Apple TVを研究室に導入しました

On 2017/7/3 月曜日, in book, books, Lifehacking, twitter, by bodyhacker

 生きています

しばらくエントリーの投稿をさぼっていましたが生きています。

最近出た論文の作業なんかをしていました。

結構集中するのでぼくの大脳のキャパシティーでは余計な事はあまりできなくなります。


いろいろと出ました

論文がでました。

これからもせっせと手持ちのデータを大学院生と共同して論文にしていきます。

雑文もでました。

医学書院のPR誌「医学界新聞」の特集 医学生・研修医に薦めたい ベッドサイド・ライブラリー 就寝前の30分間が医師人生を切り開く でぼくも三冊紹介しました。

医歯薬出版社の雑誌「医学のあゆみ」にもエッセイを載せてもらいました。

フォーラム はじめの一歩を押し出されて踏み出してみる……広田喜一(参照

島岡さんの最近の著作をネタにしたエッセイです。以前ここでも取り上げたことがありました。

こちらは現時点では,購読権がないと全文を読むことはできません。すみません。


Apple TVの話

今週研究室に55Vのテレビというかチューナー内蔵のディスプレイを導入しました。

ジャーナルクラブやプログレスレポートの時に使います。

先日訪問させていただいた某研究室(三島の方)でAppleTV経由で大画面TVを使っていたの見せていただき感動して同時にAppleTVも導入しました。

簡単にセットアップできると高をくくっていたらできませんでした。

少し調べてApple Configurator2を使ってMacからAppleTVにprofile fileを送り込んで解決。結局proxyの設定がApple TVとモニタだけではできなかったのです。

無事にmacからAirPlayの出力先として55Vのテレビを選択できるようになりました。全部で12万円くらいでこの環境なので安いです。

 

ケーブル無しで簡単につなげるのでこれは便利です。


ストロベリーナイト

先日ある映画をAmazon Primeで観ました。2013年に公開された,「ストロベリーナイト」です。

誉田哲也さんの警察小説シリーズ「姫川玲子シリーズ」の一作品『インビジブルレイン』の映画化です。

 

すごくはまってしまい,映画化の前後にテレビドラマとして放映されたものと小説として発表されているものを全て観て,読みました。 フジテレビで放送されたドラマ

・ 第1回 シンメトリー

・第2回 右では殴らない

・第3回 右では殴らない(2)

・第4回 過ぎた正義

・第5回 選ばれた殺意〜過ぎた正義

・第6回 感染遊戯

・第7回 悪しき実

・第8回 悪しき実〜嗚咽

・第9回 ソウルケイジ

・第10回 檻に閉じ込められた親子〜ソウルケイジ

・第11回 こんなにも人を愛した殺人者がいただろうか〜ソウルケイジ

です。

これに先だって,小説「ストロベリーナイト」 の内容をドラマ化した特番があります。 また「ストロベリーミッドナイト」「アフター・ザ・インビジブルレイン」という続編もあります。

小説は

「ストロベリーナイト」

「ソウルケイジ」

「シンメトリー」

「インビジブルレイン」

「感染遊戯」

「ブルーマーダー」

「インデックス」

が今まで出版されています。

ドラマは原作をほぼ忠実になぞっているのですがドラマの方が圧倒的におもしろいです。

絶対的な主人公は,姫川玲子という名前の警部補です。警部補昇進は27歳の時で,第一作の「ストロベリーナイト」では29歳。27歳で警視庁捜査一課殺人犯捜査十係の主任警部補というのは警察では異例の出世・抜擢。170cmの長身で7cmのハイヒールを何足も履き潰しているという設定です。

この姫川班は,玲子さんの他に,菊田 和男巡査部長,石倉 保巡査部長,湯田 康平巡査長,葉山 則之巡査長で構成されています。

実は大塚 真二巡査長が第一作の「ストロベリーナイト」が班員だったのですが第一作の「ストロベリーナイト」であえなく殉職してしまうのです。 ドラマ・映画ともキャストは同じで,姫川玲子は竹内結子さん,菊田 和男は西島秀俊さん,石倉 保は宇梶剛士さん,湯田 康平は丸山隆平さんで葉山 則之はなんと今をときめく小出恵介さんが演じていました。

玲子のドラマ・映画での口癖は「このヤマ,絶対とるわよ」(このセリフはドラマ・映画で頻繁に出てくるのですが小説ではほんどでてきません)でこのかけ声のもと4人の刑事は頑張ってしまうわけです。

この人たちちょっと変わっています。担当の事件が無い場合,刑事は「在庁」という一種の待機状態になるのだそうですが,在庁のまま退勤時間が近づくと「今日も何もなかった」ということになるのですが電話がかかると「キター!!」という感じで皆嬉々として現場に駆けつけるのです。 姫川班では捜査会議の後皆で飲み屋(なぜが女将さんが中村静香)で反省会を開きます。

