出来事の最終報告書が4月の中旬までに出てこないと理研の「特定国立研究開発法人」の指定に何らかの影響が及ぶ可能性を文部科学大臣が言及したそうです。(参照1, 参照2

国会審議などあれば突っ込まれる可能性もありますよね。

そうなるとこういう話って出てくるかもしれません。

パンドラの筺が開いたわけですから何でも出てくる可能性があります。


妄想は未来へのトビラ

家でテレビを観ていて偶然 NHK Eテレで「課外授業 ようこそ先輩」の林真理子さんの回の後編を見ました。

タイトルは「妄想は未来へのトビラ」です。

「妄想力と友達になろう」というキャッチフレーズのもと山梨県山梨市立加納岩小学校6年2組の児童に「十年後のシンデレラ」のシンデレラという題の作文をしてもらい林さんとface-to-faceで議論するという趣向でした。児童らの書いた作文は原稿用紙ごと印刷されて林さんのイラスト入りの表紙をつけて製本されて児童らに配布されました。

やっぱりおもしろいですよね林真理子。

 

小保方さんのロングインタビューを林真理子さんにしてもらって10年後くらいほとぼりが冷めた頃に出版してもらうというのはどうでしょうか。きっと何か心に残るようなものになると思います。

 

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8月中にあと3つ投稿すべく日夜努力しています。

だからというのではないのですが今回は全然まとまりのないメモの寄せ集めになりました。


「キラキラネームやめて」…小児救急医つぶやく を読みました。

キラキラネームでなくとも難読というかどう読むのかその場では決まらない名前はいくらでもあります。

例えばぼくの名前。「喜一」というのですが親は「きいち」と読むと思っていたようです。しかし,1991年に宮沢喜一氏が総理大臣になるまでは、多くの場面で「よしかず」と呼ばれてきました。その当時そう読むことが普通だったわけです。宮沢氏のおかげで「きいち」と読まれる方がデフォールトとなりました。

漢字一文字の名前たとえば「海」なども「かい」と読むのか「うみ」と読むのか聞いてみないと解りません。男の子なら「かい」で女の子なら「うみ」だとは思いますが。

「修」などもこれだけ出てきたら「おさむ」と読むのが普通と思いますがこの子のお兄さんが「俊」ならたぶんこの子の親は「しゅう」と読んでもらいたいとおもっているのではないでしょうか。

 

芥川龍之介は自分が「りゅうのすけ」でなく「たつのすけ」と呼ばれることがある事を嫌って子供には比呂志、多加志、也寸志と読み間違えのしようのない名前を付けたのだと聞いたことがあります。それぞれ「ひろし」「たかし」「やすし」としか読みようがありません。

とにかく名前は一見した「キラキラネーム」でなくとも一意に決まることがぼくは重要であると思っています。すこし難しそうでも一意に読み方が決まればそれでよし。そうで無ければfunctionalにはキラキラネームと等価です。

そもそもぼくら麻酔科医は患者の名前がどんな名前かについてたいして関心はありません。 IDとバーコードで認証されればそれでOK.

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林真理子さんの「野心のすすめ」を遅ればせながら読みました。

口述筆記されたような文体で逆にすこし読みにくい感じもしましたが「バカの壁」みたいな感じもして読んでいるというか聞いている感じでどんどん前に進みます。 すでに40万部なのだそうです。 ここまでくるとキャリアポルノを超越したと言えると思います。

露悪的に書いていますが今の林真理子の占める位置はひとえに彼女の文筆家としての能力が高いと言うことに理由が尽きると思います。

例えば ミカドの淑女白蓮れんれんRURIKOと女の伝記を書かせたら右に出るものは日本にはいないと思います。

六条御息所 源氏がたりの三部作も素晴らしい。

要するに天才なのです。 しょうがありません。

ところでぼくが一番好きなのは「天鵞絨物語」です。10回以上は読み直しました。


「平成25年度「研究大学強化促進事業」の支援対象機関の決定について」という発表がありました。(参照)

