論文の作業に結構長い期間かかっていて更新をさぼっていました。
いろいろ一段落つきました。
査読の山 今年読んだ論文です
研究医養成コースコンソーシアム合宿
全国の医科大学・医科大学で研究を指向する学生の為のコースが開設されています。
さまざまな名前で呼ばれますが職場では,これらのコースを「研究マインド養成プログラム」「研究医養成コース」と名付けられていて結構多数の学生が参加しています。
先週の土曜日と日曜日(9/9-9/10)に関西地区の5大学のこれらコースの学生と教員で研究医養成コースコンソーシアム合宿(一泊二日)が大阪の南港の研修施設で開かれました。
学生さんは1回生から6回生まで全部で34名!!。これに各大学の教員とサポートの事務方さんが参加。
今回で5回目でぼくは前回から参加しています。
研究室に研究医養成コースの学生さんを預かっているので父兄としての参加です
今回からポスター発表で研究成果を発表するという試みもはじまり16演題のポスター発表がありました。皆さんなかなかで某学会のポスター発表より面白かったです。
パワポ一枚をつかった学生さんの自己紹介を聞いていると皆いろんな考えを抱いて研究医のコースに参加していることがわかりました。
夕食も学生さんのテーブルに教員が1人か2人はいって一時間半ほどゆっくりと摂りました。二日目のワークショップのテーマが「研究留学」だったので自分の体験などをお話しました。
実はぼくは今回は初日だけで帰ったのでワークショップの結果はよく解っていません。どうだったのでしょうか。
まだ研究室を決めていない人は色々と廻ってみてえいやっと決めたらよいと思います。
勤務先は医大で毎年この時期に3回生の「配属実習」があります。
ぼくは2年10ヶ月前に現勤務先に異動したので今年で3回目で今回も3名の学生さんを受け入れました。
こちらの体制が毎年向上してきて手術室見学を含んだ結構いろんな事を体験してもらっています。
今年は細胞株に各種reporter geneを入れたstable株を取ってもらうのが実習課題です。
凍結された細胞を起こす、plasmidで大腸菌をtranformしてplasmidを増やして取得して、細胞に導入して薬剤処理にを経て株を選択するという過程を体験してもらいます。
単なる実習でなくぼくらの研究の一つのステップを担ってもらうと云うのがミソで運良く論文化できれば共著者になってもらおうと思っています。
去年の実習生に手伝ってもらった論文は今書いていて順調にいけば3月にはどこかに送れると思っているのですがどうなるか。
この実習中、学生には映画を3本見てもらっています。
すべて「医療」とか「生命」とかに関連があるので実習としてふさわしいだろうということで。
今日は、鶴瓶がニセ医者だと解っていた人はいたのか、また最後に鶴瓶が八千草薫の入院している病院に潜入するシーンでは何であんなことしたのだろうかという話をしました。
岸政彦さんの「断片的なものの社会学」をあるきっかけで読みました。 久々にちょっと感動しました。
明日午後職場の「研究マインド養成プログラム」の学生さんの前でぼくらの研究紹介をします。
その折りに推薦図書として以下を紹介する予定です。
学部の学生さん対象ということで少し前のエントリーで紹介した推薦図書とは少し趣が異なります。
理由も書いてありませんけど、研究マインド養成には役立つと思っています。
ぼくの研究室にほとんど置いてあります。読んでみようと思ったら気軽にどうぞ。
順番に特に意味はありません。
安宅和人 / ISBN-10: 4862760856
「研究者のための思考法 10のヒント~知的しなやかさで人生の壁を乗り越える」
島岡 要 / ISBN-10: 4758120374
「青いバラ」 (岩波現代文庫)
最相 葉月 / ISBN-10: 4006022468
カズオ・イシグロ / ISBN-10: 4151200517 映画化されています。研究室配属の時に鑑賞してもらっています。
「科学者の卵たちに贈る言葉――江上不二夫が伝えたかったこと 」(岩波科学ライブラリー)
笠井 献一 / ISBN-10: 4000296108
伊藤 計劃 / ISBN-10: 415031019X
東村アキコ
西澤 幹雄 ISBN:475981597X