「足蹠を残す」

On 2018/2/15 木曜日, in hypoxia reseacrh, iPhone/iPad/Mac, by bodyhacker

Dr. Bonoの生命科学データ解析-読書会 @大阪

参加者募集中です。


研究室でどう集中力を持続するか-2

 

前回「研究室でどう集中力を持続するか」が結構ウケたので今回も。

研究室に入ると靴を脱ぎ基本的には靴下ー夏は素足ーになります。床にはマットが敷いてあり足の裏の感じが良いのです。

本気で集中したい時は、文章を書く必要最小限のアプリしか見えないようなアカウント(Macで別に”ユーザー”を作っておくのです)に変更するなどもします。

そのアカウントでは、web browserのbookmarkも論文の作成に必要なpubmedやライフサイエンス辞書のページしか見えないようにしてあります。

 

mailのチェックもその間はしません。

 

iPhoneでmailを受信しても「通知」をネグレクトできるように机の引き出しとかカバンの中に入れてしまいます。

 

そうして足蹠を残すです。ライフハック大全のHACK077にある「48:12時間分割法とダッシュ法」にある48:12時間分割法を採用しています。

タイマーはHACK009で紹介されているTANITA バイブレーションタイマー 24時間計 クイック ブラック TD370N-BKを使っています。

音でなく振動でタイムアップを知ることができます。マックの画面にタイマーを表示したりはしていません、うざいので。

これで(48+12)が3セットこなせればかなり進むはずなのです。

しかし、(48+12)3セット以上を連続で集中を持続するのは至難です。

 

午後になると集中力は低下していきます。

午後は、ノイズキャンセリング機能のついたヘッドフォンを装着することが多いです。

音楽を聴きながらでなくノイズをカットするためにヘッドフォンを装着するのです。以前に使っていたもの(すでに販売停止)がボロボロになりBOSEに相談したら新品になりました。現在使っているのはこれです

この特異な環境も長くは続かないのでその後はもう集中するのは諦めます。

 

するべき事は無数にあるのでほんとに進めたいときは確実に進むtaskしか実行しない時もあります。


「足蹠を残す」

こんなtweetがありました。

研究も「足蹠を残す」ことが重要だと思っています。

もうimpact factorとか全く考えていません。そんなことはこれから出世したい人が考えれば良いことだと思っています。

ぼくはもうとりあえず多くの人が名前を知っているopen journalなら良いだろうという方針で。

 他人に知らないところで何か言われているかも知れませんが知ったことではありません。


バレンタインデイ

バレンタインデイは日本だけで流行っている習慣ではありません。

米国にもバレンタイン商戦はありますしこの日に各メディアは何かを仕掛けてきます。

雑誌Natureのそのメディアの一つです。

“From proposals to snarks: the messages that scientists sneak into their papers”

論文にはacknowledgementー謝辞ーを記載する欄があって研究に協力していただいた研究者や研究資金を提供してくれた機関に対して謝意を表明したりするのですがこの欄に「こっそりと」プライベートな事項ー結婚のプロポーズとかーを書いたりする研究者がいてこのエッセイはそれをまとめてみましたという趣向です。

“Bonded by science: researchers describe their nerdy proposals”

 

2017年のこの時期にもこんなのがあったみたいです。

“Relationships: Sweethearts in science”

 

ぼくもこんなことをする人生だったらなとは思いました。


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Dr. Bonoの生命科学データ解析-読書会 @大阪 参加者募集中です。

昨日丸一日、日当直でした。

夕ご飯食べてシャワー浴びてから働きました。


論文がアクセプト

大学院生の先生の論文がアクセプトされました。

「箸の上げ下ろし」まで指導してくれるある意味妙に親切ーそれでいで一切の追加実験を要求しないーなreviewersだったので書き換え作業をしただけなのですがそれでも二回もrevisionをさせられました。

最初に投稿した雑誌のreviewerにはこれが本当ならこの業界の常識が変わるのだからお前らの主張を簡単には受け入れられないとまでいわれた-Thus, proposing such a paradigm change or new mechanism must be accompanied by evidence demonstrating that …-のでとにかく皆が知っている雑誌に通してしまいたいという気持ちが強くて最終的にはPLOS ONEに採ってもらいました。

