論文を書いてくれるサービス

On 2016/10/13 木曜日, in hypoxia reseacrh, by bodyhacker

メディカル論文執筆RESCUEというサービスがあるのを今日業者からのdirect mailで知りました。

論文をかけるだけの研究データは溜まっているが、日々の臨床に追われ、論文を執筆する時間がない方

向けに60万円から100万円で論文を”書いてくれる”サービスのようです。

これ誰が書くのか解りませんけど普段やっていることにこの位の値段がつくのだと思いました。まああるだろうなという感じです。

すごく以前に,手術室でお昼ご飯を食べているときに奧さんが医院を開業されている先生が弁当を持参されていました。その弁当,実は吉兆のものより値段をつけたら高いのではないかという話になりました。奧さんが30分働いて稼げる金額を考慮すればその弁当は吉兆の弁当より高くなるというそういう話でした。

論文サービスもどれくらいでやるのか解らないのですが,一応5日掛かるとしてぼくが他の仕事を全くせずそれに掛かったとて金額的にはどうなるのだろうかと思いました。

一方コンスタントに仕事があるとすれば,週に100万の稼ぎになるのであれば月400万で何か結構いい商売ではないかとも思いました。

どうでしょうか? ぼくでよければ,ぼくに依頼しませんか? 初めの10人くらいは安くしておきます。

大学で研究の進め方とか論文の執筆とかを職務としてサポートしてくれる部署があるといいですね。

 

IMG_0448

所属研究機関では大学院講座というセミナーシリーズがあります。

大学院生はこのうち決められた回数を受講する必要があります。

明日,二回に分けて押味 貴之先生(日本大学医学部医学教育企画・推進室(医学英語))の講義があります。

一回目は 医学英語論文抄読会を魅力的にする10のステップ: 初心者からもできる医学英語論文の効果的な読み方      

二回目は 医学英語論文書き方の基本: アカデミックライティングの基本ルールを理解しよう!   

医学英語論文を執筆する際に、「コロン」や「セミコロン」の使い方で悩んだことはありませんか? また数字に関して、どんな場合にスペルアウトして、どんな場合にアラビア数字を 用いるべきか、ネイティブチェックでも意見が分かれたというような経験はありませんか? この他、単位や記号など、そもそも英語でどのように正しく読み上げていいのか わからない、そんな先生も意外と多いのでは? そこでこのセミナーでは、そんな「アカデミックライティングの基本ルール 40」を ご用意いたしました。 今まで「何となく使ってきたけど厳密なルールは知らなかった」「聞きたくても 誰にも聞けなかった」というような医学英語論文の基本ルールを基礎から楽しく学びます。 初心者の方から上級者の方まで楽しめる内容をご用意していますので、是非ご参加ください。

以上が二回目の講義の内容です。ぼくも参加してみようと思います。

 

というようなことをお昼の時間に研究室で話していたら論文の書き方の指南書はたくさんあるけど精神論とかが多くてテクニカルな内容のものが少ないなという話になりました。

ぼくと話していた先生も論文はWordを最初から使って書くのだと話していたのでちょっとびっくりしました。

ぼくは頭が弱いので初めから真っ白な紙(というか画面に)論文を起稿し始めるというような事はできません。

以前にも書いたことがあるのですが,ぼくはMacのいろんなアプリを使って作業を進めていきます。

以前と重複する内容なのですが書いてみます。

道具

Mac

始めて買ったコンピュータがSE-30で以来Macしか使っていません。現在はiMacの数年前のものとMacBookを使っています。以下に説明したアプリは両方のmacにインストールしてありますので基本的にどこで作業しても論文の執筆に関してはおなじ環境が使えます。 プロジェクトを思いついて最終的に論文になるまでの全てのファイルはDropbox内に保存しておきます。全ての実験結果や作業過程を保存しますので最終的に一つのfull paperの場合1GB程度のスペースを使うことになります

アプリ

  1. OmniOutliner
  2. OmniGraffe professional
  3. Papers
  4. Scrivener
  5. Pages
  6. MS Word
  7. Endnote
  8. Adobe Illustrator
  9. Prism

Prismは最近では統計の部分は”R”を使って,しかしグラフはPrismで描くという使い方にしています。

これらには機能的にはウェブで同等のサービスが提供されていたりしますがアプリ版を使っています。

アプリ間の連携の「型」ができあがっているので今のところこれを変えるつもりはありません。

この際「無料」だとかそいうったことは無関係です。 大学などに所属していると割引もあります。例えば,OmniOutlinerは教育機関に所属していれば$29.99で買えます(Proでも$59.99ですがぼくは普通のものを使っています)。

一つの論文で100万もらえるのならこれくらいケチるなという考えです。

 

文章を作っていく

ここではテクニカルな事だけ述べようと思います。

「前準備」でつくったOmniOutlinerの項目をさらに見直し細分化していきます。大体一つのパラグラフになるように細分化されたらそのパーツ毎にScrivenerで文章を書いていきます。 気がつけば引用文献もEndnoteから貼り付けていきます。

