停職って?

On 2015/5/7 木曜日, in hypoxia reseacrh, by bodyhacker

ちょっと前に

こんな報道がありました。

どこがどう「倫理的な問題」なのか詳細が解らないのですが以前にも停職処分を二人とも受けていたのですね。

調べると公務員なら「停職」だと給与が支払われないようです。北海道大学ではどうなのでしょうか?

また実際には停職中って研究室にも出入りできないのでしょうか?

 

しっかりと研究活動を行っていても任期に阻まれる場合もあるのに一度正式に採用されるとその地位は強いのですね。

ある意味感心します。

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研修医への推薦図書

毎年研修医の先生が麻酔研修をするときに読んでおいた方がよいと思う本を推薦しています。

ワニコ書店に行ってもなにか雑然と本が積んであるだけで要するにどれが一押しなのかの情報が全くありません。-あそこももう少し何とかなりませんかね-

というわけで何冊か推薦します。 去年と一昨年の研修医の皆さんに推薦したものとほとんど同じですが今年は絞り込みました。

まず

麻酔科臨床の書

日本語で書かれた麻酔の本の最高峰です。英語で書かれた本でもこれを凌駕するものは無いと断言できますので世界最高峰ということになりますね。 なので読んでください。これだけ絶賛してもこの本を持っている人が増えないのは七不思議です。というかぼくのいうことが全く信用されていないと云うことなのもしれません。

 

ウエスト呼吸生理学入門:正常肺編」または 「人工呼吸に活かす! 呼吸生理がわかる、好きになる〜臨床現場でのモヤモヤも解決!

どっちを読んでも同じだと思いますがどちらかは読んでください。

後者はぼくの学生講義でも参照しています。

妙な呼吸管理の本を読む前にまずどちらかを読みこなして呼吸生理の基礎知識をしっかり身につけてください。 

酸素化が悪い患者さんがいたとしてPEEPを掛ける前に考える事がいくつもあることが解ります。

ウエストさんの本は翻訳です。読んだ事がありますが全く日本語にはまったく問題が無いと思いました。

“Respiratory Physiology: The Essentials “ がオリジナル。版も新しいです。

 

臨床にダイレクトにつながる 循環生理〜たったこれだけで、驚くほどわかる!

この本に書いてある以上の蘊蓄を身につけても実際には役に立たないのではという位の良書。

こちらの原書は” Cardiovascular Physiology Concepts

実はぼくは翻訳は読んだ事がありませんが多分大丈夫と思います。英語の勉強をするのが目的ではないと思いますので好きな方をどうぞ。

 

この4冊を理解していればそうそう困ることはないと思いますというかこの4冊の内容を理解し活用できなければ、麻酔の医者として独り立ちはできませんし医者としてやっていくのも困難が伴うと思います。

それではgood luck !!

 

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 [追記]

 ぼくが研修医の皆さんに「教えられることは」以上の本に書いてある程度です。それ以上をぼくに期待されても困ります


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謎のオベリスク

On 2013/6/30 日曜日, in Thus Spoke Dr. Hypoxia, by bodyhacker

金曜日当直でした。
朝5時くらいに起きてみると快晴です。
PHSを持って淀川の河川敷に出てみました。
朝早くからサイクリング・ランニングの人たちを結構な数見かけました。

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大学の前庭に妙な塔が立っています。

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「オベリスク」です。

このオベリスク大学の創立記念日の正午になると「ある現象」が観察されるように設計されているのだそうです。
「ある現象」といってもたわいのないものでオベリスクの元の石版の上に載っている金色のプレートに光が入るようになっているだけなのです。

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その創立記念日は今日6/30なのですが日曜日なのでどうするのでしょうか。ぼくらには特別な「動員」は掛かっていません。

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研修医の三人の先生が土曜日で麻酔科研修お終いとなりました。お疲れ様でした。

3ヶ月いる(2ヶ月のオプションもあります)と100例以上の症例を担当することになります。

手技的なことは硬膜外カテーテルと末梢神経ブロックを除きCVCの留置も含めてほぼできるようになって「卒業」して頂けたと思います。


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論理的な文章を書くために 

On 2013/4/28 日曜日, in Thus Spoke Dr. Hypoxia, by bodyhacker

職場を異動して一ヶ月が経ちました。 引っ越し荷物を開けて並べ直して細胞培養もできるようになりました。 ゴールデンウィーク明けからいろんなことを始めたいと思います。

腰部の硬膜外カテーテル留置、TAP blockなどこの数年自分ではあまりしてこなかった麻酔手技もどんどん再開しています。

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 論理的な文章を書くために

作文術の本は結構読んでいます。その割りには全然上達していないような気もしますが目にとまれば読みます。 最近「数学文章作法 基礎編」を読みました。 「数学ガール」シリーズの結城浩氏の著作です。 「説明文を書く人ならどなたにも役立つ内容」になって、 論理的な文章を書く必要のある人は一読する価値があると思います。

