高校を卒業するまで自宅から一番距離が近い学校に通った。

勉強は教科書を二、三回ながめると内容を暗記してしまうので当然的な帰結として学校の成績は良かった。

高校に入って世の中には東大、京大、学習院、東京理科大、新潟大学の他に大学が無数にあることを図書館にあった受験雑誌を読んで知ってびっくりして勉強を始めた。

英語はまず試験にでる英単語を丸暗記した。覚えるだけなので半年でまる暗記できた。

英文の読解は教科書は簡単すぎたので伊藤和夫先生の英文解釈教室に取り組んだ。

すごく難しくしかしその難しさはぼくの教養のなさに起因することに気づいたのでそこをなんとかしようと岩波新書を読むことにした。

 

なんでこんな話題を持ち出すかというと評判の英語の本「英文解体新書」が日経で紹介されていたので読んでみたからだ。

 

出版社のPRを引用してみる。

「もっと上」を目ざす人のための英文解釈参考書 大学受験レベルの基本文法を習得した人が、多様なジャンルの英語の文章を読み解いていけるようにするための英文解釈参考書。 長く支持されている伊藤和夫『英文解釈教室』の伝統を引き継ぎ、英文を読み解くための思考プロセスを重視するとともに、PoeからPiketty, Pinkerまでの多彩なジャンルと文体の英語を例題として用意、また受験英語+αの文法事項も盛り込んだ

だ。

早速読んでみた。 面白い。しかし95%以上は意味は取れるし文の構造も解説通り分かった、と思った。

つまり高校一年のレベルからぼくは進化していたのだ。

 

以来大学を卒業した頃から大量の英文を読む生活をしている。おかげでライフサイエンスの分野であれば日本語と同等に読解できるレベルだと思っている。

しかし、今でも、新聞だと複雑な構造と論理故に行ったり来たりをしないと意味が取れない文章にぶち当たる。

小説は、不自由なく読める作家は一握りのレベルであり基本的には内容を確認したい時以外は翻訳を選ぶことにしている。

 

TOEICなどは息子より点数が低いと恥ずかしいので-というか息子に勝つには満点レベルを取るしかない 以前ぼくの英語が下手だと言われた事がある-受験したことがない。

別に困っていないので良いだろうと思っている。

 

英文解体新書」皆さん一読してみてください。

「構造が見える、それは外国語が本質的に「わかる」という確かな感動に結びつき」ます。

AMAZONでは品切れだけど梅田の紀伊國屋では平積荷にされてました。

英文解体新書: 構造と論理を読み解く英文解釈


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On 2013/1/14 月曜日, in Thus Spoke Dr. Hypoxia, by bodyhacker

ずっと風邪気味でした。やっと呼吸器系がwetになって最終段階と思っていたところ「居間から出て行け」という指令でずっと蒲団の中でKindleで本を読んでいました。バックライトもついていてPaperwhiteは便利です。

iPadは重いしまた光が強すぎて長時間の読書をする目的には余り適していません。mail,twitterなどのサービスにもアクセスしやすく読書に集中する目的には適していないという側面もあります。

 

雪の思い出 in Baltimore

首都圏は大雪だそうです。

北摂は大雨でしたがその雨も止みました。太陽が出ています。窓を通して陽が差し込んできて結構暖かくなっています。

雲が流れて六甲山麓がかいま見えたのですが冠雪していました。これは珍しいです。

カメラロール-2350

 

京都は年に数回雪が降りすこしまとまって降ると東山が真っ白になります。いろんな京都の風景の中でも最も美しいものの一つだと思います。

徒然草に以下のようにあります。

雪のおもしろう降りたりし朝(あした)、人のがり言ふべき事ありて、文をやるとて、雪のこと何とも言はざりし返事に、「この雪いかが見ると一筆のたまはせぬほどの、ひがひがしからん人の仰せらるる事、聞き入るべきかは。返す返す口をしき御心なり」と言ひたりしこそ、をかしかりしか。今は亡き人なれば、かばかりのことも忘れがたし。

枕草子には

雪のいと高う降りたるを、例ならず御格子まゐりて、炭櫃に火おこして、 物語などして集まり候ふに、 「少納言よ、香炉峰の雪いかならん」と仰せらるれば、 御格子上げさせて、御簾を高く上げたれば、笑はせ給ふ。 人々も「さることは知り、歌などにさへ歌へど、思ひこそよらざりつれ。 なほこの宮の人にはさべきなめり」と言ふ。

とありますのでぼくも何か雪について書いてみます。

10年以上前に米国ボルチモア市に住んでいたときの事です。ボルチモアは京都に似た気候で冬は雪が結構降って積もっていました。ある程度まとまって降ると公立学校や病院までが簡単に”close”となります。テレビを見ているとテロップで-Johns Hopkins University Hospital Close-とか出るわけです。これは患者さんへのメッセージであると共に職員へのメッセージも兼ねています。つまりシャトルバスのサービスなども止めますということです。これにより通常の方法で研究室に行くことはできなくなります。 ーここら辺の思い切りの良さには感心しました。雪の朝に30cmの積雪をおして病院に来る必要はないと思います。日本でこんなことになれば非難囂々だと思います。ー

