“Time Machine”に救われた話

On 2015/2/7 土曜日, in hypoxia reseacrh, by bodyhacker

この前の日曜日の日当直は朝までと言うことは無かったのですが夕ご飯時から結局3時くらいまでかかりました。

一件目はこの10年で一番急ぎました。 朝から空いていたのに夕方になると手術が入り出すのですね。

これはこれで困った現象です。

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Macにまつわるトラブル二件

さて先週から今週にかけてMac周辺でいろんな事があって結構消耗しました。

まず研究室で使っているAirMac Time capsuleの具合が悪くなりました。

いろいろと調べても問題を解決できなかったので「デフォルトリセット」を試みました。

その後、”Air Macユーティリティー”で確認すると件のTime Capsuleは未登録のベースステーションとして「見え」ました。設定を試みてもエラーが出てそれ以上進ませてくれません。 研究室でだけでなく自宅でやっても結果は同じです。

ググっても似た症状は報告されていなかったのでApple Store 心斎橋のGenius Barで相談することにしました。

15分前くらいにApple Store心斎橋に到着しました。待つこと20分で名前を呼ばれて「症状」を説明するかしないでまずシリアル番号を調べられました。 Genius Barの予約の時にもシリアル番号は求められたのですがすごく見にくくぼくは諦めました。お姉さんはルーペを使って確認していました。 それをiPadに入力すると保証期間が約40日残っていることが解りました。-というかなんで解るの?Apple Store経由で買ったわけでないのに… 例えばヨドバシで買ったものでもヨドバシで売ったとたんに情報がAppleに廻るのでしょうか?-

とにかく保証期間内ということがわかった時点で対応が決まったようです。 つまり「交換」です。

何も調べずぼくの言い分を聞いただけであっさりと「交換します」とお姉さんは宣言して,在庫確認のためにいなくなり「あたらしい」AirMac Time capsuleをもって現れました。新品でなくいわゆる調製済みのもののようです。

ぼくはそれを持たされてApple Storeを後にしました。 実は,眼の前で確かに壊れていると言うことを見せてもらいたかったのです。Genius Barの人がどう確認するかに興味があったのです。

Genius Barすごい人出でした。予約のない人も受け付けているようで長い行列ができていました。なので,ぼくの場合,どうせ交換なのだから時間は掛けられんということなのだと思います。

もう一件は深刻な事態でした。

ある作業で使っていた外部接続のディスクを「ゴミ箱」に捨ててその外部ディスクの電源を切るとMacがカーネルパニックに陥りました。 「あの」画面が出て再起動を余儀なくされたのですがその際再起動しなくなってしまったのです。途中で画面が暗くなったままどうにもなりません。 ネットで調べたいろんな方法を試しても埒は開きませんでした。(参照1, 参照2)

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リカバリーモード(「⌘+R」を押したまま起動させる)では、起動できました。

“ディスクユーティリティー”で内蔵ディスクをチェックしたところ不具合があって「修復」を試みるも修復できないというご託宣です。

結局ディスクフォーマットをすることにしました。

スキームは以下の通りです。

  1. ディスクフォーマットを行う
  2. Time machineをつかって保存してあるバックアップをつかって復元を行う

です。

日々のMacのバックアップはTime machineを使ってさっきのTime capsuleにしていました。

ということは、つまりApple Storeで新品と交換したので,約1年分のバックアップファイルは手元にはなくなった状態でした。

実はこんな事もあろうかとAirMac Time Capsuleが不調に陥った直後に別の外付けのディスクにTime Machineを使ってバックアップを取ってあったのですがそれを使うという計画を立てました。つまり今回の不具合の一週間ほど前のバックアップファイルを使うことにしました。

ディスクのフォーマットをはじめると,3TBの内蔵ディスクのフォーマットに5時間かかると表示されていたので帰宅することにしました。

朝来たら果たしてフォーマットは無事終わっているように見えました。

再度一度ディスクのチェックを行うとやはり問題は無いようです。 フォーマットできなかったと表示される可能性もあったのでドキドキでした。

 

そこで外部ディスクを接続しました。そのディスク内のTime Machineのファイルが見えたときは少し感動しました。

 

ボタンを押すと「復元」が始まりました。 これまた5時間くらいかかると言うことで部屋を出て実験を始めましたが,二時間ほどして途中で戻ってみると「復元」が終わりかけていました。10分くらい待って「復元」が終わったと同時にMacが再起動しました。

 

