昨日土曜日は麻酔科学会関西支部主催の症例報告会がありました。現在では年に四回開かれているのですが「マンスリー」と呼びます。ぼくが研修医だった頃にはすでに行われていてましたので25年以上続いていることは確かです。この症例報告を集めた本が出版されたこともあります。

少ないときは5つ多いときは8つ程度の症例が提示されて参加者の批判を受けるという形式です。痛いところを突かれて発表者が満身創痍となることもあります。平凡だと思われるような症例でいがいと議論が盛り上がることもあります。世の中にはとんでも無く怖いことをしていると思うこともありますし多分他人にそう思われていることもあるのだと思います。
ここ数年おとなしくなったと思いましたが最近すこし激しくなってきました。それでも20年前と比較して随分と皆の行儀がよくなりました。決して怖くありません。泣いた人は見たことはありません。
参加者は学会の関西支部の先生方ですが,京阪神間の病院からの症例がほとんどです。ぼくらの麻酔科からも毎回一つは出すようにしています。毎回梅田周辺で開催されることも理由だと思います。

麻酔科学会のHP (参照)に毎回演題タイルが掲載されますが抄録は当日に会場でしか配布されません。多分どなたでも参加できるのだと思います。
本年度は11/10と2/16に予定されています。
以前は,麻酔科学会から参加点,発表点が付与されていたのですが現在ではそうではありません。その代わりここでの発表を他の学会で発表しても二重投稿とは見なされないことになりました。それゆえ会員外には演題のタイトルなのは非公開としているのだと思います。

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木曜日に完全徹夜をしてからお腹の具合が悪く摂取する水分と排出する水分量のバランスが合いません。しぼんでいます。
動くのがしんどいので,家で雑用をかたづけていました。
しかし,査読ってなんであんなに降ってくるのでしょうか? 溜まらず某雑誌編集長にmailを書いた甲斐あってすこし減ったと思ったのですがすでに余り効果がなくなりました。その他の聞いたことがあるまた聞いたことも無い雑誌から原稿が送られてきます。どんなに短くとも読んで,少し調べて,コメントを書くのに1時間はかかるので困ります。

研究留学ネットで紹介されていた
ナラエビ医療学講座―物語と科学の統合を目指して
を読んでみました。

「ナラ」はナラティブ・ベイスト・メディスンの「ナラ」,「エビ」はエビデンス・ベイスト・メディスンの「エビ」で「ナラエビ」とはこの両者を統合した医療というほどの意味です。

手術室の麻酔中は患者は意識を失っていますので患者との対話は原理的にはありません。そこを割り引いても「物語と対話」というキーワードは麻酔科診療でも有効だと思います。
チーム医療が強調されるような状況でナラティブ・ベイスト・メディスンってどう扱われるのかもぼくには勉強不足で思いつきません。「物語」とか「対話」とかはあくまで個人と個人の間の話のような気もします。
実践医療は常に目の前の具体的な患者が対象となるので結果がすべてとも言えるしそれじゃ医療者の立つ瀬が無いとも言えるし事情は簡単では無いと思います。
マンスリーでの議論では,参加者の「物語性」などがかなり重要な役割を果たしていると思います。ことさらにエビデンス・ベイスト・メディスンが強調されることもありませんし却ってそんなの知らないよと云う場面もあります。余りに堂々とした主張をされるとこっちの知識が間違っているのではないかと錯覚する場合もあります。しかし,すでに無味乾燥となった学会でのポスターセッションよりはるかに有用だとぼくには思えます。それ故に出不精なぼくがほぼ毎回出席しています。

ナラエビ医療学講座―物語と科学の統合を目指して

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