いくつかの「研究大学」に10年間にわたって資金を提供するという事業だそうです。

国の科学研究費補助金に採択された数、同補助金の研究者1人あたりの獲得額、他の研究者に引用される回数が上位10%に入る影響力の高い論文の割合、成果の民間企業への移転など10の指標で評価した

のだそうです。

こういった大学に所属している人たちはプレッシャーですね。


葛西 龍樹氏の「医療大転換:日本のプライマリ・ケア革命」を偶然読みました。

専門医制度の改革に伴い、「総合診療専門医」が誕生します。

諸外国で「家庭医」と呼ばれるこの専門医(参照)がいかにすごくて日本の医療を変革する原動力になる可能性を秘めているかと言うことを力説した新書です。

本書では「家庭医」が過剰に評価されていると思います。「家庭医」が万能の医者であるかのごとき記述がそこここに見られて読むとはっきりと「引き」ます。

また「全人的医療」とか「患者中心の医療」などを余りに強調している部分も現代風ではないなと思いました。 患者の人生と関わりたくないというモチーフで麻酔科を選んだぼくとしては「全人的に患者に関わる」などとても怖くてできません。

また著者が認める「家庭医」はいったい何人くらい存在すると日本の医療の「変革」ができるのでしょうか。現在開業している医師は著者によれば「家庭医」たりえないということですがこういう人たちはどうなっていくのでしょうかなどの素朴な疑問が湧いてきます。

その他ツッコミどころ満載です。興味があればどうぞ。

しかし提起されている日本の医療の問題点は正鵠を射ていると思います。


最近読んだ論文から紹介してみます。

Patient-Satisfaction Measures in Anesthesia: Qualitative Systematic Review

一種のメタアナリシスです。

麻酔科領域で「患者満足度」を計測する方法論を提示している71篇の論文についてreviewをしたもの。 34のpatient-satisfaction score法が検討されています。これは面白い論文です。

 

話題になっている論文を読んでみました。

Meta-analysis of secure randomised controlled trials of β-blockade to prevent perioperative death in non-cardiac surgery

日本でも臨床研究上の不正が問題となっていますがこっちも大概です。 このような手術後の予後が研究のゴールとなっている場合,日々の麻酔臨床を丹念に行っているだけでは結果を実感できません。結果としてある程度大きなRCTの結果やメタアナリシスを信用して臨床を行うしかないので妙な研究結果を発表されると困ってしまいます。

立派そうに見えるRCTも話半分くらいに思っている必要があると思います。(参照)

 

Integrated molecular analysis of clear-cell renal cell carcinoma” も読みました。 要約すると腎癌は代謝疾患であるという結論でOKなのでしょうか?

 

最後にもう一つ論文を。

Scarred for life” と題された学位論文です。

副題は”How conditions in early life affect socioeconomic status, reproduction and mortality in Southern Sweden, 1813-1968″です。

1813年から1968年までのスウェーデンの田舎の5つの地域の戸籍を調査すると寿命が38歳から80歳まで変化していることが解りました。この間の百日咳、はしか、猩紅熱の流行が数回ありまた飢饉も3回あったのだそうでそれらに小児期に暴露された場合の寿命に与える影響を検討した論文です。 百日咳への罹患は寿命が短くなることと相関があるのだそうです。もちろん理由は不明です。 飢饉による食材の高騰の影響は簡単ではなく性別や土地もちか小作かで複雑な結果となっています。 壮大な研究ですね。

日本には「エコチル調査」という研究があります。大きな病院だとポスターが張ってあって参加者を募っています。どんな結果が出てくるのか結構期待しています。

現在では個人のライフログをもっと詳細に採ることができる時代です。100年単位でデータを集めるような研究を始まるといろんな事が解ると思います。


日曜日に家内が行くというのでついていって「風立ちぬ」を見てきました。出かけた大阪駅の映画館はほぼ満員でした。

でもよくわかりませんでした。

最近の宮崎駿の映画は難解だと思います。今回も「ポニョ」以上にぼくには難解でした。もう一度観たらいろいろと気づく事があると思います。「ポニョ」も三回くらい観てやっと解った様な気がしましたから。