玲子は,所轄の交通課勤務だったのを現在の上司である警視庁捜査一課殺人犯捜査十係係長である今泉 春男警部に抜擢されて捜査一課入りをした経緯があるのですが,これは彼女の天性の直感に基づくプロファイリングの能力を評価してのことだったのです。

玲子は,自分の筋を読み,点と点をいきなり結んで捜査を進めていくという手法を採る場合が多いのです。そしてその手法により実積を残してきたのです。

これと対照的なのが捜査一課殺人犯捜査十係の主任警部補である日下 守(遠藤憲一)です。彼は若いときのある失敗をきっかけに緻密で客観的な捜査手法を取り玲子さんの捜査手法を危ういと評価しています。予断を許さない操作法は捜査会議での発表でも遺憾なく発揮されて皆を辟易させるほどです。玲子の天敵ですがその理由は捜査方法の相違だけでは無いのですが… もう1人主任警部補がいるのですが彼は,捜査一課殺人犯捜査五係の所属です。勝俣 健作(あだ名はガンテツ)。ドラマ・映画では武田鉄矢さんが演じていました。ガンテツは玲子さんだけでなく日下の天敵でもあります。

 

捜査手法が研究手法と通じるとこがあるなということです。

研究手法に,玲子式日下式があるとすればぼくは断然玲子式です。

ぶらぶら道を歩いている。棒にあたる。これが意味のあることだと思って筋を読む。あたった棒に意味があるとすれば理論的に起こるはずの現象を確認でき点と点が結びつけば,論文になるという手法です。

基本的な戦略は「線でつなぐ」なので日下式のローラー作戦と比較すると弱い側面があります。

危うい場合もあり日下の玲子への批判の根拠でもあります。実際姫川は単なる思いつきを重視した捜査のせいで何度も失敗も重ねるのです。

ぼくは遺伝子改変マウスなどを用いた実験を基本的には行わないので,ぼくらの仕事が今風なprestigiousな雑誌に掲載されることは最近ではほとんどチャンスは非常に低くなっています。

つまり15年前とは状況が完全に「時代」が違うのです。

古典的な手法で思いつきで点と点を結んで発表した論文でも20年経った今でも年に20回くらい引用される論文もありますからこれ以上は求めても仕方ない,と思っています。

 

ガンテツによれば玲子は犯人の気持ちがわかるのだそうです。実際に玲子は高校生の時にある事件に遭遇してそれがきっかけで警察官になったのですがその犯人を殺したいと思っているというか心の中で何度も殺していてそれ故殺人犯の気持ちになって犯行の筋を読むことができるのです。

細胞の気持ちになって筋を読めるのであればそういう研究者になりたいと思います。ファウスト博士のように魂を売り払ってでも。

 

麻見 和史さんが作者の女性刑事シリーズがもう一つあります。如月塔子シリーズです。

塔子は,警視庁殺人分析班 警視庁捜査一課十一係の部長刑事(刑事部長でかつ刑事)です。殉職した警察官だった父親を背負って頑張るのですが玲子さんとはちがい未だ巡査部長です。身長も152.8cmといわゆるチビです。

今までドラマ化されたのは石の繭と水晶の鼓動の二作です。両方観ました。堪能できます。

小説は8冊出ています。文庫化されているのは6冊で,これは全部読みました。

 


東北大学の五十嵐先生のtweetです。

 

ぼくは淀井さんの弟子でこの文章も折りに触れて読み返しています。本人からもこれと同じ話を耳にたこができるまで聞かされました。 ぼくはATL研究は日本医学が世界に誇る一大金字塔だと思っています。

 

これも今読み返してみると予言が成就された感がありすごいと思います。


PDF

 

土曜日の朝から24時間の日当直でした。

午後遅くから夕ご飯まで働きましたがそれ以外は籠もってデータ整理と某解析に勤しんでいました。

某解析Macが一台別に必要ですね。

こうなるとMacはもっと高性能の奴があればいいなと思いますよね。


MARY HALVORSON OCTET

New York Timesで “BEST IN CULTURE 2016”特集を組んでいます。

The Best Movies of 2016,The Best Pop songs of 2016, に加えてThe Best Podcasts of 2016まであります。

 

The Best Albums of 2016で紹介されていたいくつかを聞いてみました。Apple Musicでほとんど聞くことができました。

BEYONCÉ “Lemonade”とDAVID BOWIE “Blackstar”が総じて高評価なのですがある評者は MARY HALVORSON OCTET の“Away With You”を一位に上げていました。