降っている雪の量としては雪国育ちのぼくにとっては大した事もないし研究室に出ます。light railやMetroなど鉄道が動いていることを確認して出発です。light railの駅まで歩き市内でMetroに乗り換えるとか,Metroの駅まで東西に自動車で移動してMetroを使うなどいくつかの方法を試してみました。雪の時のボルチモアを見ることができて新鮮な体験です。

Metroの終点が病院の地下ですので便利です。ー病院の真下に地下鉄の駅があるなんてすごいですよね。さすがにボルチモアの最大産業です。ーlight railの駅までアパートからは普段は徒歩20分くらいの距離ですが雪なのですこし時間はかかります。そうすると途中何度も自動車の運転手から声を掛けられるのです。要するに「あんた大丈夫?」という事です。日本でこんなこといわれた経験はありません。一回は行為に甘えて乗せてもらったことがあります。

米国の田舎の人たちはいい人ばっかりです。

もちろん研究室には誰もいません。雪が降っている日に研究室に出て実験をする人は当時の某GLS件では皆無でした。

という雪の日の体験です。


今シーズンに買ったユニクロのスマホ用の手袋の片方が見当たらなくなり家内に話したらさんざん罵倒されました。あげくにもう研究活動をやめろとだめ出しをされました。どういう関連があるのかよく解りません。

この家内の言い方も以下で紹介する「(日本人)」の論理に従えばごく自然なものだとはぼくも理解はしています。

結局手袋は見つかりました。

この手袋はじめは反応もよく重宝していたのですが最近では反応が悪くなりちょっと困っています。


「二重らせん」

土曜日に帰宅の途中で寄った書店で,ワトソンの「二重らせん」の訳本がブルーバックスで出ているのを見つけました。”Double Helix“は英語で何回か読んだ事がありましたが考えたら日本語で読んだことがなかったので買い求めて読みました。1968年の訳で,所々妙な味わいの翻訳箇所があると感じましたが理解には問題にならないと思いました。そもそもWatson氏の「英語」は難しくこの”Double Helix”も例外ではありません。

ノーベル賞の決闘」や「マリス博士の奇想天外な人生」も合わせて読みたいですね。特に「ノーベル賞の決闘」は医学部の学生の時に読んでびっくりしました。amazonで簡単に古本が手に入ります。


英語の論文の表現

日曜日にあるブログのエントリーを二つ読みました。

(英語版)こう言い換えろ→論文に死んでも書いてはいけない言葉30

言葉と思考の解像度を上げる→つぶやきをフォーマルな英文に仕上げる4つの技術

科学英語になれていない先生方の英文を読むとここで指摘されているような問題点が見いだされます。提示されたものを読むと主張の内容はある程度解るのですが全体に「妙で」「ここままよそには出せない」のです。たぶんこのような言い換えができるかどうかは慣れの問題だと思います。大量に論文を読めば自ずと解ってきます。”Nature”や”Science”でも論文の部分とNews and Viewsのような部分では語り口が全く異なります。以外と後者のほうが難しかったりします。 ある程度大量の英文を読んで感じはつかんでおくしかりません。

(英語版)こう言い換えろ→論文に死んでも書いてはいけない言葉30」 の左のカラムの表現もreviewerのcommentなどでは結構見かけます。ぼくもこのように書く場合もあります。”And”で文を始める表現も結構見かけますよね実際は。

ところで”Inevitably”って単語結構好きで使います。

この前テレビを見ていたらブラッドピットがChanelの香水のCMで”inevitable”という単語を使っていてこんな風にも使うんだと妙に感心しました。 調べました。これですね。あの日本語の字幕って誰が付けたんでしょうね。ちょっとニュアンスが違うような…


(日本人)」を読み返しました。

国際的な価値観調査によれば,日本人は世界でもっとも世俗的な国民だ。日本人は世界の誰よりも,「他人に迎合するよりも,自分らしくありたい」「自分の人生の目標は自分で決めたい」と考えている。

という指摘はあたっていると思います。

特に19章「電脳空間の評判経済」の主張には説得させられました。

自分が「よい評判」を得たいという願望を捨て去れば残りは「楽して儲ける」しか残らないというのは道理です。ここまで吹っ切れれば経済的な成功は得られるのかもしれません。そういう考えた人にいろいろといったところでどうしようもありません。それで問題なら「制度」を変えるしかないのです。

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ガラガラの車内 こういった地域にも医療の需要はあります

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何とか二篇投稿できました。

一つは柄にもなく臨床研究の論文なのですが一巡目のreviewの結果が戻って来てから油断して60日も経っていて今朝「もう期限ですよ」と督促されたのです。revision自体はできていたので慌てて登録して一件落着です。

