ただひたすらそれの繰り返し

On 2015/3/31 火曜日, in hypoxia reseacrh, by bodyhacker

手術室でコケた話

年度末シフトで昨日当直でした。 結構「働いた感」がある当直となりました。

床のモノを拾おうとして体勢を崩したり、あるはずの椅子に着地できずに後ろに倒れたりとか、その度にその場の先生方や看護師さんに「大丈夫ですか」とお声をかけられ「大丈夫でぇーす」と応えながら… 電池切れで筋力低下をきたしていたのだと思います。

今日くらいには「昨日のひろた先生ちょっとやばかったんじゃない」とか言われているかもしれません。別に酔っていたわけではありません。

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麻酔後に夜桜見物をしました

ただひたすらそれの繰り返し

 

土曜日と日曜日にある研究会に参加しました。

 

特別講演の講師として登壇していただいた先生は、ぼくが大学院生の時にCold Spring Harbor Meetingに参加した折に途中Palo Altoに寄り道した時に当時麻酔科からStanford大学に留学してたN波さんと一緒にお茶した方でした。昔から立派な方でしたが、今ではトンデモない大きなお仕事をされていて講演内容も素晴らしいものでした。

 

懇親会などでお話しさせていただき昔、自分が大学院生だった時のことを思い出して一気に時間が20年ほど戻ったような気がしました。

ぼくは結構なハードワーカーでした。 何を考えてそんなにムキになってやっていたのかよく覚えていないのですがともかく「実存」が懸かっていたのだとは思っています。行けと言われたアルバイトも断ってやっていたので 家内もよくついてきてくれたなと今では思います。

院を終わったら直ぐに助手(今の助教)になったのでそれ以降やりたいだけ実験をするということができなくなりました。

 

病院でも今の言い方で言えば「社畜」のように働いていました。時間外手当などもらっていた記憶はありません。今の研修医の先生には想像も付かないくらいに働くというかなんというか手術室でうごめいていました。当時はそれがあたり前でした。疑問など持ったこともありませんでした。

 

そういっても、一番の推進力は、基礎研究も臨床もぼくにとって「面白かった」ということだったと思っています。

研究室でも手術室でもそれなりにつらい事はあったわけでいわゆる「トラウマ」を今でも抱えてやっています。

特別講演の講師の先生ですら「コールドルーム監禁事件」と自ら呼ぶトラウマ的なエピソードをお持ちなのですが見事にそれを現在に昇華させておられました。ぼくの場合はトラウマはネタにしかなっていません。

そんなこともあり、N波さんにmail書いたら脳天気な返事が返ってきました。昔から本質的に変わらんね、あの人は。

ぼくも、去年家内にまた実験はじめたと話したら「もう好きにして、あんたには何も期待しいないから」とご託宣をいただきました。

 

ここまで引っ張ってきた今回書きたかったことは「かくかくしかじか」の事です(以前書いたことがありました)。

その「かくかくしかじかマンガ大賞2015受賞受賞です。

同時に最終巻も刊行です。ぼくはKindle版で読んでいるのでまだ最終巻は読んでいないのです。

仕方ないので1-4を読み返していました。

 

ぼくも新幹線便使わせられたことがありました。(4巻参照のこと)

 

絵を描くということは

木炭にまみれて 絵の具にまみれて

ひたすら手動かして 思い通りにいかなくても紙の上で

もがいて もがいて

もがきつつけるうちに偶然なのか必然なのかごくたまにほんの一本自分が納得いく線が見つかる瞬間がある

その一本を少しずつ少しずつつなげて重ねて

ただひたすらそれの繰り返し

ちょっとほろっとします。

いっそ紙の方も買っちゃおうかと思案中です。

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五月山のさくら

〆切の重圧があったのですがついつい書いてしまいました。

何となく断りがたい査読をウケてしまい苦しんでいます。

 


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iPadでKindle: 不調です

On 2013/10/30 水曜日, in Thus Spoke Dr. Hypoxia, by bodyhacker

「一週間以内の〆切がない」という状態にたどり着きました。

某研修医くんに最近ブログの更新がないと云われたこともあり何とかネタを絞り出してみます。

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Kindleを使っています。今使っている端末は旧式のPaperwhiteで二台目です。その他にiPad,iPhoneにはKindle app.がインストールしてあって,最近ではiPadで読むことが多くなっていました。

一昨日気づいたことがあります。

購読権を購入した何冊かの本がiPad上で読めないというよりiPadに書籍情報を配信してもらうことができないのです。

Kindle app.の「クラウド」ボタンを押すと本の表紙が見えるのですがタップしても「タップして再試行」と言う表示が出るだけで「端末」には書籍情報を取り込むことができないつまり「読めない」という状況には変化がありません。 ちなみにiPad,iPhoneの「クラウド」には購入した全ての「本の表紙」は見えています。