HALVORSON氏が率いる8重奏団-Jonathan Finlayson (trumpet), Jon Irabagon (alto saxophone), Ingrid Laubrock (tenor saxophone), Jacob Garchik (trombone), Mary Halvorson (guitar), Susan Alcorn (pedal steel guitar), John Hébert (bass), Ches Smith (drums)-のアルバムです。

例えばこれ

HALVORSON氏のインタビューも読めます。

 

The 10 Best Books of 2016ももちろんありますが The Best Book Covers of 2016 こんなものもありました。 よい趣味ですよね。

 

New York Timesで紹介されていた”“The Undoing Project”“を読んでいます。

著者はMichael Lewisで”Money Ball”とかを書いた人ですね。

副題に”A Friendship That Changed Our Minds”とあるように二人の心理学者Daniel Kahneman博士と故Amos Tversky博士の交流を描いた評伝です。

Daniel Kahneman博士は2002年のノーベル経済学賞を「行動経済学と実験経済学という新研究分野の開拓への貢献」を理由として受賞しました。

Amos Tversky博士は2002年の段階ですでに他界していましたので受賞者とはなりませんでした。

 

プロスペクト理論 ヒューリスティクスとバイアス と Peak-end rule に引っかけた優れた書評に触発されてKindle版で読んでいます。

 


DeNA関連の某出来事に関連したtweetsです。

論文を含めた出版物は,「査読」を受けているかどうかの観点からしたらまちまちです。

製薬会社が発行している「雑誌」に掲載されている雑文のような論文()は査読されていない場合がほとんどです。編集段階で誤字脱字くらいは訂正されている場合はあると思いますが。

そのような場合,信念()を持って様々な主張をここぞとばかり展開する人もいます。逆にそういう雑誌だから気軽に自分の意見を書けるという側面もあり一概にそれを否定はできません。ブログのエントリーもその延長線上にあると思います。

教科書()も同じです。医学的な実証を経ていなばかりか,物理・化学・生物学法則から考えて明らかに誤りである事が堂々と記載されている場合もあり,それを無批判に受け入れる研修医もいるのです。

 なので専門家の監修()を受けた情報といっても一概に信用はできません。また実際の医療は個別性が高いです。厚生労働省が責任を持って提供している情報でも勝手な判断で自分に当てはめるのは危険です。

 

は New England Journal Medicineに掲載された以下の論文の解説記事です。

記事は論文の掲載の翌日に出たのですが内容が優れています。 日本の新聞でこれを求めるのは現時点では無理だと思います。


三四郎

NHKで12月9日に放送された シリーズ 深読み読書会「夏目漱石“三四郎”〜108年目のプロポーズ〜」 を録画していたものを昨日観ました。

 

シリーズ深読み読書会では前回は“犬神家の一族”が取り上げられていたのですが今回もとても楽しい番組となっていました。

 

鈴木杏,猪瀬直樹,島田雅彦,朝吹真理子,小倉千加子の5人が「三四郎」を深読みするのです。 今回は,「三四郎」を美禰子さんの婚活小説として読むというのが一応のお題でした。

 

美禰子さんが結婚するのは誰がふさわしいかを出演者が語り合うという趣向です。

 

もちろん小説では三四郎はあっさり振られ美禰子さんはあっさりと金縁メガネの帝大法科卒の男しかもよし子さんに一旦は振られた男と結婚するのです。

 

完全振られる場面を青空文庫から引用します。

「拝借した金です。ながながありがとう。返そう返そうと思って、ついおそくなった」 美禰子はちょっと三四郎の顔を見たが、そのまま逆らわずに、紙包みを受け取った。しかし手に持ったなり、しまわずにながめている。三四郎もそれをながめている。言葉が少しのあいだ切れた。やがて、美禰子が言った。 「あなた、御不自由じゃなくって」 「いいえ、このあいだからそのつもりで国から取り寄せておいたのだから、どうか取ってください」 「そう。じゃいただいておきましょう」 女は紙包みを懐へ入れた。その手を吾妻コートから出した時、白いハンケチを持っていた。鼻のところへあてて、三四郎を見ている。ハンケチをかぐ様子でもある。やがて、その手を不意に延ばした。ハンケチが三四郎の顔の前へ来た。鋭い香かおりがぷんとする。 「ヘリオトロープ」と女が静かに言った。三四郎は思わず顔をあとへ引いた。ヘリオトロープの罎びん。四丁目の夕暮。迷羊ストレイ・シープ。迷羊ストレイ・シープ。空には高い日が明らかにかかる。 「結婚なさるそうですね」 美禰子は白いハンケチを袂たもとへ落とした。 「御存じなの」と言いながら、二重瞼ふたえまぶたを細目にして、男の顔を見た。三四郎を遠くに置いて、かえって遠くにいるのを気づかいすぎた目つきである。そのくせ眉まゆだけははっきりおちついている。三四郎の舌が上顎うわあごへひっついてしまった。 女はややしばらく三四郎をながめたのち、聞きかねるほどのため息をかすかにもらした。やがて細い手を濃い眉の上に加えて言った。 「我はわが愆とがを知る。わが罪は常にわが前にあり」 聞き取れないくらいな声であった。それを三四郎は明らかに聞き取った。三四郎と美禰子はかようにして別れた。下宿へ帰ったら母からの電報が来ていた。あけて見ると、いつ立つとある。

