東京

On 2017/2/19 日曜日, in book, Thus Spoke Dr. Hypoxia, by bodyhacker

東京

火曜日から二泊で東京出張をしてきました。

要件は詳しくは書けませんがすごく珍しい体験でした。会う人会う人に聞いてもらいたいのですが語れないということでフラストレーションが溜まっています。

水曜日に知り合いの先生に神楽坂に連れて行っていただきました。 ああいう風情の場所は大阪にはありません。

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総武線と中央線の違いがやっと解りました。

間違えると秋葉原にたどり着けないのですね。

 

梅田駅では考え事をしながら歩いていても他人とぶつかることはほとんどないのですが東京ではそうはいきません。

怖いところです。

 

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しんせいかい

芥川賞の受賞作は雑誌文藝春秋で読むことにしています。

今回の「しんせいかい」も読みました。 あらすじ,批評はいろんなところで紹介されています。 

ぼくには十分おもしろかったです。

「長い時間がたち、あのときの自分に対して肯定的でも否定的でもない境地になれたから執筆できた」と作者も話しているようにホントの意味での一種の青春小説です。

 

【谷】の生活って【研究室】とか【医局】の生活と共通の部分がたくさんあります。【先生】がいてすごく理不尽な制約を課せられます。

 しかし,【研究室】と【医局】で違うところもあります。

 

研究はこれを生活の糧として行うのと一種の趣味として行うのでは大違いです。

趣味にできたら「普通の人」にとってはある意味幸福なのかも知れません。ここでいう趣味とはおもしろいと思った事だけをおもしろくやることです。これだけやるだけならそうお金がなくとも十分にやっていけます。生活のタメでなく研究をやっていてそれを楽しめなかったら最低です。

結局,才能の問題に帰着します。

 

一方【医局】では才能が問題になることはありません。方法をよほど踏み外さなければ誰でも所期の目的は達成できます。

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選考委員の吉田修一は「胸ぐらをつかんでもらえる期待感を持って【谷】に行ったのに、そうはならないという『空振り感』が主人公にある。王道の青春小説」と評したとありますがこれはうまいこと言うなと思いました。

 


レジデント初期研修用資料 医療とコミュニケーションについて

先日「死にゆく患者と,どう話すか」を紹介しましたが本棚をながめていたらmedtoolz氏の「レジデント初期研修用資料 医療とコミュニケーションについて」を見つけました。

名著です。

この本はまさに実践的な本で読んだことがない人は一度は読むべき本です。

このエントリーを見た人はラッキーです。 2011年の本ですが,Amazonに二冊残っています。中古もあります。

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自分のmacからUSBメモリ経由で他人のWindows機にファイルを移そうとしてできないという現象に見舞われてしまいました。すこし前にはできていたのに変だなと。 今までfileはmailで送ったりgoogle driveで受け渡しをしたりで事なきを得ていたのですが先週それでは困るという事態に陥り問題の打開に取り組みました。

まずうまくいかないUSBメモリを再フォーマットすることにしました。

macの付属ソフト「ディスクユーティリティ」でUSBを選択して「MS-DOS(FAT)」でフォーマットをしたのですが状況は変わりません。

ここでググると「方式」を「マスター・ブート・レコード」にしてから行わないとうまくいかないことが解りました。

こんなことで20分くらい時間を費やしてしまいました。

 


日当直

朝から日当直です。今までまったく麻酔していません。

このまま残り10時間で朝までたどり着けばいいのにと思っています。

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今日の午後大学院生がいつの間にか全員集合していました。

ぼくも結構いろんな事をかたづけました。論文の「寄せ」もできたので大満足です。

 

【谷】からの脱出にはdataが必要です。いくら趣味でできたらと思っても博士号は取りましょう。

 

【追記】よく眠れました 


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原石を磨く 六甲山横断山行

On 2013/4/30 火曜日, in Thus Spoke Dr. Hypoxia, by bodyhacker

新人のプロモーション

休日でしたが故あって早起きをしました。

テレビをつけるとNHKで「ホリデーインタビュー」の放送が始まるところでした。

インタビューを受けるのは作家の「綿矢りさ」さんでした。

結局全部見てその後電車の中ですこし考えました。

 

綿谷さんは19歳で芥川龍之介賞を受賞し(今でも最年少記録。大江健三郎でも23歳でした。)受賞作「蹴りたい背中 」はミリオンセラーとなったそうです。 しかしその後は精力的に作品を発表してきたとはいえなかったと思います。

大学を卒業後結局は京都に戻り小説の執筆以外にいろんな種類のアルバイトなどを経験して二三年前くらいからかなり旺盛に作品を発表するようになりました。

このようにして今や立派な女流作家に成長されました。

その様な経緯をご自身の言葉で語られていました。

 

芥川賞は新人作家に与えられる文学賞ですので受賞時点ではその作家が将来どうなっていくかについては未知だと言えるのですが受賞作家の多くはその後順調な作家としての成長を遂げているように思えます。