皆に受け入れてもらえる様にdataの出し方も工夫したしまあよかったと思います。

figureが8つでsupplementaryが9つで学位審査で全部説明していたら二時間くらいかかるかもしれません。

よかったです。


「教科書が読めない」

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

AI, AI技術の解説書なのですが格好の例(東ロボくん)を用いているのでとても分かりやすいというか分かった気にさせられました。

医療の世界では、AIとかAI技術の導入より前に日本ではもっと規制緩和をすすめる必要はあると思います。「電子カルテ」もひどい。診療録や画像の共有だってまだまだだし。遠隔診療もいいけどここら辺をまず進めたらいいと思います。

 

第3章と第4章がこの本のキモだと思うのですがぼくの個人に戻って考えてみるとすでに手遅れですね。

 

入学試験のミスが発覚してちょっとした議論を呼んでいます。

新聞ではこんな論説も見つかります(参照1), (参照2)

そうであれば、試験実施後、できるだけ早く問題と模範となる解答例を公表すべきだろう。

というのですが、国語とか英語の論述問題では逆に大きな混乱を呼ぶような気もします。そもそもこのような問題がどのように採点されてるのかの実態を無視している議論と思います。


生駒さんが「卒業」

乃木坂46の生駒里奈さんが「卒業」だそうです。 彼女自身以下の様に語っています。(参照)

20歳になった頃から、大人として一人で生きていくためにはどうしたらいいのか、具体的に自分のこれからを考えた時に私はこのままでは足りないなと、プラスで自分を高めないといけない。 ここだけじゃ足りないと思う様になりました。

ぼくも

50歳になった頃から、ピークをすぎた老研究者として生きていくためにはどうしらいいのか、 具体的に自分のこれからを考えた時に私はこのままではやりすぎなので、 もう自分を高めようというような無駄な努力やめようと思う様になりました。

結構やったしもう多分ホームランとか三塁打-被引用回数が500回を超えるは打てないだろうという気もしているわけです。研究を止めた知り合いも何人もいるし。

とはいえ研究をしている犬も歩けば棒に当たるという具合で何かを見つけたりするのでなかなか「卒業」できません。

恩師には、研究は牛の涎みたいにキリががないからほどほどにしろといわれました。 でも、その「ほどほどが」わからないのです。 その恩師とて、定年で退職する少し前からしきりに自分が行けー院長としてですけどーと言われている病院は普通の病院だからもう研究ができなくなるのだもっと時間があればいろんなことができるはずなのに悔しいとぼくに語っていました。

時々先生の魂がまだ漂っているような気もするし。


PubMedCommonsが閉鎖

だそうです。

やっぱり匿名でないと「談論風発」しないのでしょうか。


研究室でどう集中力を持続するか

研究室ではこんなメガネを使っています。(JINS MEME)

朝出勤するとこれに着替えます。

なんか強制的に集中モードに誘われる感じがしてこのメガネをしている間は一種の戦闘モードになります。

今日は今まで

深い集中:1:45

集中:3:15

です。


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NHKで「細雪」のTVドラマを放送していてとりあえず観ています。これすごく良くできていると思います。

ついでに小説も読み始めてようやく読み終わります。 下巻の冒頭付近で、三姉妹が岐阜の大垣に蛍狩りに出かけるエピソードが描かれます。

・蛍狩りがてら大垣で雪子の見合:沢崎(傲慢めな金持)by辰夫の姉

↑先方から断られる

逗留先の旧家には頼山陽と江馬細香の書画があるわけです。

林真理子氏が日本経済新聞の朝刊に連載中の「愉楽にて」でも彼女の漢詩が重要な役割を果たすスキットがありました。


HHKBとKarabiner Elementの話

iMacとMacBookを普段使っています。

MacBookは最新のOSで使ってきましたが、母艦であるiMacはアプリの互換性問題を中心とした作業環境の継続のため二ヶ月前までEl Capitan で運用していました。MacBookで使い始めた日本語変換が余りに便利なので母艦のiMacもと考え後先考えずにHigh Sierraにアップグレードしてしまったのです。

キーボードはHHKB Professional JPを使っていましたー以前はHHKB Professional 2 USを使っていたのですがいろんな事情でMacBookがJISキーボードとなって以来HHKB Professional JPを使っています)。

