生化学会の話ー雑感ともいえない

On 2012/12/16 日曜日, in books, hypoxia reseacrh, by bodyhacker

金曜日生化学会に参加の為福岡入りしました。

カメラロール-2113

主目的は,シンポジウム 「低酸素応答が制御する多彩な生命現象 -生理機能の解明から疾患に迫る-」とその後の打ち上げへの参加です。

会場の福岡国際会議場に到着して,まずシンポジウムの会場を確認して, その後マリンメッセ福岡に向かいました。DBCLSのブースに立ち寄るためです。

カメラロール-2112

@iNutさんがTシャツだったのにはびっくりしました。実は地下鉄でも半袖で汗かいている人を見つけて福岡の奥深さを思い知りました。

 

初日は分子生物学会と併催で会場にはおびただしい数のポスターが展示されていました。

カメラロール-2106

会場にはなぜか高校生が大勢いてなんなんだろうと思っていたら高校生によるプレゼンテーションコンクールが開かれていたのでした。

その後梅ヶ枝餅を食べながらシンポジウムの準備をしてその後会場に向かいました。

カメラロール-2109

今回の演者は発表順に

  • 冨田 修平(鳥取大学)
  • 今岡 進(関西学院大学)
  • 広田 喜一(京都大学)
  • 坂本 毅治(東京大学)
  • 中山 恒(東京医科歯科大学)
  • 鳥居 暁(東北大学)
  • 井上 正宏(大阪府立成人病センター)
  • 南嶋 洋司(慶應義塾大学)

の先生方でした。

ぼくにとっては久しぶりの顔もありオーガーナナイザーの中山さん,南嶋さんの人選はとてもよかったと思います。

坂本さんがどう考えても大学院の学生さんにしか見えなかったのが印象的でした。

低酸素研究の現代化にはHIF研究が重要な役割を果たしてきたと思いますがさらに進化して多様なものになってきていると思います。

皆さん口演巧者で見事なまでに時間通りに進んでいき適当量の質問も出てシンポジウムとしては成功だったと思います。 立って聴いておられる参加者もいらっしゃいました。

7月には東京で「低酸素研究会」が開催されるそうです。 興味のある人は,早稲田大学の合田さん,東大の武田さんに連絡を取ってみてください。

シンポジウムが終わると大雨に変わっていました。

会場前のタクシー乗り場には長蛇の列ができていたのですが,田久保さんのアイデアで会場隣のホテルのフロントからタクシーを呼んでもらい-田久保さんは体育会系クラブの出身者なのでしょうか-打ち上げ会場に向かいました。以前麻酔科学会で訪ねたことがあるお店で今回も料理と酒がおいしく大満足。Andyありがとう。奥さんにはいろいろな事は黙っておきます。

カメラロール-2120

鳥居さんが柏崎の人で長岡高校の卒業生であることを知ってびっくりしました。どうせぼくは六日町高校ですけど…

カメラロール-2139


これで来年まで出張はありません。 未完成な原稿の完成に取り組みます。

というわけで今日も午前中から研究室で仕事しています。月曜日は当直なので今日中に目処を付けておく必要があったのです。何とか目標は達成できたと思います。


帰りの新幹線で 文藝春秋に掲載されている沢木耕太郎さんの「キャパの十字架」と吉成真由美さんのインタビュー集「知の逆転」を読みました。

二つともmust-readと掛け値無しに言えると思います。


PDF

この3年9ヶ月くらいに渡ってぼくと一緒に研究を続けていた甲斐さんの博士号のための講演会が今日開かれました。

今回は三回程度の予行演習で今日の本番を迎えました。初回の予行ではどうなることかと思いましたが今日は細かい点まで突き詰めると「間違った」ことも結構話していましたが大きな問題にならなかったのは幸いでした。

早口でしゃべりすぎていかにも暗記した内容をはき出しているような感じもありましたがこれについてはこれ以上は言いません。

審査員は,野田 亮 先生,長田重一 先生,武田俊一 先生の超重量級です。この三方級の先生を至近距離に置き講演できる機会などこれから一生訪れないと思います。麻酔科の子羊を料理するのに何故にこのような牛刀クラスの先生方が降臨したのかは今もって不明です。

ぼくへの新手の嫌がらせかもしれません。

IMG_0923

講演が終わりいきなり長田さんの厳しい質問が来て質問の意図を少し誤解した受け答えをしている間に長田さんが軌道修正をしてくれて噛み合いました。野田先生は素朴な疑問の振りをして実は「おまえはちゃんと解っているのかい?」というような質問を繰り出してこられてここらへんから完全に防戦に廻ることになりました。その後,長田ー野田で数ラウンド廻り一時は「なんてこと言うんだろうこの人は」と思わせる局面を経てなぜか最期の方では議論が噛み合ってきて長田ー野田両先生が「うなずく」までに回復して無事終わったと思いきや,主査の武田先生の繰り出した質問に日和見主義的な受け答えをするうちにお開きとなりました。

