一昨日、昨日から一転して春の陽気です。
何時に家を出るとロス時間なく職場にたどり着けるかを検討しました。私鉄各社が時刻表を微妙に変えるので定期的な検討が必要になってきます。
昨日30分遅く出てみたら結局30遅く着くだけだったし阪急電車で座れないかもという局面だったのでこれはボツ。今日15分遅く出てみたらなんといつもの京阪特急に淀屋橋に乗ることができました。つまりぼくは今までムダに15分早く家を出ていたのですね。
朝イヤなニュースをみて心がすさんでいたのですが論文がアクセプトされたのを11時頃知ってげんきになりました。
「ゆるく考える」
東浩紀さんの「ゆるく考える」を読みました。日本経済新聞、雑誌文學界その他に発表した比較的に短い文章を集めて一冊にしたのです。
日経のものは2018年に夕刊でコラム的(プロムナード 金曜日)に発表されたのもの、文學界のものは2008–2010年に掲載されたものでそれに2010–2018 年にわたっていろんなメディアに散発的に発表されたものの集合体です。タイトルに「ゆるく」とあるように東さんの他の著作と比較して大分-「おおいた」ではなく「だいぶ」ーゆるいです。
2018年の連載なので日経電子版を購読している人は第一章のに入っているプロムナードのエッセイは全部読むことができます。
には特に興味を引かれました。
ぼくには2人子どもがいますが育児は家内がほとんどしてしまったのでこういう事を今まで実感を持って考えた事がなったのです。その代わり大学院生は今まで20人近く看てきたので「大学院生指導の反復可能性」というエッセイは書けるかも知れません(「育児の反復可能性」)。
第二章は「なんとなく、考える」というタイトルの連載評論で構成されています。東さんが著作で扱ってきた主題を2010年風に概説しているような内容でこれは東さんの体系への良いイントロダクションになっていると思いました。
そしていままでの思索の集大成というべき
へと流れ込んでいきます。
は文庫本、新書になっています。
何か一冊とすれば「ゲンロン0 観光客の哲学」をお薦めします。読み終えれば感動すら覚えると思います。
朝日新聞の企画「平成の30冊」では4位に入っています。