もう一つは基礎研究の論文。主張は単純明快だと思いますからどこかがアクセプトしてくれますよ,きっと。

調子に乗って今月はあと二つ完成させ来月にも三つは完成させます。たぶんやればできます。

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研究室には危険がいっぱい

月曜日に京大の医学部校内の研究室で「爆発」があったそうです。(参照

研究室は生物学系でも怖いことはいくらでも起こります。

ぼくは何度か大変な目に遭いました。

一番ひどかったのは,アガロースゲルを電子レンジで溶かしていて蓋が十分に開いていないというかほとんどしまっていたのだと思いますが水蒸気で瓶が破壊されレンジの扉が吹き飛んだ真横に立っていた経験です。ちょうどレンジが冷蔵庫の上に乗っかっていて顔の高さに扉がありました。どれくらい解けたかのぞいたときに扉が吹き飛んでいたら確実にそのまま救急外来行きとなりショックから立ち直れずに以後基礎研究を止めていたと思います。偶然,部屋にいた同僚とおしゃべりをするために冷蔵庫をよけてその人と話していて助かったのです。 今思い出してもちびりそうな感じがよみがえって来ます。

LB培地をオートクレーブで滅菌してて時間が来たので強制的に減圧を図り蓋を開けて中のものを取り出すとき液が揺れて突然突沸が始まりトンデモないことになりかけたこともあります。

また忘れられないのはフェノールをTrisで塩基性にしている作業中にフェノールが入っているビーカーをひっくり返してしまいフェノールが手にかかって両手が広範囲に「やけど」になってしまったことです。初めはすごく痛かったのですがしばらくすると全然痛くなくなりかなり焦りました。ステロイドの外用薬を塗れという指令がその時にラボにいた皮膚科の先生からくだったのでそうしたら次の日きれいに皮がむけて治ってしまいましたけど。

という事で生物系でもwet系は怖いです。そうでなくともアザイドやP32入りのコーヒーを飲まされることもあるのでその意味でも気をつける必要はあります。米国にいたとき月曜日研究室に出てはじめにすることはカウンターでぼくが立ち回る箇所の放射線汚染をチェックすることでした。すごくいい加減なポスドクが一人いてそこら中を汚染させていたのです。

dry系の研究室でも,「うつ」になったりする可能性はあり研究室というのは危険がいっぱいです。

もっとも病院も最近は危険で暴力沙汰が院内で起こる事もあります。暴力患者や暴力職員は困りますよね,実際。


英語

英語英語というのですが(参照1, 参照2),日本で医者をやっていくのにそうそう英語は必要がないのではないかと思っています。(参照)

最新の文献は英語で書かれて発表されるのですが,バカ正直に信じていると5年くらいするとその研究成果自体がひっくり返ったりしてほんと精神衛生上悪いです。

すこし「枯れて」からゆっくりと日本語で受容する方が患者さんのためには反ってよいのではないかと思うこともあります。

まあアレは最新の論文を右から左に紹介する事を一種の商売にしている人もいるのでやっぱり医者が余り英語ができる過ぎると困るのかもしれません。学会でも「文献レビュー」なんてのもあって至れり尽くせりですが皆が日常的に麻酔や集中治療関連の英文誌を10誌程度日常的に読んでいるとすればそんな「レビュー」など必要が無いはずですよね。 有名な英語の教科書の日本語訳など随分ひどいものでも結構売れるようですしね。やはり医者は英語ができないという前提でできているのですよ。

と思っていたら,当直をしていた月曜日の深夜,某救急外来から呼ばれ某科のかかりつけの患者さんの世話をしろとの「命令」を受けました。ぼくのような立場の弱い人間はそれを断る事もできないのでのこのこ外来へ出かけていきました。日本に住んでいるアメリカ人で日本語で話しかけたら「英語でお願いします」と英語で言われたので英語で応対をはじめたのですが,医学的な診察を英語でするのに慣れていなくて結構苦労しました。なんとかいろいろと聞き出してカルテの記載と矛盾がない事が解り,検査もしてー麻酔科にローテしてきていた研修医君に検査のオーダーをしてもらいましたー生命の予後には問題はないと解ったところで雑談をはじめたのですがこれくらいになると結構調子が出て結局2時間くらいいろいろと話しました。

とにかく,今年は英語で満足に外来ができるくらいには英語を勉強しようと思った新年初当直でした。


会津

視聴率的には歴史的にこけた某大河ドラマの後に綾瀬はるかさん主演の大河ドラマが始まりました。

某大河ドラマもほぼ全部見たのですがやはり大ヒットはしないでしょうね。だって面白くないもの。保元の乱はともかく平治の乱の権力関係をさらっとドラマでなぞって視聴者が十分できるはずも無いしそこら辺が理解できないと何やっているのか解りませんよアレは。それで素晴らしいとか思っている人がいればそれはそれで天晴れですね。

ならぬものはならんものです」といわれても「治らないものは治らないものです」とか「バカはバカなものです」といわれているような気分になります。


【追記】
基礎研究には英語は必須だと思います。まず読み・書きそして科学的な議論ができるだけの高速の英文構成力


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