嵐です。飛行機が飛ぶかどうかが焦点となっています。

服装コードは「クールビズでお願いします」と言われても結構困ることがあります。
それならポロシャツに短パンで良いのかというとやはりそうでは無いことがほとんどです。国会議員の爺さんのようなキモイノーネクタイのシャツというのもなんか嫌いやです。
何より冷房をケチっているのは私鉄だけでJR特に新幹線はまだまだ冷えすぎですよね。半袖のシャツでうっかり乗り込むと寒い思いをします。

手術室でも夏はかえって「寒い」思いをします。年間を通じて手術中は温度は一定に保たれているはずですが夏は寒く感じて手術着の上にガウンを羽織ることになります。麻酔科医のぼくらは手術中は基本的には麻酔モニターの近くでじっとしていますので余計寒く感じます。体温を維持するためにものすごいエネルギーを消費しているはずで10時間もあの環境内でがんばっていると終わった後どっと疲れます。
結局「クールビズ」って何なのでしょうか。経済ネタと一緒に語られることが多く要するに洋服をたくさん売りたい人達が考えているbuzzの一種などだと思っています。

Macbook pro
Appleから新製品がいくつか発表されました。今回ぼくが期待していたのは新iMacでした。数年前のものを使っていてMBAの動作の機敏を考えると不満が募ってきたのでここでSSD入りの新機種を,と考えていました。その意味では残念でした。今年中に出るのでしょうか,出るなら待つのですがいっそこの際出ても出なくとも,MacBook Proに乗り換えても良いかなと考えています。MBPと外部モニターの使用で今とくらべて遜色ない環境が築けるのではないかと思っています。
Apple製品ってまずApple製品ありきでそこに従来の習慣を変えてまで自分をあわせていくと実はそちらの方が快適になるという不思議な力があると思います。
しかしMBA 11inchにRetina Displayが載った奴がでたら結局そっちに行っちゃうんだろうな…そうでなくとも素直にMBA 11 inchの新しいのを手に入れるだけですごく快適になるだとは思っています。

「科研費ロゴタイプ」できたそうです(参照)。
クールすぎてのけぞりました。

KAKENHIlogoM

ホームページ、発表資料、ポスター・パンフレットなどにおいて積極的にご活用いただけます。

ということです。
実はこれ

あの科研費ロゴを誰がデザインしたのか気になって文科省の中の人に聞いてみたら、学術振興会と文科省共同の案件で、内部から色やフォントの希望を出して、デザイン会社に整えてもらった、という経緯だそう。てっきりコンペだと思ってたんだけど(それもアレけど)、純粋に中の人の好みなんだね…。

(参照
ということらしいです。
確かにこれを佐藤可士和さんに頼んで数億円はらうというのは納税者と言うよりその分研究費に廻せという批判に耐えられないと思います。
いっそコンクールとして採用者には科研費10年分保証とかしたら「盛り上がった」と思います。
多分今度の分生とか生化学会ではこのT shirtとかトレーナーとか来ている人が出てきそうです。
秋の「季節」に向けて作ってみようかな。

Natureの”FEATURES”という特集に”The mind reader“というタイトルの小文が掲載されています。
神経学者Adrian Owenを取り上げたものです。
彼の研究グループは,fMRIを用いてminimally conscious stateにある患者つまり植物状態にあるヒトの「多く」には意識がありそのような患者と”communicate”が可能なのだと主張して多くの論文を発表しています。
特に2010年にNEJMに発表された
Willful modulation of brain activity in disorders of consciousness. N Engl J Med. 2010 Feb 18;362(7):579-89

はそのなかでも特に有名です。
fMRIを臨床の現場に持ち込み患者とのcommunicationのツールとして日常的に利用する事には困難が伴うということで脳波を解析することにより同等の成果を上げようという計画を彼らがすすめているという内容になっています。
彼らの方法には批判も多いですがその批判の論理も含めて,麻酔科医なら一度は真剣に検討しておくのがよい問題だと思います。