番組中劇で美禰子さんは高橋マリ子さんが演じていました。 朝吹真理子さんがあんなに長く話しているのを始めて観ました。

番組の最後に漱石が鈴木三重吉に宛てた有名な手紙が流れていました。

これも青空文庫から部分的に引用しておきます。

漱石が大学を辞めて小説家として立つという決意を伝えた手紙です。

只一つ君に教訓したき事がある。是は僕から教へてもらつて决して損のない事である。

僕は小供のうちから青年になる迄世の中は結構なものと思つてゐた。旨いものが食へると思つてゐた。綺麗な着物がきられると思つてゐた。詩的に生活が出來てうつくしい細君がもてゝ。うつくしい家庭が〔出〕來ると思つてゐた。 もし出來なければどうかして得たいと思つてゐた。換言すれば是等の反對を出來る丈避け樣としてゐた。然る所世の中に居るうちはどこをどう避けてもそんな所はない。世の中は自己の想像とは全く正反對の現象でうづまつてゐる。 そこで吾人の世に立つ所はキタナイ者でも、不愉快なものでも、イやなものでも一切避けぬ否進んで其内へ飛び込まなければ何にも出來ぬといふ事である。

君の趣味から云ふとオイラン憂ひ式でつまり。自分のウツクシイと思ふ事ばかりかいて、それで文學者だと澄まして居る樣になりはせぬかと思ふ。

現實世界は無論さうはゆかぬ。文學世界も亦さう許りではゆくまい。かの俳句連虚子でも四方太でも此點に於ては丸で別世界の人間である。あんなの許りが文學者ではつまらない。といふて普通の小説家はあの通りである。

僕は一面に於て俳諧的文學に出入すると同時に一面に於て死ぬか生きるか、命のやりとりをする樣な維新の志士の如き烈しい精神で文學をやつて見たい。それでないと何だか難をすてゝ易につき劇を厭ふて閑に走る所謂腰拔文學者の樣な氣がしてならん。

命のやりとりをする樣な維新の志士の如き烈しい精神で文學をやつて見たい。それでないと何だか難をすてゝ易につき劇を厭ふて閑に走る所謂腰拔文學者の樣な氣がしてならん。

って格好いいですよね。

同時に,「君の趣味から云ふとオイラン憂ひ式でつまり。自分のウツクシイと思ふ事ばかりかいて、それで文學者だと澄まして居る樣になりはせぬかと思ふ。」にたぶんなっている自分がちょっと恥ずかしいという気もしました。


枕草子

とりわけ,「枕草子」は素晴らしく,橋本治氏の桃尻語訳「枕草子」を乗り越えたといってもいいのではないでしょうか。


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今日岐阜薬科大学の先生方を迎えて実験をしました。 なかなかよいデータがでてやれやれです。


ぼくの立場

この際明確にしておきますが,ぼくはHPVの予防接種について特に反対の意見を持っている訳ではありません。

娘がおりますが彼女にはワクチン接種を受けてもらいました。

他人に,アドバイスを求められれば接種を勧めます。

 

このワクチン接種に関する考えは河村さんの意見とほとんど同じです。

(参照:「科学的思考」と「人道的配慮」を 〜直ちにHPVワクチン接種を再開し、子宮頚がん患者の増加を防ごう〜)

 

昨日のブログエントリーは

というtweetを読んで腹が立ったので書いたものです。

以上のtweetにも一般論としては賛成できません。

ぼくは実際「論文としてちゃんと査読を経てpublish」された論文の内容だけを信用しているわけではありません。結果として正しいものは査読があろうがなかろうが,論文化されようがされまいが正しいとは思っています。

一線の科学者の集まりでこんな話をすれば一笑に付されるでしょう。

このようなtweetも見かけました。

 

Nature出版のScientific Report誌は、$1,495払えば論文を出版でき、さらに$750払うと優先的に審査してもらえることでも話題。典型的なお金を払えば論文を出せる雑誌であって、査読のある有名なNature誌ではありません

はひどいと思います。

村中氏は京都大学医学研究科で非常勤講師をしているそうですが,どこの講座が彼女に講師を依頼しているのでしょうか。京都大学の研究者にこの件を確認されたらどうでしょうか。

以上でこの件はお終いです。


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