今まで「日本語作文術」と「英語流の説得力をもつ日本語文章の書き方」を薦めてきましたが本書はそれに匹敵する読んで損はない一冊だと云えます。

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麻酔科医が読む本

先週東京での呼吸器学会に出席した折に泊めてもらったホテルの下の丸の内オアゾで丸善で医学書を物色する機会がありました。

すごくたくさん新刊書が出ているのですね。ある意味定まった「こと」・「もの」について毎月おびただしい本が出ていることになります。医者の人数を考えれば比較的には驚異的な数です。すごい競争率です。

前回も紹介した呼吸生理学の本(参照)の他に麻酔の本も見つけました。

こちらは重そうだったので東京にいる間にamazonで注文したら帰宅したら到着していました。

 

The Anesthesia Guide“という本です。

薄い紙に文字と図表が詰まっているずっしりと重いハンドブックタイプの本になっています。

編者は二人の若い(たぶん)麻酔科医ですが13パートに分かれていてチャプターは223で構成されていて各項目はそれぞれの担当者によって執筆されています。 ます。

PART I. Preoperative

PART II. Coexisting Disease

PART III. Monitoring

PART IV. General Anesthesia

PART V. Specific Procedures

PART VI. Cardiovascular and Thoracic

PART VII. Neuroanesthesia / Neurocritical Care

PART VIII. Regional

PART IX. Acute Pain (Postoperative)

PART X. Pediatrics

PART XI. Obstetrics

PART XII. Critical Care

PART XIII. Rapid Reference

パートは以上の通りです。これは普通ですね。

 

61 Intraoperative Events

62 Postoperative Complications

69 Common PACU Problems; PACU Discharge Criteria

これらの三つのChapterはこの本の特徴をよくあらわしていると思います。 手術中・手術後に起こりそうなイベントがあり得ないほど詳しくただ淡々と記載されています。 この本とにかくものごとが網羅的に端々と記載されているのです。その意味では研修医向けでは絶対にありません。

末梢神経ブロックも以下の通りに結構網羅的です。ちょっと確認するのに便利です。これだけのブロックの全てを記憶にとどめておくことは不可能です。

130 Cervical Plexus Blocks

131 Brachial Plexus

132 Upper Limb Dermatomes, Myotomes, Sclerotomes

133 Interscalene Block

134 Supraclavicular Block

135 Infraclavicular Blocks

136 Axillary Block

137 Branch Blocks at the Elbow and the Wrist

138 Digital Blocks

139 Lumbosacral Plexus

140 Lower Limb Dermatomes, Myotomes, Sclerotomes

141 Psoas Compartment (Posterior Lumbar Plexus) Block

142 Femoral Nerve Block, FasciaIliaca Compartment Block (FICB)

143 Lateral Femoral Cutaneous Nerve Block

144 Obturator Nerve Block

145 Saphenous Nerve Blocks

146 Proximal Sciatic Blocks

147 Popliteal Blocks

148 Ankle Block

149 Thoracic Paravertebral Blocks

150 Intercostal Nerve Blocks

151 Innervation of the Abdominal Wall and Viscera

152 Transversus Abdominis Plane (TAP) Block; Ilioinguinal and Iliohypogastric Blocks

153 Regional Analgesia for Abdominal Surgery

154 Infiltration Analgesia for Lower Limb Arthroplasty

155 Superficial Blocks of the Face

要するに一冊もって身近におくとなんでも「とりあえず」調べ出すことができるというような本なのです。

極めつけはこのChaptorです

221 Commonly Used Phrases in the Operating Room

手術室で使う一般的なphrase(「目を明けてください」とか「手を握ってください」、とか)が各国語(正し日本語はありません)で記載されています。

ちょうどあるブログで紹介されてもいました。

どうなんでしょうか日本語に訳すと結構間抜けな感じになってしまいそうです。とにかく翻訳本には興味はありません。

Kindle版もあるそうです。手術室に電子デバイスを持ち込む習慣がぼくにはないのでこっちは持っていません。

この本のHPも存在してreferenceなどは全てここから参照するようになっています。サンプルもあります。興味があればいくつか読んでからどうぞ。

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iPad mini

関西医大の研修医の全員(現在のところのサンプル数は4)はiPad miniを持っています。いろんな教科書や参考書(まさに国試の参考書であって教科書とはちょっとちがう)が詰まっているのだそうです。見せてもらいました。

スマホもiPhoneがmajorityです。今回一人だけいる研修医くんだけがドコモのスマホを持っていました。理由はぼくには不明です。

 

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