書き上がれば出力して一つのfileに出力して以後はPagesで推敲をおこなっていきます。

“もうよし”という段階でPagesからMS.Wordの.doc形式で出力して共著者へはこの形式で配布します。 最後に英文校正のサービスに出して投稿です。

まとめ

よほどの能力がないと真っ白な画面に論文を頭から書き込んでいくやり方では途中でいろんな「ほころび」・「破綻」が生じます。 作業を細分化してまた焦点を意識的にしぼりこんで作業を始めることで少なくとも他人が読んで納得できる論理的な文章になっていくと思っています。

学会の抄録程度の長さの日本語の文章であってもこの作業を毎回繰り返します。 論文の「でき」は,初心者の場合ほとんどが「英語」の問題ではありません。どれだけちゃんと考えたかの問題なのです。日本語の抄録でも,多くの初心者は日本語は大丈夫と思っていますが大間違いです。

最後に追加した項目-407

ライフハックで雑用上等〜忙しい研究者のための時間活用術は参考になります。


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土曜日の朝からさっきまで24時間日当直でした。

はじめの7時間くらい普通に働いていてその後は特に麻酔業務には携わる必要はありませんでした。

研究室で院生と論文の書き方について少し話し合ったので備忘録として書いてみました。 以下は完全に最初から最後までぼくがコントロールをして論文の作業をする場合の工程です。

ここ数年はこのやり方でやっています。


論文を書く-ぼくの方法

何かを思いついて実験をしてある程度データが蓄積したということを前提としたものです。 どのようにしてテーマを探すのかなどについてぼくなどがアドバイスできることはありません。某臨床系学会でも「論文の書き方・指導の仕方」についてのありがたい講義があったようです。

道具

Mac

始めて買ったコンピュータがSE-30で以来Macしか使っていません。現在はiMacの数年前のものと二世代前のMacbook Air 11inchを使っています。以下に説明したアプリは両方のmacにインストールしてありますので基本的にどこで作業しても論文の執筆に関してはおなじ環境が使えます。 プロジェクトを思いついて最終的に論文になるまでの全てのファイルはDropbox内に保存しておきます。全ての実験結果や作業過程を保存しますので最終的に一つのfull paperの場合1GB程度のスペースを使うことになります

アプリ

  1. OmniOutliner
  2. OmniGraffe professional
  3. Papers
  4. Scrivener
  5. Pages
  6. MS Word
  7. Endnote
  8. Adobe Illustrator
  9. Prism

    などを使っています。アプリ間の連携の「型」ができあがっているので今のところこれを変えるつもりはありません。この際「無料」だとかそいうったことは無関係です。

辞書

普通の英和中辞典クラスの辞書に加えて以下の二冊は必携だと思います。初心者が,辞書を参照せずに文章を書くのは無謀です。

机の横にいつも置いてあります。

ライフサイエンス英語表現使い分け辞典

ライフサイエンス英語 類語使い分け辞典

webサービスの

ライフサイエンス辞書オンラインサービス

もよく利用しています。

前準備

実験を計画した段階でいくつかのキーワードの組み合わせでPubmedを論文検索をします。Abstractをチェックして一つの論文のために100編ほどを選びます。全てPapers”に取り込みます。 さらに絞り込んで50編くらいは通読します。その過程でさらに文献が追加されていきます。これらから実験計画を立てていきます。これらの論文はPapersからEndnoteに出力して論文を書く際の資料とします。 作業仮説,それを証明するのに必要であろう実験やその他全て思いついたことはOmnioutlinerに書き出していきます。Macでの作業が全てではなく電車の中などでは持ち歩いているMoleskineの手帳に思いついたことは書き出します。手帳に手書きしたものは後にOmniOutlinerに自分で入力し直します。最近ではiPhoneのメモ機能を利用する場合もあります。

実験 データを集める

とにかく必要なデータが集まらなければ論文を書くことはできません。

実験データの整理

そろそろ論文にまとめてもよいと思うほどデータが集まればそれを整理していきます。

得られた実験結果が作業仮説と異なっていることは大きな問題ではありません。タダの作業仮説ですから替えていけばよいのです。 余りに予想と異なる結果が再現性を伴ってでてきた場合には研究室の別の学生に追試をしてもらうこともあります。

すでに発表されている他人の論文の結果とぼくらの実験結果が異なる事は大きな問題とは考えません。どんなprestigiousな雑誌に載っているデータでもいい加減なものはいくらでもあるからです。自分たちの目の前で何度も再現できる現象を信じないことには論文など書けません。

問題なのはデータ間の整合性がとれない場合です。原因を探りますがこの段階で「筋が悪い」ということでお蔵入りになる事もあります。また自分たちの過去のデータとの整合性も重要です。

この段階が一番大きな山でこれを越えれば論文を「書く」作業に入ります。

 