何事もなかったかのようにログインの画面が出てパスワードを入力すると見慣れた画面が現れました。

すると直ぐに,Dropboxに認証を求められました。ファイルのリストを作り直しているようでした。この作業になんとまた5時間と表示されたのですが実は2時間ほどで終わりました。 結局バックアップを作ってから一週間の作業履歴も含めてほとんど復元されました。

復元できないと考えていたのは、その間に保存した「写真」のファイルだったのですがこれは全部iPhone内に残っていたので結局失ったファイルはほとんどありませんでした。

肝を冷やしました。

日頃こういう事態に備えてはいるのですが実際にTime Machineのバックアップのお世話になったのは初めてでした。

今はディスクを二台つないでTime Machineでバックアップを取っています。

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双子素数

数学で「双子素数」というのがあるそうです。 つまり差が 2 である2つの素数の組です。双子素数が無限に存在するかという問題、いわゆる「双子素数の予想」や「双子素数の問題」と呼ばれる問題がすごく重要な問題値として存在して未解決なのだそうです。(参照)

今日紹介するのはこの問題について重要な論文を書いたおじさんの話です。 (New Yorker, The Pursuit of Beauty)

おじさんの名前は、Yitang Zhang

2013年に”Bounded Gaps Between Primes”と題された50ページ強の論文を発表して 「隣り合った素数の隔たりが、7千万以下のものが無限組存在する(lim inf (p(n+1)-pn)<7×10^7」

ということを証明したのだそうです。(参照1, 参照2

ぼくら一般人にとって面白いのは論文の内容でなくてその証明者Yitang Zhang氏自身です。

1999年からUniversity of New Hampshireで講師をしていたのですがそれ以前はNew YorkのレストランやケンタッキーのモーテルやSubway(fastfoodのサブウェイです)で働いていたこともあるという異色の経歴をもつ人物です。 55歳の時に突然この仕事で学会に認知されるようになったのです。 これをNew Yorkerが取り上げました。すごく面白いです。

“Is there a talent a mathematician should have?” “Concentration,” Zhang said.

なのだそうです。

 

Precision Medicine

もう一つ。

New England J MedicineにCollins・Vermusという名前を聞いたらせず時がピント伸びるような組み合わせの論文が出ています。

Obama大統領が提唱している”Precision Medicine“についての実行担当者からの決意表明と結構具体的なロードマップです。

(NEJM, A New Initiative on Precision Medicine) (参照1, 参照2)

 

Obama氏の今年の一般教書演説からの引用からはじまります。

“Tonight, I’m launching a new Precision Medicine Initiative to bring us closer to curing diseases like cancer and diabetes — and to give all of us access to the personalized information we need to keep ourselves and our families healthier.”

医者や生命科学の研究者なら一度は読んでおいた方がよいと思います。

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暑かったです。
研究室のエアコンの交換に朝からつきあいました。
6時半くらいに研究室に来て窓を開け放ち仕事をしていたのですがこの時点では涼しい風が入ってかなり良い感じだったのですが術後インタビューを終えた9時頃から暑くなり始めました。11時頃まで研究室にいたのですがそれ以降はtaroちゃんにバトンを渡して研究室を離れました。
Apple Store心斎橋で Genius Barでの予約を入れていたからです。この前に買ったiPadに付属していた変電器(3x3x1.5cmくらいの大きさのアレです)を用いての充電ができない事に昨日の深夜に気付きあわてて予約を取ったのです。というわけでApple Store詣でをしてきました。
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やはり異様な空間ですね。ほとんどすべての人がiPhoneを持っていて順番待ちの人たちはiPhoneかiPadを眺めています。
13:30の予約で13:15に到着して待つこと25分で対応となりましたのでほぼ予定通りですね。あっさり変電器の交換となりました。その場でこんな感じの書類がぼくのiPhoneに送られてきて店員さんのもっているiPod Touchにぼくが直接確認の署名してお仕舞いでした。
iPadには保証書がついていないのですがシリアル番号を調べるといつ販売されたのか解るようになっているのですね。これにはビックリです。Appleのページでも調べることができるようです。
相手をしてくれた店員さんの話では一応一人10分くらい,1時間に6人で一日50人くらいの相手をするのだそうです。相談自体は無料なのでしょうからこれは大変なことですよね。その分価格に入っているとも言えますが安心感と満足度は高いと思います。故障に気づいた翌日に問題がfixされるのですから。信者が増えるのも無理はありません。
Apple Storeでの対応を経験すると病院の患者さんへの応対などまだまだ改善の余地はあると思います。
手術室での患者さんの確認一つとってもいつの時代のやり方やっているんだよという感じですからからねうちの病院でも。もう少しましなやり方をしたらどうかといつも思いますよ。もっとまともにITしてください。