その他,症状には

  • 「読めない」本と「読める」本がある。
  • 購入の時期に特定の傾向はない。-二週間くらい前までは読めていた本が読めなくなっていたりしていますしすごく以前に購入した本が読めないなんてこともあります-
  • amazon.co.jpから購入した本に読めるものと読めないものがあるがamazon.comから購入していた本は全て読める。

などの特徴があります。

Macからamazon.co.jpのぼくのアカウントに入ってMy Kindleから確認すると本はきちんとリストアップされています。つまり購読権が消滅したわけではありません。そもそもKindle PaperWhiteでは任意の書籍を読むことができます。-全てを試したわけではないのですがiPadで読めない何冊かであっても読むことはできます-

このMac上のリストにあるボタンからiPadやiPhoneに「配信」しても「タップして再試行」とでるだけで問題の解決には至りません。

ネットで調べてもぼくと同じ症状(配信ができる本とできない本があるという症状)を探し当てることはできませんでしたがその他の対処法はあったので取りあえず片っ端から試してみました。

Kindle app.を削除してインストールし直しても問題は解決できませでした。 My Kindleから端末を「削除」してiPad, iPhoneで再認証しても解決できません。-認証が終わるとMy Kindle上に端末が直ぐに表示されるようになるので認証はできているようです-

 

というわけで万策尽きたのでamazonに連絡を取ることにしてみました。

0120ではじまる電話番号に電話をかけるとあっさりオペーレーターにつながりました。

上記の症状を説明するとしばらく待たされました。

結局ぼくがすでに行った「解決法」を提示されただけで問題の解決には至りませんでした。

「読めない」本と「読める」本があるというクレームはクレームのデータベースになく解決法が提示できないということでした。

これ以上このオペーレーターに食い下がっても埒が明かないと思ってそこで電話を切りました。

 

この間のこの現象に関係ありそうな事は

  • iOSを7.0.3にupgradeした。
  • amazon.comのアカウントとamazon.co.jpのアカウントを統合した。

の二つです。両方とも元に戻すことはすでにできません。

 

Kindle PaperWhiteで読めるので特に困ってはいないのですが何か悔しい感じはします。

amazonとしてはKindle端末での購読は保証しているがiPadでの購読はamazonとしてはオプションとして提供しているという立場なのでしょうか。オペレーターの人も今ひとつ気合いがなかったような気がします。

 

【追記】 試してみたら昨日は読みこめなかった本が読み込めるようになっていました。 しかしまだ読み込めない本が存在します。 ますます解りません。気長に待ちます。

 

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ひとりで苦しまないための「痛みの哲学」
を読みました。

熊谷晋一郎 さんの対談集です。

日頃RTCだとかevidenceだとか云っている人は読んだ方がいいと思います。

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日本経済新聞の「私の履歴書」10月はノーベル賞のシーズンと言うことで科学者から人選されることが多いように思えます。今年は利根川進さんです。

19日目の「研究成果を発表 会場から拍手やまず 国際的な研究者の仲間入り」 ではコールド・スプリング・ハーバーでのシンポジウムの様子が出てきます。

 

私が実験データを示していくと、会場が異様に静まり返っていくように感じました。聴衆が一言一句も漏らさずに聞こうとしているのがひしひしと伝わってきた。結局、1時間ほど時間を使って思う存分成果を発表。

次々と起こる質問に答え、質疑を終えるとすごい拍手がわき起こりました。こんなに気持ちのよい体験は初めてでした。

 

舞台がコールド・スプリング・ハーバーでなくともこれに同質な体験があるとこれは「研究をしていてよかった」と思う瞬間です。

シンポジウムでのトークでなくともポスターの前に行列ができるとかそんなこともあります。

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B787にのりました

 


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Kindle Paperwhiteがきた

On 2012/11/20 火曜日, in book, books, hypoxia reseacrh, Kindle, by bodyhacker

10月末から断続的に続いていた出張生活が土曜日で終わりました。日曜日の日当直でいきなり通常業務に戻りました。すでに3つの会議が終わって明日も出席する必要のある会議がありまs。

今年は来月上旬に横浜で開催される「がんとハイポキシア研究会」と中旬に福岡で開催される生化学会のシンポジウムを残すのみとなりました。若い皆さんに誘っていただきました。ありがたいことです。

しかし原稿はたまりにたまっています。「がんとハイポキシア研究会」までに明確な〆切があるものが残り3つ(と昨晩書いて今日一つ処理してしまいました。時間がみつかって集中すれば何とかなるものです)。〆切のないものはいくらでもあります。

