土曜日に本屋にいくと”人間の建設”
が新潮文庫として出ていました。全作品集を持っているので買いませんでしたが、触発されて結局土曜日、日曜日は小林秀雄三昧となりました。
彼には”信ずることと知ること”という作品があります。”小林秀雄全作品〈26〉信ずることと知ること”に収録されています。昭和49年(36年前!!)の小林秀雄が72歳の講義録です。講義自体はCDとして新潮社から出ています。こっちも聴き直しました。
(信ずることと考えること―講義・質疑応答 (新潮CD 講演 小林秀雄講演 第 2巻))
昭和四九年七二歳。真夏の九州霧島で、学生たちに語ったベルグソンの哲学、柳田国男の学問。いまここに、超自然的な事実が報告された。僕らは、これを、ど ういう態度で聞くべきか—。
こんな謳い文句です。
小林秀雄の講演はCDでかなり聴きましたが(信ずることと考えること―講義・質疑応答 (新潮CD 講演 小林秀雄講演 第 2巻))にはぶっ飛ばされます。
すごい迫力で迫ってきます。およそ理科系の学生は一度は、講演録を聴くか本を読むべきだと思います。自分や他人のやっていることを批判的にみるようになります。これは保証します。どちらかといういえばCDで聴く方をおすすめします。落語家みたいに上手にしゃべります。
これを読んだ後で”代替医療のトリック”
を読むとまた別の視点が啓けます。