学位の講演は大学院生活の総括ですのでこの講演内容には余り口を出したくないと思っています。自分でやってもらわないと困ります。

アドバイスは言葉は時々で異なりますが,審査員に迎合せず自分の論文の主張のhard coreを守り切る必要があると言うことです。審査員に迎合してヘラヘラ笑う奴は博士を名乗る資格はありません。間違った指摘や誘導には断固抵抗すべきです。今日はある程度それが実践できたと思います。

結果は「合格」だそうですが,研究科会議が終わるまでは解りませんよ…

とにかくご苦労様でした。4月からはあのMGHに留学なさる予定です。

他大学や診療科からお預かりした人たちも計算に入れると甲斐さんはぼくが直接指導した院生で11人目の医学博士となります。

午後に間違ったtweetをしてしまいました。彼で11人目です。こんなにいたのかと思うと感慨深いですがあと二人「売り払って」ぼくはduty freeとなる予定です。

たぶんすごく清々すると思います。すごく楽しみです。

カメラロール-2094

冠雪した比叡山-研究室から 午後には全部消えました このような景気が臨めるよい研究室なのですけどね…

今年は金曜日の生化学会で話し納め。21日締め切りの原稿で締め切り納めですが直ぐにでも処理しないといけない論文が少なくとも3つあります。年内には全て終わりたいです。

と思っていたら午後にすごく意外な電話を某所から頂きそれへの対応も残りました。

 


PDF
Tagged with:  

シンポジウム@生化学会 in 福岡

On 2012/12/9 日曜日, in Thus Spoke Dr. Hypoxia, by bodyhacker

当直明けで運転免許証の更新に出かけました。

大阪府民ですので門真運転免許試験場です。

最寄り駅の古川橋は普通列車しか止まらない駅です。門真運転免許試験場の最寄り駅であると言うことはまったく考慮されていないようでした。阪急電車の感覚で準急なら止まるだろうと思っていたら通り過ぎてしまい守口市から引き返しました。

10時くらいに到着すると人でいっぱいでした。結局全てのプロセスが終わるまで2時間半くらいかかりました。せっかくの日曜日がこれでつぶれてしまいした。

免許証の持つ免許を証明する機能とIDカードとしての機能の認証であれば別にあんな場所に皆が行く必要はないと思うのですがどうなのでしょうか?

そういう制度を構築するsingle issueで国会議員になる人がいてもよいと思います。

single issueのみで当選できる人がでるような選挙制度にして個々の国会議員に自分の得意な分野で活躍してもらえるようになってほしいと思います。立候補者は全て天下国家を論じますが空しいです。

今回の総選挙で新潟五区に米山 隆一さんが立候補しています。

この人は高校を卒業するまで安穏と地元中高でまったりしていたぼくとは大違いで,”あの”湯ノ谷村からわざわざ灘高に進学して東大の医学部を卒業した秀才で弁護士さんでもあるのですがぼくの父の葬式にも目立たないように来てくれたような人でもあります。今回は自民党を離れて維新の会からの立候補ですが,政党は何処でもとにかく真紀子を小選挙区でコテンパンに破って是非当選してもらいたいと思っています。


島岡さんのtweetで”Antifragile: Things That Gain from Disorder“が出版されていることを知り免許更新の道すがら部分的に読んで見ました。 はじめの三つくらいのチャプターと医学に焦点を絞った21章を読み終わった段階です。

タレブ氏は誰に教わったのか知りませんがICU患者の人工吸気のモード選定まで例に挙げて「evidence」について論じています。21章だけを読んだのではantifragilityについて理解できないのですがこの章だけでも読んだら面白いし為になるとは思います。

確かにこの本は現代人は”must-read”と言えると思います。 医学部のコースでもこれくらいを教材にしっかり学生に勉強させた方が良いと思います。ここの論文を読んであれこれ考える前に未来を担う若者はまず「学び」かたを学ぶべきだと思います。

この本は朝気づいてKindle版を選択しました。

amazon.comのアカウントで買うより安かったのでamazon.co.jpのアカウントで買ったのですがKindle Paperwhiteで読もうとするとページの並びが狂っていて満足に読めませんでした。 結局Kindle@iPhoneで読み進めることになりました。どこに文句を言えば良いのでしょうか?

気合いを入れて読む価値ありとおもい結局紙の本も注文しました。(“Antifragile: Things That Gain from Disorder“)


今週,福岡で分子生物学会,生化学会が連続で開催されます。両方出席したいと思いましたが結局生化学会だけ参加します。

両学会に酸素代謝関連のシンポジウムが企画されています。(参照1, 参照2) オーガナーザーの若手研究者-G田さんは若いとはいえなかもしれませんけど-皆さんがうまい具合にシンポジストを振り分けて二つとも聴くとこの分野のフロントを概観できるという「お得」な企画になっています。

生化学学会の方はシンポジストの平均年齢が推定15歳くらい高いのではないでしょうか。

今回は,生化学会にふさわしくネクタイを着けて登壇しましょうかね。それともそえを外してジーパンでもというアイデアもあります。

このシンポジウムで今年の出張はお終いです。 終われば年内は原稿sに専念します。


PDF
madeonamac.gif Creative Commons License