麻酔薬の影響下の人間の意識の有無を判定する方法の開発は古くから行われています。
脳波を採取して解析することによるモニタリング法もいくつか存在して臨床現場ではBIS monitorを用いる方法はかなり普及していると言えると思います。
しかし様々な報告によればこの様なモニタリングをしても術中覚醒の発生を完全に防ぐことはできません。呼びかけに応じて握手するとか開眼すればその人間には意識があるといってもよいと思いますが,呼びかけて握手・開眼しないといってもその人間が意識がないとは言えません。
またある「瞬間」に意識の有無が判定できたからといって次の「瞬間」の事が解るかどうかも誰も解らないしね。
「意識」があることを知ることと,「無意識」であることを知ることは同じことを別の側面からみていると見せかけて臨床上は全く異なる事だと思います。

Owen氏らの仕事について参考文献を挙げておきます。


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「山上の垂訓」

On 2011/10/9 日曜日, in books, iPhone/iPad/Mac, Thus Spoke Dr. Hypoxia, by bodyhacker

日当直です。

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朝から16時頃までは快調に進んできたのですがそこからさっきまで手術室にいました。
腹が空くとイライラするので大華定食を食べてしまいました。
緊急癖というのは続くもので木曜日の夜から断続的に麻酔をしています。困ったものです。
そもそも木曜日に妙なタクシー運転手に当たった時から運命が決まっていたような気がします。簡単な顛末はこちらです。

リンゴ
Steve Jobs氏が亡くなりました。New York Timesの電子版では丸一日トップニュース扱いでした。日本の各紙でも社説で彼の死に触れていました。

これはしかし当然かもしれません。彼は資産価値が世界一二位を争う企業の創業経営者だったのですから。
日本経済新聞に「私の履歴書」というコーナーがあります。登場するのは上場企業の社長とか会長さんです。かなり面白い時もありますが殆どは妙な自慢話です。しかしこのように世界は彼らを中心に廻っているのかもしれません。

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ぼくはアップル製品はMacintosh Plusからのつきあいです。あのカワイイ箱が実はコンピュータだとは信じられませんでした。あのPlusを使うことで魔力にとりつかれました。あの日の出会いがなければこのような信仰を持つことはなかったと思います。

以後現在に至まで自分でお金を出して買ったコンピュータはMacだけです。iPodは4台は買ったし,iPadも二台持っています。

以前のMacは現在ほど堅牢なものではありませんでした。直ぐにフリーズする妙な代物でした。
それでも使い続けたのはその時分ぼくが仕事にMacを使っていなかったからだと思います。HyperCardでいろんなStackをつくったりモデムでNiftyServeにつないだりするのが主な目的で論文や申請書などはぼくの日常生活で作ることはありませんでした。

仕事に使い出したのは今から15年ほど前に曲がりなりにもInternetが大学周辺では普通にあるという環境が整備され電子メールを中心に研究にはなくてはならないものになった頃からです。

それと時を同じくしてアップルの快進撃が始まりました。ぼくはfileと言う過去の資産を余りに多く抱えていたのでどうしようも無くそれに付いていくことになったのでした。

ある意味決定的だったのはMS WORDがMacで動くようになったことだと思います。当時ぼくの使っていたword processorはNisus Writerでこれは非常に優れたものでしたー今でもありますー。これで論文を仕上げるのですが結局投稿ではWORDのfileを要求されるのです。つまりXX.docでないとダメ。MS WORDがMacで作動しない時代であればぼくもある時点でMacを放棄しないまでもWindows機かDOS機を使う必要があったのですがぼくが論文を書き始める時期にはMS WORDがMacで作動するようになっていたのです。これがぼくがMacを使い続ける事のできたつまり信仰を守ることのできた理由です。

ハッキリ言って初期の熱情はとっくに冷めて,その当時は,Macに惚れ込んでいたというより”The Computer For the Rest of Us”というMacのキャッチコピーのそのままのコンピュータ音痴であったが故にMacユーザーでありつづけたというアップルの戦略にそのままひっかかった人間だった訳です。
だって健次郎先生も熱心な信者だったのです。あの人何回言っても自分でいろいろfolderを操作してmailerの「ユードラ,Eudora」を機動不能にしていました。

たいした事はありません。その意味では幼児洗礼を受けた信者の様なものだったのです。

以後いろんな内的な葛藤を持ちながらMacを広める使徒の役割を果たし何人もの異教徒の改宗に成功していきました。
説得した訳でなくMacで正しく開くことのできるfileをぼくに提出することを強要しただけです。