あんなに薄情な夫に最後までついていくという妻がそもそも理解できません。 そもそも奈緒子はもっと可愛く-性格ではなく顔のことですー描くことができたとおもいます。コクリコ坂の「海」みたいに。

家内は娘が観ても解らないだろうなという感想を述べていましたがたぶん自分が何も解っていなかったのだと思います。

 

最後に流れる「ひこうき雲」が余りに映画の内容にマッチしているのにびっくりしました。というかどう考えても歌に合わせて作っている部分があると思います。

 

最後に今日のtweetです。 確かに云えてますよね。 しゃべる方もどこにも書いていない面白い話しにして欲しいですよ。論文のreviewみたいな話って聴く気がしません。

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貴婦人と一角獣展にもいってきました。


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"The instruction we find in books is like fire"

On 2011/10/1 土曜日, in books, Kindle, by bodyhacker

某学会の準備を始めようと思います。来週中にはポスター完成します。
申請書も完成させる必要があります。明日中に構想をすべてまとめようと思います。moleskineに書き込んでいる段階ですが書き出せばdraftはすぐに出来てしまします。そこから校正を繰り返して提出してしまえば後はどうすることもできません。

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Kindleですが三種類でましたね。
ぼくはKindle keyboard 3Gを持っているので今回はパスです。
現在”本”ー文字ーを読む以外にKindleを使っていないし近い将来も使うつもりは無いからです。
タッチパネルの導入はすばらしいと思いますが,Page Turn Buttonsが無くなったのは改悪だと思います。これが無いと寝転がって安定した姿勢でページ送りが出来ません。iPadは重い上にpage送りのボタンが無いので気楽な読書に適しません。

Hardwareのことが強調されますが,software的にもかなり進歩はあるようです。
X-Rayなども便利そうです。
Lend Your Books
Public Library Books
などの機能などは日本では現在あまり意味のものも将来的には重要になっていくと思います。
Kindle keyboard 3Gのfirmwareのupdateなどもあるのでしょうか。これは期待しています。

またKindleを持っていない人は今回手に入れたらよいと思います。
Kindle touchのwifiで十分です。

あまりにも簡単に本が買えて便利なのでびっくりすると思います。
ネットにあふれる情報や他人の評価をいくら読み込んでも時間の無駄です。$150ドルほど払って使ってみればたちどころにいろんな事が自分なりに解ってしまいます。現時点で時期尚早と思う人もいるかもしれません。

タッチパネルとカラーディスプレイの導入でイラスト付きの教科書がもっとKindle bookとして出版されたらFireに乗り換えようと思います。それまではKindle keyboard 3Gで粘ります。

NYTの記事(Amazon’s Tablet Leads to Its Store)に寄れば

The price of magazine subscriptions on the Fire are higher than what readers would pay in print. Condé Nast, publisher of magazines like GQ, Vanity Fair and Glamour, is selling most of its publications for $20 a year, nearly twice what it charges in print.

ということだそうです。

Several magazines will be priced even higher, like The New Yorker, which will be $60 a year on the Fire. “It helps us establish that higher price point at our new benchmark,” said Bob Sauerberg, president of Condé Nast.

New Yorkerも年$60だそうで,これは高いと思います。Amazonの価格設定でPCでの既存の価格が上昇すると困りますね。

今日YoutubeでKindleのコマーシャルを見ました。

The instruction we find in books is like fire. We fetch it from our neighbours, kindle it at home, communicate it to others, and it becomes the property of all

というヴォルテールのquoteが冒頭一瞬表示されます。
なのでFireなのですね。
このPRも確かにかっこいいですね。Jobsが退場したあとこの世界を仕切るのは Bezos氏なのかもしれません。
とにかく日本の電子書籍は一回全滅してほしいです。そのあとすべてKindleで日本語も読めるようになることを願っています。

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林真理子さんの「もっと塩味を!
」が文庫本で出ていたので買って再読しました。以前図書館で借りて読んだ事はありました。

彼女が手がける評伝的な小説-つまり実在のモデルがいる小説-は優れていると思います。
ミカドの淑女(おんな)

白蓮れんれん

RURIKO

などどれをとっても感動的です。


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