どの雑誌に投稿するかもこの段階で決めます。またこの山を越えたprojectは雑誌をえり好みしなければ必ず論文として出版できるということがぼくの信念です。臨床の症例報告なども一緒です。症例報告などPubmedに収録されれば雑誌の種類などほとんど問題になりません。お高くとまった雑誌より気前のよいOpen Journalに掲載される方がより多くの人に読んでもらえます。

文章を作っていく

内容や英語の書き方については多くの解説書が出ています。参考にしてください。ぼくはいまだに論文の書き方の新刊が出れば眼を通します。論文を書くのは自分はヘタでまた時間がかかるので少しでも改善したいと思っているからです。

ここではテクニカルな事だけ述べようと思います。

「前準備」でつくったOmniOutlinerの項目をさらに見直し細分化していきます。大体一つのパラグラフになるように細分化されたらそのパーツ毎にScrivenerで文章を書いていきます。 気がつけば引用文献もEndnoteから貼り付けていきます。

書き上がれば出力して一つのfileに出力して以後はPagesで推敲をおこなっていきます。

もうよしという段階でPagesからMS.Wordの.doc形式で出力して共著者へはこの形式で配布します。 最後に英文校正のサービスに出して投稿です。

図はIllustratorで作りますがこれについては今回は割愛です。

 

まとめ

よほどの能力がないと真っ白な画面に論文を頭から書き込んでいくやり方では途中でいろんな「ほころび」・「破綻」が生じます。 作業を細分化してまた焦点を意識的にしぼりこんで作業を始めることで少なくとも他人が読んで納得できる論理的な文章になっていくと思っています。

学会の抄録程度の長さの日本語の文章であってもこの作業を毎回繰り返します。 論文の「でき」は,初心者の場合ほとんどが「英語」の問題ではありません。どれだけちゃんと考えたかの問題なのです。多くの初心者は日本語は大丈夫と思っていますが大間違いです。
 

昨日の議論のまとめなので今日はこれくらいです。 Markdown記法でやってみました。


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Peer review: Trial by Twitter

という記事を読みました。
科学的な大発見は十分な検証がなされる前に発表されてマスコミなどにより広まっていくことがあります。
専門家は論文を読んで様々な関心(英語でいうとconcern)を抱き場合によってはそれを表明します。ごく最近までそのようなconcernを表明する「場」というのは限られていました。雑誌によっては「letter to editor」などのコーナーを設けいている場合もありますが速さの上では劣ります。 Natureでも PLoSでもopen commentの機能を備えていますがうまく機能しているとは思えません。
一方 twitterや facebookなどで表明されるconcernはスピードも速く本音も出てなかなか侮れないという、話です。
“trial”とは、なので裁定というほどの意味合いです。

Mendeleyなどでは個人が論文のデータベースを構築する過程でその論文に対する評価がネット上に公表されて行くという機能を持っています。注目されて重要視されテイル論文が自ずとあぶり出されていくわけです。

論文の引用回数の統計なども長期的な評価には提起しているのでしょうがスピードの上で劣ります。
確かに新聞報道などは、なんでこの研究が新聞報道されるほどの研究なのとかわかりにくいものもありますよね。

今回俎上に上がっている論文は

  1. Sebastiani, P. et al. Science doi:10.1126/science.1190532 (2010).
  2. Wolfe-Simon, F. et al. Science doi:10.1126/science.1197258 (2010).

両方ともすごく話題になりましたよね。雑誌特にNature, Scienceは論争を引き起こす論文を掲載できればそれでよいのかもしれませんね。

こうなると研究の評価ってますます解らなくなりますね。
ぼくには余り関係ない話ですけど。

論文でも報告書でも文書作成が関わる仕事・プロジェクトを立ち上げる場合OmniOutlinerで項目を列挙していくことから始めます。
いろんな不便を感じることもあるのですが今までの方法を変更する代償の方が大きいと思いこれでやってきました。

昨日Scrivenerというアプリを知り使ってみていますがなかなか便利です。
(参照1参照2

しばらく使ってみようと思います。

さっそく査読二つとrevision一つと新規論文の作業は途中まで進んでいたのをこっちを利用して再開しました。

アウトラインの機能がぼくが使っている程度のOmniOutlinerの機能をカバーしていれば乗り換えも考えて見ようと思います。

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うちにも届きました

あるブログエントリーを読みました。(国立大学助教の給料:生駒日記
2010年大学からの給与の支払総額 4,165,088円だったということです。
大学の教員とくに国立大学の教員の給料がいくらくらいであるかは大学により公表されています。
京大の場合、助教は平均年齢39.3歳で平均664万円となっています。

奈良先端大学院大学でも公表されていて助教は36.3歳、 624万円とでていますね。
採用時期などの問題でボーナスが満額で無かったということで一年で416万円ということになったのだでしょうか。
なのでこのブログの先生は2011年は大幅に年収が上がるはずですがどうなのでしょうか。

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このどら焼き消費期限が以上に長いのですが…

花のあとという映画を週末に見ました。なんか妙にヒットされました。”一種”の名作ですよ。

いよいよ週末に”がんとハイポキシア研究会”が開かれます。当日での参加も大歓迎です。


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