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日常と非日常

出張慣れしている人たちは,飛行場や新幹線の中での過ごし方を確立しているのだと思います。

出張が日常化している状況でなのでしょう。

ぼくにとって出張は日常とは言えずある意味祝祭的な意味合いを持つのでついついウキウキして前の日から荷物を詰めたり当日はすこし早い目に飛行場や駅に出かけてしまいどんどん無駄な時間を作ってしまうのだと思います。また主張先で会長招宴などに誘われれば迷わず出席してしまい呑みすぎて部屋に戻っても寝るしかない状況に追い込まれるわけです。 出張中は一番あまたを使う論文執筆がぼくは止まってしまいます。査読とかぼくの運命にはほとんど関わりの無い一種の「作業」のみをすることになります。

このような状況を打開するために取るべき道は二つです。

  • この際極めて,こういった生活を日常化してしまいこれにあわせた方法を確立する。
  • 隠遁する。公務の出張も極力断る。

    どちらかに向かわないと時間がどんどんどんどん失われてしまいます。

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札幌

北大の麻酔科の森本先生が主催された「第47回高気圧環境・潜水医学会総会」に参加の為に札幌市を訪れました。 カメラロール-1794

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木曜日の夜には宴会に呼んでいただきやっぱり参加しました。

同じテーブルのこの学会の重鎮の先生方の話がすごく面白くあっという間の二時間でした。

アトラクションとしてバイオリンの小林佳奈さんとピアノの池田小夜さんの演奏がありこれまた大満足。

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翌朝の朝ご飯は北大が一望できるレストランで最晩秋の景色を堪能できました。この時間中またまた川嶌先生の話を聞かせていただき何時か必ず大分の中津を訪問しようと決意しました。

金曜日の学会で高圧酸素療法の演題を大量に聞かせていただきました。皆さん「効く効く」とおっしゃるのでぼくも高圧酸素の実験をして見ようと決意。

この学会は濃いです,内容が。年間に数百例の患者さんを扱っている病院がある事を知りびっくりしました。

会の合間にH田先生とも結構お話できました。


東京

金曜日は,21:20千歳発の飛行機で金曜日中に東京に移動しました。

東京の夜景はすごくきれいですね。東京スカイツリーと東京タワーの両方が確認できたと思います。

夜間飛行を堪能しました。

翌日は6:30に起きて朝ご飯の後「日本医療ガス学会」の会場となっている東京駅に向かいました。サピアタワー内の東京ステーションコンファレンスが会場でした。

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有楽町からガードに沿って歩いたのですが途中東京フォーラムを過ぎたあたりに「はとバス」乗り場がありました。すごい人の数でした。ガード下がはとバス関連の事務所でバスが10台くらい横付けされていました。この類いのバスツアーは結構好きです。

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今度一度乗ってみようと思います。これなんてよい企画だと思います。


Kindle Paperwhite

注文してたKindle Paperwhiteと画面にはる保護フィルムが昨日届きました。

今まで使っていたKindle3に較べると小さく明らかに軽いです。しかし操作性は劣ると思います。ページ送りが画面をタッチすることでしか実現できないからです。Kindle3にはページ送りのボタンが4っつもついていてこれが便利なのです。片手でKindle3を持ちそのままページ送り・戻しができます。Kindle Paperwhiteではいろいろとやってみましたが無理です。

さらに研究室のネットにうまく接続できません。すこし調べてみる必要があるようです。

不満は今の所それくらいです。 ぼくはwifi版を買いましたがやっぱり3G版にしておけばよかったとすこし後悔しています。大した後悔ではありませんけど。

iPadやiPhoneのKindle readerでも読書はできます。しかしiPadは重すぎますしiPhoneは小さすぎます。また文字を追うため画面を長い間見つめると眼が疲れます。この点はe-inkに軍配が上がると思います。

調子に乗ってすでに持っている本を10000円分くらい買い込みました。いつでも読めることになります。

Kindle版が高いか安いかは本によります。文庫本であれば出版されてしばらくすれば1円つまり送料を入れて250円位で買えるようになります。読むためだけであればKindle版を「買う」必要はありません。またKindle版の「書籍」は二次利用ができません。cut & copyのような操作ができないのです。これについては誤解している人はいるかもしれません。 また青空文庫にはいっているような無料のものを大量にKindleに保存しておくのは余り意味がありません。こんなのはbrowserが利用できる環境にあればいつ何時でも呼び出しす事ができます。「本」が探しにくくなるだけです。

Kindleは基本的に「本」を読む道具ですからこれで何か革新的な事ができるということはありません。本を月に一冊読むかどうかくらいの人は無理をして買う必要はありません。

読むということだけに着目すれば絶対に紙の本です。ぼくは気合いを入れればすごい速読ができますがKindleではあの速度は出ません。


Daniel Kahnemanの昨年出版された“Thinking, Fast and Slow”の翻訳が出版されるようです (参照)

「ファスト&スロー (上)」, 「ファスト&スロー (下)」です。

上・下で4410円です。英語なら1085円でKindle版なら774円ですから日本語を買うのは勇気が必要です。


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