Karabiner-Elements を使って「英数」を「left_command」に「かな」を「right_command」にリマップして

Karabiner

さらに「コマンドを単体で押した時に英数・かなキーを送信する」の設定を追加して使っていました。

Karabiner+

親指が最下の列のどこを触っても確実にcommandキーを押すことができるようにするためです。

MacBookの内臓キーボードはmacOS High Sierra 10.13.2にしてもこの設定がワークするのですがiMacではEl Capitanでは上手くいっていたものがHigh Sierraでは想定通りに作動しないのです。

Karabiner-Elements をuninstallするとHHKB Professional JPで想定された通りに動くのですがKarabiner-Elements を戻すと挙動が全く不審となり満足に使えないという状況-スペースキーの横の「英数」「かな」として作動するはずのキーを押しても入力モードが切り替わらない-になっていました。

情報を求めてググったりしたのですが「ぼくの症状の報告」は見つかりませんでした。ぼくのローカル環境に問題があるのかもしれないのですがそのためにクリーンインストールをするとかの面倒なことはしたくなかったので、 結局HHKB Professional JPを使うのを諦めてApple純正のJIS キーボードを使って運用していました。

木曜日にちょっと思いついてググるとこんなページが見つかりました。 今までこれを見つけることができなかったのですね。

HHKBキー(キーボードの左下にある)は、公式ドライバであればCapsLockとして機能する。 しかし、Karabiner-Elementsを入れた後はCapsLockではなく、グレイヴ・アクセントが入力されることが分かった。 よって、grave_accent_and_tilde(`)をCommandキーに置き換えた。

とありました。

つまり純正ドライバーをインストールしている状態でKarabiner-Elementsをインストールしてしまうと想定されたように挙動しないのだということが解ったのです。

それが解ってから各キーがどうなっているのか少し調べてぼくが思う通りにリマップしたら想定通りに動くようになりました。 という訳でHHKB Professional JPを再び使えるようになりました。

現在

Hhk

こんな感じで使っています。

やれやれです。


呼吸抑制のない麻薬を作る

今日は麻酔に関係のある話題を提供します。 知らない人もいるかもしれませんがぼくは麻酔の医者をやっています。

麻酔には麻薬を使います。

全身麻酔下で手術を受けている患者さんは意識がないことになっているので自分自身では「痛い」とは思っていないことになっているのですが、手術の侵害刺激は様々な経路を伝わって脳に入っていってそこからいろんなアウトプットを出して身体の状態を変容していきます。

そこで麻薬です。手術の侵害刺激が脳に入るのを阻害したり入ってもそれによる応答を抑制する作用を持ちます。

麻薬がこのような性質を持つので患者さんの全身管理に麻薬を澪ちいる場合が多いというか現代的な麻酔管理法の実践には必須の薬剤です。

しかし、この麻薬は鎮痛効果をもたらすという作用の他に呼吸を抑制するなどの副作用を持ちます。 全身麻酔中は人工呼吸器によって呼吸が管理されているのでこの呼吸抑制は大きな問題となりませんが、手術後に大量の麻薬を患者さんに投与すると呼吸が抑制されるという副作用が出てしまう可能性があります。

このせいで手術後患者さんへの麻薬の投与が慎重になり結果として十分な鎮痛が得られない場合もあります。

 

呼吸抑制の無い、あっても臨床上問題にならない程度に弱い麻薬が開発されればーつまり麻薬の受容体に結合して鎮痛効果を発揮するのだけれど呼吸抑制は無い小分子化合物-みんなうれしいわけです。

皆がうれしいと思うような研究・開発には多くの研究者が参入しています。

雑誌Natureに

解説記事がありました。

ここで紹介されているSR-17018という化合物がすごいんです。

Cell誌に掲載されているBias Factor and Therapeutic Window Correlate to Predict Safer Opioid Analgesics31257-6)という論文でで検討されている化合物です。

マウスを用いたfigure 3の結果を観るとちょっとびっくりします。

Fentanyl(今現在手術室で日常用いられている麻薬)とSR-17018を比較します。 鎮痛作用の検討によく用いられるホットプレートテストで25%まで抑制するdose同士で呼吸に対する抑制作用を比較するとFentanylは酸素飽和度が25%まで低下するのですがSR-17018は90%程度までにしか下がりません。 呼吸回数の試験や循環動態の試験も行いSR-17018の優位性を確認しています。

こんな「麻薬」が使えたら良いと思います。

もっと詳しく知りたい人ーつまりなんでこんなことが起こるのか知りたい人ーは論文読んでください。 今日一緒に麻酔を担当した研修医さんには解説しましたけど。

それじゃね。


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