年に数回開かれる教祖の説教の様子はいまでは簡単に手に入りますので英語で一回は拝聴します。
定期的に教会本部が主催する説教とは別にStanford大学で教祖が行った「山上の垂訓」はiPodにいれて何度も聞き直しています。

15分ほどの長さですけど教祖を紹介するStanford大学の学長さんの教祖を讃える短いスピーチも含めてまさに「福音書」のクライマックスのエピソードの一つです。

”Stay Hungry. Stay Foolish.”で終わる例の説教ですね。

島岡さんも言っていますがぼくはStay Hungry. Stay Foolish.には何にも感じません。たぶん自分がバカだから。むしろ

And that is as it should be, because death is very likely the single best invention of life. It’s life’s change agent; it clears out the old to make way for the new. Right now, the new is you. But someday, not too long from now, you will gradually become the old and be cleared away

という部分に感じ入ります。
どこでも爺は(少なくとも比喩的には)死んで退場すべきであり後は若者の時代が来るべきであると常に考えています。

どこの教祖さまも一緒ですがアップルの教祖も実はなかなか大変な人であったようです。そりゃそうですよね。
偉大な発見を生み出す研究室もこんなノリだと思います。これについてはまた書いてみようかと思っています。

たぶん身近にいたらJudahの様な気持ちを抱く者も出て来ると思います。

最後に今日のtweet
夏目漱石には「可哀想だた惚れたつて事よ」つまり「Pity’s akin to love」とうのもありますよね。

あなたがたが自分を愛する者を愛したからとて、なんの報いがあろうか。そのようなことは取税人でもするではないか。

Matthew 5:46

にせ預言者を警戒せよ。彼らは、羊の衣を着てあなたがたのところに来るが、その内側は強欲なおおかみである。

Matthew 7:15

スティーブ・ジョブズ I
スティーブ・ジョブズ II


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軽くなったiPad2は大歓迎

On 2011/5/1 日曜日, in books, by bodyhacker

金曜日に心斎橋のApple StoreでiPad2を触ってきました。薄いのでのですがその前に「軽い」ということが第一印象として残りました。
発売同日の予約ができずにすで出遅れてしまったので少しじっくり考えて買おうと思っています。

iPadは,現在,映画の再生機,電子書籍のリーダーとして主に使用しています。
この観点からは軽くなったのは大歓迎です。
特に電子書籍のリーダーとして使う場合,iPadの何が問題かというとぼくとしてはその重さでした。寝転がって使う場合には仰向けになって読もうと思うも両手で支えないと無理なのです。
その意味では601gとなったiPad2には期待しています。かなり改善するかもしれません。

でもKindleが 241g, ソニーのReaderが215gです。その汎用性ゆえiPad2はまだまだ重くなっています。
結局いろいろと考えるのであればKindleを一台手に入れる方が良いのかもしれません。本体だけなら$139です。

またiPadを電子書籍のリーダーとして使う場合のもう一つの問題点は眼が疲れると言うことです。これはcomputer上でKindleを使って読む場合でも事情は同じです。KindleのE InkやReaderの電子ペーパーの方が読みやすそうです。
文字列を読むという点では,紙でも電子デバイスでもどちらでもかまわないのですが眼に優しいという要素はすごく重要だと思います。
その他に電子書籍のリーダーに求めたいのはページ送りのキューが音声でできるようにしてほしいということです。「次」とか発声するとページが進んだり,「戻る」とかいうとページが戻ったりの機能をつけてほしいと思いますー実はぼくが知らないだけでできるのかもしれませんがー。要するに手を使わなくてもよいようにしてほしいのです。

Apple Storeの帰りに紀伊國屋で鬼束ちひろの”自伝的エッセー”月の破片を買って電車の中とスターバックスで読み切りました。宇多田ヒカルの点―ten―などに比較して内容が希薄だと思います。
彼女の場合,生きてエッセーを書いているという事実が重要なのかもしれません。
そもそもインタビューでもあまり気の利いたことは言わないのでエッセーもこんなものなのかもしれません。

自宅最寄りの駅にスターバックスがあり,仕事をするときは10分歩いて出かけます。禁煙だし集中できます。観ているとかなり長居している人もいますが,コーヒーを飲みきればすぐに出て行く人の方が多く,それでなんとか辻褄があっているのでしょうね。
でもあの店もう少し広くしてソファーの席なども作った方が良いですよ絶対に。


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