「二流研究者」をめざせ!!

On 2007/12/11 火曜日, in Thus Spoke Dr. Hypoxia, by bodyhacker

1988年に医学部を卒業して、麻酔学教室に入りました。当時教授をしていたM先生に入門した訳です。臨床麻酔を教えてもらった記憶は多くないのですが、大学院のあと助手をしている間に、いろんな話を聞かされました。それまでM先生がどのような研究をしてきたのかはまったくといって知らなかったのですが、何度も話を聞いているうちに先生の研究の概略を知ることになったのはM先生との関係ではとても印象に残ることになりました。先生の代わりに一時間くらいは場を持たせるくらいできるのではないかと思ったこともあります。
聞かされた話はたくさんあるのですがその中で今日は「研究の質」に関する話を書いてみます。

M先生がぼくに話してくれた事は、せめて「二流研究者になれ」ということでした。
それでは「二流」とはどう定義されるのでしょうか? M先生はまず「三流」を定義します。「三流」研究者とは、自分の所属する業界で出回っている雑誌にまあまあコンスタントに論文を発表できる学者のことだというのです。つまりxx-ologyとかxx-sia and xx-siaとかー逆に言えば業界の外からの投稿が無い雑誌ーに論文を発表し続ける力のある学者は「三流」研究者であり、自分(M先生の事)はその意味で立派な「三流」研究者であるというのです。日本には「三流」未満の「学者」がうじゃうじゃいるのだとも言っていましたーたぶんこれがミソなのだと思いますー

次に「一流」研究者とは、単純明快に、一流雑誌(つまり日本語に訳せば「自然」とか「科学」とか「細胞」とかになる雑誌とその周辺の雑誌、数にすれば多分10かいまでは20くらいの数に限られるprestigiousな雑誌にコンスタントに論文を発表できる研究者のことだと定義されます。こういった研究者は、当たり前ですが数が極端に限られる訳です。
そして「二流」研究者とは、「一流」雑誌に運がよければたまに論文を発表してきた研究者と定義されます。

ぼくには、君はそんなに頭が良くないのでーちなみに、ぼくは出来が悪く一回はM先生に破門を言い渡された事がありますー「一流研究者」になろうと思っても無駄なのでせめて「二流研究者」になるように努力するようにということでした。
それではお前は何流研究者なのかという声が聞こえてきそうですが、この話は、これから書こうと思っているある話の枕のようなものなので今日はこれでお終いにします。

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