乗り換えの淀屋橋で時間ができたので本屋に寄りました。京阪の改札を出たところにbook 1stがあるのは妙な感じがしました。
亡くなられた河野裕子さんと永田さんの歌集+エッセー集が平積みになっていました。
「たとへば君―四十年の恋歌」です。
歌の部分を除いて立ち読みでほとんど読んでしまいました。ちょっとビックリました。これは名著ですよ。よほど買おうと思ったのですがあまりにもじっくり読んで感じるところがあると「後を引くな」と直感したので立ち読みで済ませました。済みません。
最近いろんなところで永田さんの文章を見かけますがぼくが抱いていたいままでのイメージからだいぶ異なる永田さんでしたが今日の立ち読みでその印象はさらに強まりました。

昨日から電車内で「ハチはなぜ大量死したのか」
を読み始めて今日読み終わりました。丹念に書かれていて最高に面白いです。おすすめします。
2006年にアメリカを襲ったColony Collapse Disorder (CCD; 蜂群崩壊症候群) をテーマとした科学ドキュメントです。翻訳が出たとき読もうと思いましたが値段が高かったので文庫本になるまで待っていました。すっかりミツバチに詳しくなりました。
訳者の中里さんは「不死細胞ヒーラ ヘンリエッタ・ラックスの永遠なる人生]
も翻訳されています。

「科学的とはどういう意味か」も読んでみました。専門家に向けて書かれた本ではありませんが一回は読んでも損はないともいます。1時間で読めると思います。
医療は医学という科学に立脚した営みなのですが表面的な意味での科学だけで押し切れるかというとそれは難しい部分は多いです。対象が複雑すぎて十分に科学に還元できないのだと思います。怪しげな両方や逆な意味でスーパードクターが生まれる余地があるのです。現時点での医学的な到達を正しく知っておかないと自分にしっぺ返しがくるのです。医者も医者で妙な信念で患者の医療にあたるのは科学的でない,という当たりまえの事を述べた新書です。原発騒動でも事情は同じです。さもなくば市民運動上がりの菅直人みたいな妙な老人にだまされてしまいます。

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テレビドラマを家族が録画していたものを観ました。「この世界の片隅に」です。
よくできたドラマで感動しました。北川景子はよい女優だと思います。「花のあと」もよかったです。

以前のエントリーで「地震文学」を取り上げました。

ゴダールの「気狂いピエロ」の台詞が掲げられています。

<ラジオのニュース>米軍も多数の戦死者を出しましたが,ヴェトコン側も115人戦死しました。
女 「無名って恐ろしいわね」
男 「なんだって?」
女 「ゲリラが115人戦死というだけでは何もわからないままだわ。一人ひとりのことは何もわからないままよ。妻や子供がいたのか?芝居より映画の方が好きだったのか? まるでわからない。ただ115人戦死というだけ」

災害が怖いのはこういった死を遂げざるを得ない人を大量に作るからだと思っています。

戦争,災害,病気をめぐるドキュメントもマスで扱われるだけだと恐れを生むだけで勇気を与えてくれることはないのですが物語に昇華されることで悲劇からそれを打開するための行動を起こす原動力を生む契機になると思います。

たとへば君―四十年の恋歌
ハチはなぜ大量死したのか (文春文庫)
科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)

「幻の霧 摩周湖 神秘の夏」をメモをとりながら見ました。
摩周湖の霧をめぐるNHKのドキュメントです。
霧には放射霧,滑昇霧とかいろんな種類があるのですね。摩周湖にやってきて滝霧になる霧って三陸沖でできるですよ。
摩周湖の滝霧死ぬまでに一回見てみたいと思います。

ところでこの人しつこいですよね。(参照:くどいようだが「博士はいらない」は間違いだ)
「師弟関係および若手研究者の場」とかと患者のためになる医者になるかどうかは無関係だとおもいますよ。
とにかく医者が少ないというのであればまず制度を工夫したらよいと思います。
医者に学力がなくて何が悪いと開き直っている輩もいるのだから(参照)学力のある人をどんどん参入させてみたらよいのです。それで具合が悪ければ元に戻せばよいだけです。

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昨日計算したら月曜日から金曜日までで70時間くらいは手術室内で過ごしていました。自分ではそろそろ限界ではないかと思ってきています。

とりとめもなく書いてみました。
明日は午前中に某cover letterを完成させるつもり。


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