設立者の菊池寛自身は「むろん芥川賞・直木賞などは、半分は雑誌の宣伝にやっているのだ。そのことは最初から明言してある」(参照)と話していたのだそうです。

その意味では「業界」としては受賞者にコケてもらっては困るのだと思います。

とにかく受賞者には本が売れる作家に成長してもらいたいという業界というか編集者の考えがあって必死に育てると持って生まれた才能が開花するという訳です。

具体的にどのようなサポートを行うのかについてはぼくは知りませんが小説「1Q84」には「ふかえり」のプロモーションの様が語られていました。どうやるとしてもとにかく作家が持つ「才能」を見抜くところから出発しないとどうしようも無いと云うことはあると思います。

と書いて今気付いたのです綿谷さんは1984年生まれなのですね。

 

 

研究者の世界にこういう制度はあるのでしょうか。毎日研究室で一緒に生活しなくとも様々な学会やミーティングを通して交流すれば眼の前の若者がどれくらいのものなのかはある程度見抜くことができるます。ここでは学校歴とか少し論文の数が多いとかは大した問題にはなりません。

学会賞などを全くの新人が受賞することはありません。学会賞を受賞したといってもだからといって研究者としての将来が約束されている訳でもありません。学会賞の受章者を必死にプロモートしてくれる人もいません。だいぶ事情が異なるようです。才能を誰かが見抜くと言うより大勢の中から頭角を現し始めた若者をピックアップする感じでしょうか。

日本でも増えてきているテニュアトラックのポジションの選考などはこのようなプロモーションの機会と言えるかも知れません。ただこの場合「業績」が占める比重が高くなっていると思います。将来性だけでは例えば京都大学のテニュアトラックの職を得ることはできないのが現状ではないでしょうか。

しかし業績って実際の処どれくらいに評価されるのでしょうか。日本学術振興会の「基盤研究」などは業績を余り高く評価していないと感じます。 

 

 

臨床医の場合は事情はすこし異なります。国家試験に合格した先生方は突如臨床現場に現れます。適性とかそういったことはとりあえず誰も考えていません。とにかく大学を卒業して国家試験に合格した若者です。

こういった状況で私たちはとにかく「来た」または「来てくれた」先生方を育てていくしかありません。

小説で「野ブタ。をプロデュース」という小説が発表されテレビドラマになりました。ドラマでは「野ブタ」役は堀北真希さんだったので磨けば光る原石だったのです。

職場を移って磨けば光る原石という感じが解り始めてきたような気もします。でも才能を見抜いても本人は麻酔科医にはならず別の診療科に進む場合もあります…

 

ところでこの番組のインタビュアーはNHK京都放送局の中川緑さんでした。

アナウンサーはばっちりハイビジョン対策をしているのでしょうか1966年生まれの彼女は1984年生まれの綿谷さんより肌がきれいに映っていました。

綿矢りさは別方面のプロモーションをしたらもっと輝くよ、だぶん。

 

六甲山横断

昨日の昭和の日に思い立ってハイキングに出ました。

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コースは

芦屋川ーロックガーデンー六甲山頂ー有馬温泉

というベタなコースです。

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朝7時に家を出て8時半から歩き始めて11時45分には有馬温泉にたどり着きました。

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30年前から数えたら何度かたどったコースだし、ガイドブックのはじめの方で紹介されている何の変哲もないこれを山行といえるのかよくわからん山行でしたがしんどかった。心肺機能の衰えをハッキリと自覚しました。

前を歩く人たちをどんどん抜いて進んだのですが登坂をものともせずに走って昇っていたあれは登山者ではなくランナーにあっさり抜かれました。トレーニングの一環で六甲山を走っているのだと思います。加藤文太郎をめざしているのでしょうか。

六甲から有馬温泉に降りる道で膝をやられました。靴はケチらずちゃんとしたものを買う必要があります。

有馬温泉で「銀の湯」・「金の湯」と廻って温泉を堪能して帰宅しました。

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今朝話したら研修医のM山先生がのってきました。今度行きますかい?

 

昭和の日に大正天皇の評伝を読み返しました。(参照)


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五山の送り火でした。

ここ8年は毎年職場のベランダから如意ヶ嶽の送り火は鑑賞してきたのですが今年は果たせませんでした。

考えると実は残りの生涯で送り火の鑑賞をすることはもうないのではないかという考えに捕らわれています。それはそれで仕方ないことかもしれません。

昔といっても15年以上も前「銀閣寺の交差点」の直ぐそばのアパートに住んでいたとき屋上から送り火鑑賞をするのが年中行事になっていました。銀閣寺まで歩いて10分程度の距離ですから体感的には火の粉が降りかかるのではという位の臨場感あふれる鑑賞でした。五山の送り火が全て見渡せるという特典も付いていました。

子供達は覚えていないと思いますが家内とは折りに触れてこの時の体験を語り合います。

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“Mou”を導入してみた

さてMarkdown editor “Mou”を導入してみました。

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現時点ではβ版ですがすごく快調です。

「冥土めぐり」を読んだ

雑誌「文藝春秋」の9月号を買って今回の芥川賞を受賞した鹿島田真希さんの「冥土めぐり」を読みました。

まるで自分の事が書かれているかのような体験をしました。小説を読んでそのような気持ちになったのは最近では自分としてはごく希なことで読んでよかったと思いました。

「受賞のことば」の中の

そして,「理不尽」とか「不条理」というものは,不幸をもたらすばかりでなく,幸運ももたらすものだということをいい加減学習すべきだと自分に言いたい。

というフレーズが残りました。

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